シドニーがあるNSW(ニューサウスウェールズ州)は4学期制
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Term1終了後の秋休みには初めて映画館に行きました! Mincraft Movieを観ましたが、果たしてどのくらい理解できたのか……、でもそれなりに楽しめたようです!
オーストラリアは、6つの州と特別地域に分かれていますが、シドニーがあるニューサウスウェールズ州の子どもたちの学校では、4つの学期に分かれていて、それぞれをTermで分けて呼んでいます。
Termの時期は、
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Term1 2月初め〜4月中旬
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Term2 4月後半〜7月初め
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Term3 7月後半〜9月後半
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Term4 10月中旬〜12月中旬
に分かれています。それぞれのTermは10〜12週間の期間で、1週目をWeek1、2週目をWeek2と呼んでいます。Term1、Term2、Term3の終わりにはおよそ2週間の休みがあり、Term4が終わると6週間の夏休みになります。
日本の学校と大きく違うと感じたのは、休みの期間中には宿題は一切出ないこと。逆に言えば、「休みはしっかり休んで学期中は頑張れ」と言わんばかりに、学期中はとっても忙しかったです。
学校から親へ来る連絡も密で、連絡は全てアプリやメールなどで来るのですが、1日に多い時には、4~5通の連絡が来ます。とにかく学期中は忙しく、次から次へと連絡の嵐です。さらに弁当やおやつなど持っていくものも多いので、親としてもサポートに結構必死でした。
日本の学校に行っている時には、長期の休みに入ると“給食がないからお昼を準備しなきゃ……、大量に出る宿題をサポートしなきゃ……”と学期中に比べてやることが多くなってくたびれていました。一方こちらでは、休みに入ると学校からの連絡もないし、宿題もお弁当もない。もちろん休み中に子どもとどう過ごすかといったことや、お昼の準備も必要ですが、親も子ども同様に“ちょっとお休み”モードになるのです。
【Term1】新年度のスタート。スポーツ大会や統一テストに参加
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クロスカントリーランで2位と3位に。緊張しすぎてあまり楽しめなかったということでしたが、表彰された時には笑顔でした。
新年度がスタートするのは2月です。1つ学年を進級する子どもたちにとって、新しいクラスに馴染んだり新しい友達と接したりと「初めまして」が多くなる時期ですよね。我が家の双子は今年はYear5(5年生)に進級しましたが、このタイミングで学校を移ったため、2月は全てが「初めまして」で緊張する日が続いていました。
そんな中で緊張をほぐしてくれたのはスポーツ! クロスカントリー大会があったことです。年齢によって走る距離は異なるのですが、双子は今年11歳になる年齢の男子のクラスに参加。3キロメートルを走りきりました。今の学校は男の子がやや少なめで競争率は低めなのですが、双子弟は2位、双子兄は3位になることができて、まだまだ発展途上の英語を少しは大好きなスポーツでカバーできたのではないかと思っています。
大会当日の朝は、朝ご飯が喉に通らないほど緊張していたのですが、終わった後は笑顔で帰宅しました。
そして、もう一つの大きな行事は、「NAPLAN」と呼ばれるオーストラリア全土で受ける全国統一テストで、教科は英語と算数です。細かく見ると、
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Reading(読解)
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Writing(作文)
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Language Conventions(文法・スペリング)
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Numeracy(算数・数学)
になります。これは、Year3(3年生)、5(5年生)、7(7年生)、9(9年生)と受験する学年が決められているのですが、Year4(4年生)の時にシドニーに越してきた双子にとっては今回が初めての受験。好きな算数はともかく英語は……、オーストラリアに来て1年半が経ちますが、とっても難しかったようです。
双子は日常のコミュニケーションは英語で取れるようにはなったものの、アカデミックな英語はまだまだで、これは学校側からも仕方ない……とフォローしていただく結果に。NAPLANは特に合否がある試験ではなく、現在の勉強の進捗状況を見るものなので、この経験をバネに2年後はまたがんばってもらうしかない、といったところです。
Term1は学校に慣れるのが最優先で、あっという間に時間が過ぎ去った感じがしました。
【Term2】スクールキャンプ、運動会、遠足…行事が盛りだくさん
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キャンプには寝袋持参です。オーストラリアはアウトドア好きな人が多いので、キャンプグッズは種類も豊富です。キャンプのお供にはカードゲーム。万国共通のカルチャーでしょうかね?
4月、シドニーはだんだんと秋に向かって過ごしやすくなる時期にTerm2がスタートしました。そして、5月初めにはすぐに今年一番の大きな行事「スクールキャンプ」がありました。日程は2泊3日でYear5とYear6が同じところへ。場所はシドニーから車で約40分ほど北にバスで移動し、そこからフェリーに乗り継ぎ、キャンプ場が併設されている島に行きました。
宿泊施設はテントではなく公共の学生向けの施設ですが、アクティビティがたくさん備わっていて、カヤック、釣り、アーチェリー、BMXバイク、いかだレースなどアウトドアライフが充実しているとのことでした。
双子は、特にカヤックやBMXが楽しかったということでしたが、みんな時間を忘れて楽しんでいたとこのこと。このキャンプでは体を動かすことがメインで、勉強系は一切なしとのことでした。相変わらず勉強とアクティビティの区別がはっきりしているなという印象です。
キャンプの準備では、持ち物が日本とは違うことに戸惑いました。寝袋、シーツ、枕……、「え? 枕持っていくの?」と友人に聞いたら、枕を持っていくのはこちらではスタンダードとのこと。枕を持参するとなると荷物がとっても嵩張るので、我が家は小さなクッションを持参することに。また水の中で使えるシューズや着替え、洗面用具などを入れるとバッグはパンパンでとっても重い。半数以上がキャリーバックを持ってきていたので、次回はキャリーバッグで準備したいと思います。

アスレチックカーニバルで上位入賞することは出来ました。上位に入ると、ZONEと呼ばれる地区大会へ参加できます。今は目下練習中です。
そしてTerm2のもう一つの大きなイベントは「アスレチックカーニバル」です。日本でいう運動会のようなものですね。こちらは日本のように、お弁当を持ってきて親と一緒に食べるというスタイルではなく、子どもたちは、淡々とそれぞれの競技をこなすという内容です。100メートル、200メートル、800メートル、円盤投げ、砲丸投げの項目に出場、こちらもがんばって2人ともTop3以内にランクインしたものもあり、表彰していただきました!
また、バスを使った遠出の遠足もありました。歴史の授業の一環で、海洋博物館へ見学に行ったり、LEGOブロックのイベントが行われたり、Term2はとにかく盛りだくさんでした。
学校の授業以外では、母の日を祝うイベントも行われました。学校が始まる時間前に母を招待して、コーヒーやサンドイッチ、マフィン、ハンバーガー、フルーツなどが振る舞われました。母に朝食を作るのを休んでもらって、子どもと一緒に朝の時間を楽しもうという趣旨、これは私も一緒に楽しめて、オーストラリアのカルチャーを楽しみました。
また、子どもは参加をしない先生との面談や、親と先生との飲み会、親子で参加するダンスイベントなど任意参加のものも多く、子どもや親だけでなく、運営をする学校も相当忙しいのだろうと推測できます。運営に関しては、ボランティア募集の連絡がよく来るのですが、本当にボランティアなしでは成り立たないという印象です。
このように、学期中は次から次へとイベントがあるので、とにかく忙しいのですが、休みなると平穏な日々がやってきます。
7月後半からはTerm3に入り、また早速色々なイベントや特別授業などが始まっています。オンとオフがしっかりしているシドニーの学校生活、このまま後半も全力疾走です。
次回は9月15日に公開します。

大学卒業後OLから25歳でアナウンサーへ転職。テレビ、