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娘(高2)の「誕生日ケーキ」作りはこんな風に。一緒に作る時間が宝物【お米農家のヨメごはん】

こんにちは! 富山県の黒部市というところで、お米だけを作っている小さな小さな農家の濱田律子です。旦那とココ(娘・17歳)と3人で、地道に真面目にコツコツとお米を作りながら、仕事に子育てにドタバタもがきつつも楽しく暮らす。そんな私たちの、食卓周りの日常を皆さんにお伝えする連載156回目。

今回は、娘の誕生日に毎年手作りしているケーキと、田植えについてお伝えしたいと思います。

イチゴたっぷりの「ビクトリアケーキ」を娘と一緒に!

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娘は17年前の5月5日、こどもの日に生まれてきた。

私はその前日まで、ビニールハウスの中で育苗作業(お米の苗を育てること)をしていた。夕方から始まった陣痛をなんとか乗り越え、翌朝に生まれてきた娘と対面した時も実は、ハウスの水やりの事で頭がいっぱいだった。

育苗と田植えという、1年で一番忙しい時期に生まれてきた娘はその後も、1年で一番忙しい日に誕生日を迎える。

にもかかわらず、誕生日ケーキは手作りという鉄の掟を、自らに課して首を絞めている私。

でもこうして、娘と一緒に作るケーキは嬉しさも美味しさも倍増。

今年の娘のリクエストは、ビクトリアケーキ。自分でリクエストしたケーキを自分で作る娘。

疑問に思わず素直に作りたがるので、ほぼお任せしてしまう母の私。ケーキ作りも慣れたもので、手つきも筋もいい。

ビクトリアケーキは、バターケーキ生地のしっかりした味わい。でも今回は、マスカルポーネチーズ入りの軽めの生地にアレンジした。

焼き上がったらすぐに型から外して、ひっくり返して高さを落ち着かせる。

冷めたらデコレーション。

たっぷりのイチゴに、マスカルポーネとサワークリームと生クリームを混ぜて、軽さもあるのに超贅沢なクリームをサンド。

デコレーションは心躍る工程。自然と笑顔になるし、見ているだけで美味しそう。

ビクトリアケーキ風なので、デコレーションはラフに。仕上げに粉糖をたっぷりかけたら完成。

少し取り分けておいた生地で、小さなカップケーキも。

これは娘のアイデア。こういう遊び心は、小さな頃から変わらない。

ロウソクは1本だけだけど、17歳のお誕生日おめでとう!

こうして一緒にケーキを作りお祝いできるのは、あとどれくらいだろうか。なんて考えると少し寂しい気持ちもするけれど、気のせい気のせい。来年のお誕生日もまた、忙しい日々の中でもちゃんとお祝いできますように。

ケーキをいただきながら、娘は今とても夢中になっているかぎ針編みをしていた。

友達へのプレゼントにするそう。昨今のブームもあってか、YouTubeでいろんな図案が発信されているようだ。

このクラゲは色合いも可愛らしくて、母の日のプレゼントに私からリクエストしてみた。

えー、時間かかるし面倒!とちょっと嫌な顔をされたけれど、ちゃんと編み上げてくれた。ありがとう!

田植えの真っ最中です!

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さて田んぼでは、田植えの真っ最中。今年は肌寒い日が続いていて、遮るものがない田んぼの上は冷たい風が吹く日が多い。

ビニールハウスという温室の中でぬくぬくと育てられた苗もきっと、田んぼという大海原に出てきてビックリしているだろう。

いろいろ問題はあるけれど(農機具の故障や人手の確保)、何とかゴールも見えてきた。

しっかり根づいて、大きな株に成長しますように。

この夏も暑さが心配だけれど、とりあえず今できる事をしっかりとコツコツやるだけです!

濱田律子
濱田律子

愛知県生まれ、千葉(スイカの名産地・富里)育ち。大学卒業後カナダへ。バンクーバー、カムループス、バンフと移り住み、10年間現地の旅行会社で働く。カナダの永住権を取得したにも係わらず、見ず知らずの富山県黒部市で農家に転身。米作りをしながら、旦那とココ(娘)と3人で日々の暮らしを楽しんでいます。黒部の専業米農家『濱田ファーム』はこちら。

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