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小学校がスマホ持ち込み可になったら?「持たせる」と回答した家庭の割合は…

スマートフォンをいつ子どもに持たせるか、迷っている家庭は多いのではないでしょうか。

これまで小中学校への携帯電話やスマートフォンの持ち込みは原則禁止でしたが、2019年2月に文部科学省が持ち込みを認める方針を検討することを発表しました。携帯電話やスマートフォンは、緊急時・災害時などの連絡ツールとして使える反面、依存などのリスクも懸念されています。

今回は、小学生の子どもを持つ58人の女性に通信機器の所持状況について緊急アンケート。所持率や、使用実態、今後の家庭の方針について聞いてみました。

小学生の親の4人に1人は「スマホ・携帯を持たせている」と回答

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まず、現在の子どもの通信機器の所持状況について聞いたところ、結果は以下のようになりました。

スマホを持たせている・・・24.1%(14人)

携帯(キッズ携帯)を持たせている・・・17.2%(10人)

どちらも持たせていない・・・58.6%(34人)

学年別にアンケートをとると、この割合はずいぶん変わってくると思いますが、全学年では携帯電話もスマートフォンも持たせていない家庭が約6割と多数派。持たせない理由としては、まだ必要性を感じていないことや、子どもがゲームやインターネットに没頭してしまうことを案じている回答が多くありました。

「まだ必要がない。携帯をうまく使いこなせないし、落としたり、心配なのもあります」(40歳・主婦)

「学校で禁止されている」(41歳・主婦)

「没頭して、勉強がおろそかになりそう」(47歳・技術職)

一方、既に持たせている家庭では、防犯や、習い事の送迎が理由として多くあがっていました。

「塾の送迎のため」(41歳・主婦)

「共働きのため、連絡しやすくするように。友達がみんな持ってるからスマホを持たせている」(44歳・総務・人事・事務)

「防犯上の理由でキッズ携帯を持たせている。GPSや防犯ブザーがついている」(35歳・公務員)

「遊びに行く際に事故など心配だから」(42歳・主婦)

もし、小学校が「スマホ持ち込み可」になったら「持たせる」家庭は3割!

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続いて、58人の女性に、今後、小学校に携帯やスマホを正式に「持ち込んでも良い」となった場合、子どもに携帯やスマホを持たせて登校させるかどうか聞いたところ、結果は以下のようになりました。

持たせて登校させる・・・31.0%(18人)

持たせない・・・62.1%(36人)

既に持たせて登校させている・・・6.9%(4人)

携帯やスマホを持たせたい理由としては、災害時の備えや、親との連絡手段としての理由が大半でした。公衆電話が減っているから仕方ないとの声も。

「学区外に通学していて毎日送迎をしているため、だいたいの帰る時間や寄る場所など、事前にわかっていると自分が楽なので」 ( 32歳・主婦)

「緊急時に連絡がとれるから」(44歳・総務・人事・事務)

「災害時などに安心できる」(42歳・主婦)

一方で持たせたくない理由しては、教育上の理由や、トラブルを不安視する声が多くありました。

「管理を任せるにはまだ早い」(45歳・主婦)

「キッズ携帯はいいが、友達とトラブルになったら後々大変なのでスマホは持たせたくない」(37歳・その他)

「連絡手段として持たせるのはあると思うが、子どもにとってはスマホはおもちゃと同等だと思うので持たせたくない。“ある”と思うだけで集中力がなくなりそう」(39歳・主婦)

「経済的理由で持たせることができない家庭もあるし、いじめに発展しかねないので持たせたくない」(32・主婦)

いじめを危惧する一方で、親から見えない閉鎖空間で多数の友だちとのテキストメッセージが過激化することに不安を覚える声もありました。

今回のアンケート対象は58人と少数ながら、家庭によって様々なスタンスがあることがわかりました。

今後、文部科学省内で様々なルール作りが進められていくとのことですが、学校生活に影響を及ぼさないためのルール作りと同時に、“持たせる家庭”と“持たせない家庭”の相互理解も課題となりそうです。

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