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子どもが「習い事を辞めたい」と言いだした!辞めるか辞めないか…どう判断する?リアルな声を集めました

子どもに、スポーツや音楽、塾など様々な習い事をさせている家庭も多いと思います。やらせてみたはいいけれど、子ども自身にやる気がなかったり、思ったよりも向いていなかったりと、いろいろな課題を抱えている両親も多いと思います。

今回『kufura』では、「子どもが習い事を辞めたいと言ったときの対応」について、6〜20歳のお子さんを持つ母親51人に詳しく聞いてみました。

子どもが習い事を「辞めたい」と言ったことはある?

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まずは、お子さんが「習いごとを辞めたい」といったことがあるかどうかを聞いたところ、回答は以下のようになりました。

ある‥‥28人(54.9%)

ない‥‥18人(35.3%)

習い事をさせたことがない‥‥5人(9.8%)

アンケートの結果によると、習いごとをさせている家庭の2人に1人以上は「辞めたい」と言い出したことがあることがわかりました。具体的に、どんな習い事をしていて、結果的に「辞めた」のか「辞めなかった」のかを具体的にみていきましょう。

「辞めたい」と言ったけど、今も続けている

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一度は「辞めたい」と言ったものの、結果的に続けているという方の声です。

「バスケ。8歳から9歳の時。どんだけ努力しても、成果が認められず補欠扱いされるから。いずれは、その努力も認められる日がくるだろうから、もう少し頑張ってみて!と声がけし、何とか続けることができている」(43歳/その他)

続けることが辛くなった時に、何をモチベーション維持にするかは大切なことですが、親からの前向きな声がけと本人の努力で続けられているという声もありました。

「習い事は水泳。5歳のころ辞めたいと言い出しましたが、一時的なもので6歳の今でも続けています」(41歳/主婦)

「ピアノ、6歳の頃。“先生が怖いから行きたくない”と行き渋った。レッスンの終わりに先生に相談して、もう少し優しく接してもらえるようにお願いした結果、続けることができた」(54歳/主婦)

「5歳くらいのスイミング。遊びから、急にしっかりした泳法の指導に変わったとき。先生に相談して、楽しく通えるよう教え方を変更してもらった」(49歳/主婦)

辞めたいと言った気持ちが、子どもの気分的なものなのか、どのくらいの本気度なのかなどを見極めることも大切ですよね。中には、壁にぶつかったときに教室と相談してやり方を変えてもらって、続けられているという声もありました。また最終的な判断は子どもに決めたもらったという方も。

「小学3年生のころ、ピアノ。学校が忙しくなって、辞めたいと言ってきた。行きたくない理由がピアノ教室自体にあるわけではなかったので、本人に2日間冷静になってよく考えてもらった。その結果、音楽は好きで続けたいと言ってくれた」(44歳/主婦)

子どもが少しずつ成長して自分の意見がしっかりと持てるようになってくると、辞めたいという気持ちも、やっぱり続けたいという気持ちも親は尊重してあげたくなりますよね。そのような葛藤を経験することも習い事を通して子どもが成長するきっかけのひとつになるのかもれません。

紆余曲折ありながら、結果的に辞めた

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「水泳。3歳のころ。一人でプールに入るようになるため嫌がった。どうしてもだめで辞めた」(47歳/その他)

「7歳のとき。スイミングで練習がハードになり、肉体的にきつくなった時。体がついていかないと判断したので辞めた」(48歳/主婦)

「ピアノ、10歳くらい。ビアノがそもそもあまり好きではなくて上達しないし、親が怒ってしまった。転勤で引っ越すのを区切りに辞めた」(53歳/主婦)

「英語。小学5年生の頃。友達と同じ習い事がしたかったらしく、私が英語が苦手で中学生の頃苦労したので習わせたものだし、ちょっと慣れておくくらいでも良かったので辞めさせた」(58歳/総務・人事・事務)

習い事を始めてみたものの、向いていないかもしれない、これ以上ついていけないかもしれないと判断したという声もありました。向き不向きを判断するのはなかなか難しいと思いますが、向かないものを長く続けても……という考え方も一理ありますね。

また、結果的に「辞める」という選択をしたものの、せっかく始めたのだから自分自身で目標を設定してもらい、それをクリアして達成感を得てから辞めたという声もありました。

「9歳の時、プールが嫌いで辞めたいと言いました。目標を決めて、それを達成したら辞めることにしました」(41歳/主婦)

「11歳の頃、スイミングを辞めたいと言ったが、自分の目標であるところまで達したので、辞めることに賛成しました。いやで辞めるのではなく、子ども自身が達成感を味わっていたので、反対はしなかった」(42歳/その他)

また、数ある習い事の中で一点に集中したいので、取捨選択をしたという前向きな声もありました。

「水泳、小5の時。同時に習い始めたサッカーに専念するため」(45歳/主婦)

習い事は、始める時には割とすんなり始められることが多いと思いますが、続けていくうちに、自分の子にどの程度のスキルを身につけてほしいか、実際にどの程度の力を注げるか、また他の習い事との兼ね合いや、月謝をいくらまでかけられるかなど、様々な問題が出てくるものですよね。

結果的に、続ける期間や辞めどきの判断が難しくなってしまうこともあるかもしれません。そうは言っても、挑戦してみなければ子どもの向き不向きも判断できないし、やる気が続くかどうかもわからないもの。まずは普段からお子さんとコミュニケーションをよくとって、お子さんの気持ちややる気、取り組み方を知っておくと良さそうですね。

 

いかがでしたか? お子さんの習い事で悩む方も少なくないと思いますが、普段から子どもの習い事への取り組み方をよくみて、話し合っておきたいですね。

橋浦多美
橋浦多美

大学卒業後OLから25歳でアナウンサーへ転職。テレビ、ラジオ、司会等を中心に現在はフリーのアナウンサーとして活動中。得意分野は家計経済で、暮らしがよくなるお金との付き合い方を日々考えています。FP、宅建士、ビジネスマナー検定、食生活アドバイザーなどの資格を保有。双子男児の母。

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