「子どもに習い事を通わせたことがある」は25.8%
nullまず最初に、子どもを習い事に通わせたことがあるか聞いてみました。
- 通わせている・・16.0%(70人)
- 通わせたことはあるが辞めた・・・9.8%(43人)
- 通わせたことはない・・・74.2%(325人)
結果、「通わせている」と「通わせたことはあるが辞めた」をあわせて、通わせた経験がある人は25.8%。およそ4人に1人の割合になりました。
次からは、習い事に通わせている・通わせたことがあると回答した親113人に聞いた、「こんなはずでは…!」と感じたシーンをご紹介します。
モチベーションって大切…子どものやる気・興味がない
null「ピアノ、スイミングに行かせたがどれも嫌々で練習もしなかった」(52歳/男性/公務員・団体職員)
「ピアノに通わせていて最初は楽しそうでしたが、そのうち興味をなくした」(55歳/女性/主婦)
「やりたいと言っていたので通わせたが、1カ月もしないうちに辞めた」(50歳/男性/営業・販売)
「ピアノの習い事をさせていたとき、親子で連弾するのを楽しみにしていたのに、その前に辞めてしまったのでがっかりしてしまった」(53歳/男性/その他)
「スイミング。上手に泳げるようになれば好きになるかと思っていたが、辞めたくて仕方がなかったようでした」(48歳/女性/総務・人事)
「サッカークラブの試合でぼろ負けして、子どものやる気がなくなってしまった」(50歳/男性/営業・販売)
「上の子がダンス教室をとても楽しみに通っていたので、下の子も入会させたら、泣いて通うのを嫌がった。姉妹でも好みが違うんだということを改めて痛感した」(50歳/女性/主婦)
子どもの気持ちは、親とは別。親の思惑がはずれて「興味を持たなかった」「やる気が急になくなった」などで、辞めることになったケースも少なくないようです。
身についてる…?なかなか成果が見られない
null「思ったより学習の成果が出せていない」(32歳/女性/その他)
「学習塾で成績が一切上がらなかった」(59歳/男性/その他)
「習字を習わせたが全く字がうまくならなかった」(57歳/男性/研究・開発・技術者)
「書き方に5年以上通わせてるが、一向に上手くならない」(52歳/女性/主婦)
「思った以上に進級しない」(42歳/女性/主婦)
「水泳に通っているが、少しは体が引き締まると思ったがぽっちゃりのまま」(54歳/男性/その他)
「スイミングに通わせていたのですが、結局、今も泳げないままです‼」(53歳/女性/主婦)
学習塾やスポーツなどの習い事でも、「上達しない」「スキルアップしない」と、成果が見えないなと感じる親も多くいるようです。通っていた習い事がそもそも子どもに合わなかった……ということもあるかもしれません。
月謝だけじゃなかった!? 思わぬ出費にビックリ
null「学習塾の費用が高すぎた」(43歳/女性/その他)
「思ったより教材費が高い」(55歳/男性/営業・販売)
「塾ですが、予想以上にテキスト代がかかり、大して使用されていなかったとき、“これは購入する必要があるの?”と思いました」(41歳/女性/主婦)
「小学校受験の対策で個人指導塾に通わせていることがあったが、あとで考えると、家で出来ることで月謝が異様に高かったので“失敗したな”と思った」(45歳/女性/主婦)
「サッカーを習わせているが、結構月謝代以外にもお金がかかるのがびっくりした」(41歳/女性/主婦)
「プールの習い事をしたとき、クラブの鞄なども購入の必要があったので、費用がかさんだ」(56歳/男性/研究・開発・技術者)
「ピアノの発表会で、衣装代や発表会の費用、DVD代など何かとお金がかかる」(41歳/女性/主婦)
今回の回答で多かったのが、費用面のこと。「予想以上に費用がかかった」という回答が、学習塾でも運動系の習い事でも、多く寄せられました。成長に合わせて道具などを買い揃えたり、場合によっては遠征費や発表会費などもかかることも……。月謝以外にどのくらい費用がかかるのか、入会時のチェック項目に入れておきたいですね。
送迎やクラブ内の役員…親のサポートが大変!
null「付き添いが大変」(35歳/女性/事務職)
「土日も遠征で大変でした」(52歳/女性/その他)
「母が車を出して、高速に乗って練習会場に連れて行くことが度々あって、私が疲れた」(38歳/女性/主婦)
「前にサッカーチームに入っていたとき、役員になってしまい忙しかった」(49歳/女性/その他)
「バレーボールクラブ。遠征三昧でお休みはなくなった」(50歳/男性/会社経営・役員)
「サッカーをやったのですが、当番とかがあって、子どもより親がめちゃくちゃ大変でした」(50歳/女性/財務・経理)
子どもの送り迎えや、大会のサポートなど、親も一緒になって頑張らなければならない場面が多いのも習い事でよくあること。子どもが頑張っているうちはなんとかサポートしたいと思っても、負担が積もるのも考えもの。あらかじめ、親のサポートがどのくらい必要になるのか、確認しておきたいですね。
わが家には合わなかったかな…指導について
null「サッカークラブに通わせましたが、ミニゲームばかりして全然技術的なことを教えてくれなくて、全く上達しませんでした」(52歳/男性/その他)
「ピアノの先生に子どもが生まれてから、指導の仕方がブレだした」(42歳/男性/研究・開発・技術者)
「スイミングのコーチがど素人だった」(50歳/男性/総務・人事)
「公文の先生が途中で辞められてしまって、新しい先生には馴染めず、結局辞めてしまうことになった」(35歳/女性/自営業)
習い事の先生について、「スキルがいまいち」「指導方法が気になる」などといった意見も。体験レッスンなどを通して、どんな先生に習うのか、子どもとの相性などもチェックする必要がありそうです。
その他にこんな声も
null「水泳に通わせて楽しそうだったけど、周りとうまくいってなかったことが分かり、何とかしてあげたいと思った」(55歳/男性/その他)
「子どものサッカークラブの待ち時間に、他のママさんとお茶して会話しなければならず、下世話な話ばかりでうんざりした」(48歳/女性/総務・人事)
「水泳、バレエ、ピアノ、塾等、習い事をやり過ぎて、家族間のコミュニケーションが減り、子育ての実感が無くなったので、習い事を減らした」(58歳/女性/総務・人事)
「子どもの希望で始めたが、夫の転勤で辞めざるを得ず、中途半端になってしまった」(55歳/女性/主婦)
学年や学区が違う子と活動する場合もある習い事。「ママ同士の付き合いが大変」「子どもが周囲とうまくいっていない」など、人間関係においてそれぞれの悩みが生まれることもあるようです。
また、複数かけもちするあまり、子どもとのやり取りが減って子育ての実感がなくなった……との声も。いくら子どものためによかれと思っても、思わぬ誤算が生じるケースもあるのですね。
習い事は実際に通ってみないと分からないことも多いですが、子どもがどんなふうに習い事を行っているか、どう感じているか、親がよく観察したり子どもとコミュニケーションをとったりしながら、より良い経験をできるように導いてあげられるといいですね。
文/佐藤まきこ