子どもの夢は壮大
null親の負担もあるのです
null山田シャルロッテです。
暑すぎた夏が過ぎ「スポーツの秋」ですね。子ども向けスポーツ教室の体験会なども増える時期です。検討している親御さんも多いのでは?
子どもがやりたがるものと親がやらせてみたいものが錯綜してる、など、「やる前」もいろいろ悩みますが、実際にやってみたら子どもの食いつきが悪かったり、イメージが違ったり……などなど、「やってみて」の悩みも出てくるものです。ひとまず、いろいろ体験させるといいかも。
さて、子ども向けスポーツ・文化教室の一形態として、マンガにも登場した「地域密着型のクラブ」があります。自治体など公共の助成を受けており、その分、参加費が手ごろなのが特徴。子どもにあれこれやらせてみたい……という年代では、とても重宝します。
しかし、そうしたクラブを支えている動力として「親の運営ボランティア」がある、というケースも、とても多いです。参加費が安いぶん、その安さを維持するための運営努力への大人(親)の参加がセットでついてくる、という形です。
筆者の子どもは年長から小学5年生まで、地域密着型のサッカークラブに入っていました。年長当時、なんとなく体験に参加したら、子どもが「楽しい!入りたい!」とすっかりその気になり。「うわ、参加費、安! ありがたや~」と入部した後で、親のボランティア作業がすごく多い事にようやく気づいた、という形でした。なので、意外とこういう仕組みをご存知ない方のために、今回、ご紹介してみました。
ちなみに、筆者の子どもの通っていたサッカークラブでは、ざっと、以下のような仕事がありました。
(1)学年内の当番制(月1~2回程度)……練習の見守り/試合の引率
(2)1年間の任期で担当 ……練習や会議でお借りしている小・中学校との連携/外部グラウンドの確保/少年サッカー協会とのやりとり/コーチの確保/感染症などの緊急案件対応/合宿の企画と引率/会計/広報
……ガッツリです。筆者は、年長から小4までは(1)のみで過ごしていましたが(これだけでもそれなりに大変だった)、(2)は5年生の親が分担して担当する習わしだったので、その1年間は特に、めちゃくちゃ忙しかったです。業務負担のコストを改めて考えると、月謝が高いクラブに通わせて丸投げするのと、どちらが大変かは、測りかねます。
とはいえ、筆者の場合は運営ボランティアを経験した事で、得るものも多かったです。我が子の属している地域社会の、子育てへの姿勢やシステムを、すぐそばで具体的に理解することができたし、一緒に運営に携わったママたちの中から「同じ苦難と喜びを乗り越えた、学生時代の部活友達のようなママ友」が、何人かできました。筆者は現在、そのサッカークラブとは離れた場所に引っ越したのですが、今でも連絡を取り合ったり、集まったりしています。
……というよもやま話はさておき。子どもの習い事先を選ぶときには、「子どもの嗜好」「金額」「場所」などの他、「親の運営コスト」という面も併せて考慮しましょう。民間でも「先生やコーチのサポート」が必要な場も結構あるようですし。事前にできるだけ情報を集めて、よく検討なさる事をおすすめします。
ライター&イラストレーター・漫画家。1児を高齢出産後、都内で子育て中。
仕事をしながら子どものお稽古事やスポーツ活動の委員、PTA活動などもけっこう参加するので、ママ友多数。