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「スポーツの習い事」ママはつらいよ!? 休日の拘束、人間関係のいざこざはあれど、子のためなら!

パリオリンピックで日本人選手の活躍を見て、わが子も本格的にスポーツを始めようかなと思った人も多いのでは? オリンピックアスリートまでは目指さなくても、子どものスポーツ系の習い事に悩んだことがある人も少なくないでしょう。特にスポーツの習い事を始めると、どこまで本気で取り組むべきか悩んだり、辞め時を迷ったり、人間関係にも悩んだという声をよく聞きます。そこで今回は、20~50代の子どもを持つママ66人にアンケートを実施。スポーツの習い事をしているか、何のスポーツをしているか、活動のメリットとデメリットは何か? みんなの本音を聞いてみました。

2人に1人が「スポーツ習い事ママ」経験者だった!

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まずはどれくらいの人が子どもにスポーツの習い事をさせていたのか尋ねたところ、現在も継続している人は約17%と少数であることが判明。以前はしていたという人を合わせると約半数であることがわかりました。ちなみに今回は本格的に活動していたかどうかを尋ねたため、短期間の習い事をしていた人を含めると実際はもう少し多いかもしれませんね。

■あなたのお子さんは部活や少年チームなどで、スポーツの課外活動をしていますか?もしくはしていましたか? 

・している……16.7%(11人)
・以前はしていたが、(卒業したorやめたため、)今はしていない……31.8%(21人)
・していない(=スポーツの課外活動の経験はない)……47.0%(31人)
・始めるかどうか、現在検討している……4.5%(3人)

子どものがんばる姿は応援したくなりますね。

1位サッカー、2位野球、3位水泳・空手、人気スポーツTOP3

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では実際に子ども達は、どのようなスポーツをしているのでしょう。スポ少ママ経験者に今まで経験したスポーツをすべて選んでもらったところ、最も多かったのが「サッカー」で約4人に1人、次いで「野球」が17%と、球技スポーツの人気が高いことが判明。一方、「水泳」「空手」と言った人気の個人スポーツは、どちらも15%程度でした。

■子どもがやっている(やっていた、やろうとしている)スポーツランキング■

1位 サッカー……25.7%(9人)
2位 野球……17.1%(6人)
3位 水泳……14.3%(5人)
3位(同率) 空手……14.3%(5人)
5位 ダンス……11.4%(4人)
5位(同率) バドミントン……11.4%(4人)

※5位以降、柔道、テニス、陸上、ラグビーと続きました。

サッカーは高い人気があります。

ママも子どもも成長できる!? 辞められない理由

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スポーツの習い事の中でも特に人気だったサッカーや野球などのチームスポーツは、一般的に土日も試合や練習で大忙しという話をよく聞きます。またどんなスポーツでも、本格的にやればやるだけ、親の負担は多くなるでしょう。ではなぜママ達は、大変であってもサポートを続けることができるのでしょう。実際によかった点を聞いてみましょう。

子どもの成長が見える! 

最も多かったのは、「子どもが楽しめている姿を見れて嬉しい」(29歳女性/その他)など子どもの成長を実際に目で見ることができるという意見。「子ども達の得意を増やして自己肯定感を上げられる」(37歳女性/主婦)や、「子どもが風邪をひかなくなったこと」(44歳女性/主婦)など、子どもが心身共に成長している様子がわかるというメリットを挙げる人もいました。

親子ともに友達が増えた!!

スポーツを通じて活動範囲が広がったことで「親子で共通の友達ができた」(23歳女性/その他)や「色々な地域のママ友が出来た」(35歳女性/主婦)といった声も。「子どもとの会話が増えた」(39歳女性/その他)や「休みの日に家族で応援に行くので活動的になる」(59歳女性/主婦)など、家族のきずなが深まったという意見を持つ人もいました。

親子で課題に挑戦するのは、自己肯定感を得るのにも役立ちそうです。

これがスポーツ習い事の洗礼!?休日でも拘束が多い

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では続いて「大変だった」とか「苦労した」という点を聞いてみましょう。

当番と試合サポートが大変

特に多かったのは、「鍵当番がある日は、仕事を早退しなければならない」(29歳女性/その他)や「役員で手間がかかり大変だった」(50歳女性/その他)など、当番の大変さ。また、「週末が拘束されるので疲れる」(39歳女性/その他)や「合宿とか遠征について行くのが大変でした」(50歳女性/総務・人事・事務)など、拘束時間の長さや送迎の大変さを挙げる人も目立ちました。さらに時間だけでなく、出費がかさむという声もちらほら。やはり本格的に子どもに何かをやらせる場合、それなりに親の苦労が伴うことがわかります。

人間関係が面倒!

様々な人が集まる環境では必ず出てくる人間関係。子ども同士の人間関係、ママ同士の交流、指導者との関係など、様々な関係があり、それを面倒だと考える人も少なくないようです。特にシーズン途中など、そのチームに後から加わる場合、馴染むまで時間がかかるという声も。「はじめたばかりでどのように関わっていったらいいのかわからない部分が多い」(48歳女性/その他)など、居心地の悪さを感じてしまう人が多いようです。

他人との温度差に違和感が…

本人はもちろん、サポートをする親の間でもモチベーションや期待に対する温度差を感じる人も多いようです。「子ども達のモチベーションを上げてあげることが大変だった」(37歳女性/主婦)や「保護者に温度差があった。すごく熱心な保護者と子どもだけ預けたい人と……」(59歳女性/主婦)など、チームやクラス全体の目標や意識の高さがある程度同じでないと、いい雰囲気が作りにくく、人間関係にも亀裂が入りやすくなってしまうようです。

スポーツはたとえ個人スポーツであっても、仲間とのチームワークが成果につながります。特にチーム競技の場合は、みんなの意識を高め、同じ目標を持つことがメンバーの一員としての役目。そう思うと、日頃から親子共にチームメンバーと良好な関係を築くことが重要と言えそうですね。

保護者側の作業分担はある程度は覚悟しておかないといけない?

子ども達にとって、ママパパほか保護者たちのサポートなくして上達や成果は得られないもの。スポーツ活動をすることで保護者側に多少の負担が生じることもありますが、様々な苦労を乗り越えた先には、きっと多くの感動があるはずです。子どもの成長につながるスポーツ経験に、希望を抱く保護者もたくさんいるのでしょう。

ちえ
ちえ

エディター・ライター歴20年以上。女性誌やアウトドア雑誌、情報誌、スポーツ誌(自転車雑誌、水泳雑誌)などで執筆。2017年から主人の仕事に帯同しアメリカに移住。小学生の男児、中学生の女児とともに、異国の地での生活に奮闘しながら、執筆活動も継続中。現在はニュースや海外生活情報などを担当。アウトドアと旅行が大好き。趣味はパン作り。

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