熱中症対策コーナーは昨年比最大150%まで拡充!
null昨今の熱中症による緊急搬送の増加をうけ、アルペンでは熱中症対策のコーナーを拡充。取扱商品数を前シーズン比最大150%まで拡大し、熱中症対策の商品をかなり強化しています。中でも数多く展開しているのはオリジナルブランド「TIGORA(ティゴラ)」の商品で、熱中症対策関連の取扱商品数を昨シーズンと比較すると、7月時点で200%以上増えているそうです。
そんなアルペンで現在売れているのはどんな製品なのでしょうか? 「Alpen TOKYO」のフロア店長・小西卓也さんに伺いました。
「熱中症対策に対するお客様の意識も年々高まっており、今年は3月くらいから対策グッズのお問合せがありました。当初は紫外線を遮断するアームカバーやキャップ。暑さがより本格化した7月はクールリングがものすごい勢いで売れていますね。ほかには日傘も売れていますが、今は男性でも購入する人は多いです。日傘と日焼け止めをセットで購入する男性も多く、本当に男女問わず皆さん熱中症対策に対する意識が高いなと感じますね」(以下「」内、すべて小西さん)
確かにサッカーや野球の引率や試合観戦の際も日傘や日焼け止めは必須。現場では日焼け止めを塗って日傘をさすママさんはもちろん、パパさんも珍しくありません。熱中症対策にもはや男女の差はないといっていいでしょう。
昨年は人気で欠品に!今年の「クールリング」は4時間持続タイプに注目
null「Alpen TOKYO」で販売されているクールリングの中でも注目なのが、保冷効果が4時間も持続する「ティゴラリング クール 28℃ 4時間」。アルペンのオリジナルブランド「ティゴラ」のクールリングは28度以下で自然凍結する「PCM」という素材を使用しており、冷房が効いた室内や車内などでもしっかり凍らせることができます。4時間タイプは重量もやや重めなので装着しながら体を動かすにはやや不向きですが、肌への接触面積が広く2時間タイプと比較し冷感をより強く感じることができるため、試合の観戦や見守りが主な役割となる引率では大活躍するのではないでしょうか?
ほか同ブランドではちょっとスリムな「ティゴラリング クール 28℃ 2時間」も展開。こちらは4時間タイプよりも軽量なので、用途に応じて使い分けると良さそうです。
「クールリングは3月4月ごろからすでに売れ始めています。昨年はあまりの人気に欠品することもあって、今年も梅雨明けして暑さが増してくると欠品になることも考えられます。確実に手に入れたい方は、なるべく早めに購入いただくと安心です」
ところで、昨年購入したクールリングがまだ残っている方もいるかもしれませんが、寿命はどのくらいが目安なのでしょうか?
「保管方法・使い方によるため明確に決まっているわけではありませんが、確実に経年劣化はします。保冷部分が固まらなくなったり、表面が破損したら、寿命なので処分してください」
さらに売り場を散策すると、こんな商品を発見! 「電冷ベスト」という商品で、今注目の「ペルチェ素子」を3つ搭載。内側からしっかり冷却することができます。ペルチェ素子は半導体の一種で、電力を使って熱を移動させる冷却装置によって電源を入れると、3秒で冷たくなるそう。最大でマイナス20度にもなるので、屋外で仕事をする人やゴルファーに人気を博しているそうです。今後さらに暑さが厳しくなれば、引率時でも活用する人が増えるかもしれません。
ペルチェ素子やネックタイプなど…ハンディファンも進化していた!
nullそして近年、熱中症アイテムの定番としておなじみとなったのが「ハンディファン」。現在はさまざまなメーカーから出ていますが、「Alpen TOKYO」で取り扱っている「冷却プレート ハンディタイプ ファン」は、大容量バッテリーによって連続2時間使うことができます。またファンだけではなく、先ほどの「電冷ベスト」にも登場したペルチェ素子の「ひんやりプレート」を搭載。ファンの空気をより冷やすことができます。
ほか首に装着するタイプの「ネックファン」もありました。こちらも大容量バッテリーで、連続で5.5時間(弱の場合)使うことが可能。ネック部分が巻き取り式なので、コンパクトに収納することもできます。
そしてこちらはネックタイプの「巻ける氷のう」。氷のうはゆるやかに長時間冷やすことができるのが特徴で、スポーツの現場ではアイシングで1年中大活躍します。こちらの巻ける氷のうは口径が広いので、コンビニなどに売っているつぶの大きい氷もそのまま入れることができるのもポイント。スポ少の現場では屋外で氷が足りなくなり、急遽コンビニで購入することも多くなりますが、そんな時でも慌てずに活用することができます。また肌側の生地は吸水速乾性が高いクールタオル素材で、通常の氷のうよりも強力に冷やすことが可能です。
スポ少ママは特に必見!夏の新定番となりそうな「冷却ポンチョ」
nullそして「Alpen TOKYO」で現在、スポ少現場の暑さ対策にイチオシというのが、こちらの「冷却ポンチョ」だそう。もともとサッカーの練習や試合時などのクールダウンで使われていることが多かったアイテムだそうですが、アルペンで取り扱いをしているこちらの商品は、サッカー以外のスポーツはもちろん、レジャーシーンでも活用できるようになっています。またジュニアサイズだけではなく大人用もあるので、幅広い年代で使うことができます。
「スポーツの時やレジャーの時などに、濡らしたポンチョを羽織るだけで、すぐに体全体を冷やすことができます。チーム名や名前などのマーキングもできるので、スポーツのチーム全体で購入するケースも多いですよ。ベンチにすわっている時や休憩中などにみんなで羽織る。まさに冬のベンチコートの夏バージョンというイメージですね」
ちなみにチーム名などのマーキングの費用は書体や字数によっても変わるそうですが、だいたい1枚3,000円~2,000円目安だそうです。夏にベンチコートのように使える冷却ポンチョ、これはスポ少ママにとってはかなり魅力的なアイテムではないでしょうか?
まだまだ暑くなりそうな今年の夏。もはや何も対策をせずに外出をするだけで熱中症のリスクがあり、ましてやスポーツやレジャーを楽しみたいなら万全の準備がないと、命の危険がともないます。しかしその一方で熱中症対策グッズも年々進化しており、いいものを取り入れることで暑さは和らげることができるのです。
今回ご紹介したアイテムを参考に、ぜひ2024年の猛暑を無事に乗り切りましょう!
【取材協力】
東京都出身、千葉県在住。短大の春休みより某編集部のライター見習いになり、気が付いたら2022年にフリーライター歴25年を迎えていた。現在は雑誌『DIME』(小学館)、『LDK』(晋遊舎)などで取材・執筆を行うほか、『kufura』などWEB媒体にも携わる。
執筆ジャンルは、アウトドアや子育てなどさまざま。フードコーディネーターの資格も持つ。