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子どもの英語が上達した意外なきっかけと、通い始めた「日本語補習校」の様子【シドニー教育移住レポート#14】

こんにちは。2024年1月に、当時小学3年生だった双子を連れてシドニーへ教育移住をした橋浦多美です。シドニー歴は現在1年3カ月になりました。今回はシドニーの2月の新学期に合わせて新しい学校に編入した話の続き、半年頑張った野球シーズン、また、こちらで新しく通い始めた日本語補習校についてお伝えします。

1:2月から編入学をした新しい学校の様子

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読書の習慣をつけるべく、毎日最低10分間は本を読む宿題があります。学校や近くの図書館もフル活用です。

2月から新しい学校に編入した双子。前の学校に比べてどう?と聞くと「楽しいよー」との返事。新しい学校は、前の学校よりも少人数であること、男の子の割合があまり高くはないものの、逆に男子同士の結束が固いようで、休み時間などはみんなでバスケットボールや、卓球などをして遊んでいるようです。

私が学校に迎えに行った時には、友達と楽しそうにコミュニケーションをとっている姿も見られ、当初は学校が変わることに不安がっていた子どもも、今はとても充実しているようです。

今回の学校はとにかく勉強熱心。宿題もたっぷりだし、やらないとついていけないくらいの量が出ます。しかしながら、こちらで生まれ育ったネイティブの子であれば楽々クリアできるであろうものも、双子の英語はまだまだ発展途上。わからない単語を一つ一つ調べなら頑張っています。

宿題は英語だけではないので、比較的英語がなくても取り組める算数やアートなどは自分でも得意として頑張っています。宿題は1人でやるにはなかなかハードルが高いので、パパと一緒にやる時間が定着しつつあります。

また学校では、英語サポートクラス「EAL/DEnglish as an Additional Language/Dialect)」もあるので、英語はそこでサポートしてもらいながら取り組んでいます。去年まで通っていた学校のEAL/Dのクラスとは内容が違って、今回はガッツリと長文を読むとのこと。

また人数も我が家の双子プラス数人なので、少人数でみっちり教えてもらえるようで、EAL/Dの時間は頭がフル回転のようです。 

去年に比べるとちょっとした英語のコミュニケーションは上達した双子。その上達の秘訣は、学校生活はもちろんですが、現地の野球チームに入ったことだと思います。

2:オーストラリアは秋。野球シーズンは終わりへ

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双子兄はピッチャー、弟はキャッチャーで半年間たっぷり楽しんだ野球。我がチームは地区リーグで優勝を飾ることができました!

オーストラリアはスポーツにとても力を入れているので様々なスポーツが盛んですが、双子がやりたいと取り組んでいたのは野球でした。

野球は、実はオーストラリアでは人気があるスポーツとは言えないのですが、野球が盛んな国からやってきた子をはじめ、野球ってどんなスポーツなんだろう?と集まった子ども達で組まれたチームは和気あいあい。週1回の夕方からの練習と、毎週土曜日の午前中に試合があるというスケジュールが昨年9月から半年間続きました。

参加当初は英語で話しかけるのも難しく、おどおどしていて、コミュニケーションも全然取れていなかったのですが、好きなスポーツを通せば、自然とちょっとした会話ができるようになり、少しずつ積極的になっていきました。

野球をやっているときはとても楽しそうで、現地のコミュニティに参加できたことが英語上達にもとてもプラスになったのではないかと思っています。半年間のオフシーズンになるのがとても寂しそうで、来年もまた野球に絶対参加する!と今から楽しみにしています。 

3:日本語補習校で得られたのは、言葉だけでなくお友達も

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先日の授業参観では都道府県をテーマに新聞を作って発表しました。双子の弟は、2年前に旅行に行ってすっかり気に入った「宮崎県」をテーマに取り組みました。

今年になって新たに始まったのは、シドニーに来てからずっとウェイティングをしていた日本語補習校です。ようやく順番が回ってきました。

日本語補習校は、こちらで生まれ育って、何かしらの日本のバックグラウンドがある子や、日本から転勤で一時的にこちらに住んでいる人など様々な子が通っています。

勉強するのは主に国語。毎週土曜日の午前中に3時間の授業があります。ありがたいのは漢字です。去年までは私が教えていましたが、親が子どもに勉強を教えるのはなかなか難しいですよね。親はきつく言ってしまうし、子どもは甘えるしでなかなか進みが遅くなってしまいました。

その点、教室で先生に教えてもらい、クラスメートと一緒に勉強できるのは本当にありがたいことだなと改めて思います。

先日は授業参観があったのでお邪魔しましたが、朗読や発表などを難しい漢字もたくさん使いながら、みんなしっかり準備をして取り組んでいてホッとしました。

日本語補習校では、去年通っていた学校が一緒だったクラスメートも多く、また親同士が知り合いで子どもも仲良くなったりと、すぐに友達の輪が広がります。これから半年間は野球シーズンもオフなので、遅刻早退気味だった補習校はしばらくちゃんと取り組んでもらえそうです。

そろそろシドニーは秋を迎えます。次回(5月15日公開予定)は、「旅行やスポーツキャンプ満載の秋休みの様子」をお伝えします。

橋浦多美
橋浦多美

大学卒業後OLから25歳でアナウンサーへ転職。テレビ、ラジオ、司会等を中心に現在はフリーのアナウンサーとして活動中。得意分野は家計経済で、暮らしがよくなるお金との付き合い方を日々考えています。FP、宅建士、ビジネスマナー検定、食生活アドバイザーなどの資格を保有。双子男児の母。

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