公立校から私立校へ転校。新たなスタート!
null2024年1月にシドニーに移住をして、2月からYear4の学年がスタートしたのが1年前。日本でも公立小学校に通っていて、私立校に行くということは全く考えておらず、自分たちが住んでいるアパートが校区(こちらではCatchmentと言います)の公立小学校に迷わず編入しました。
ただ、シドニーに来て思ったのは、想像していたよりも日本人が多いということ。もちろん、治安の問題などで安全と言われる場所に日本人が多く住んでいるということはあると思うのですが、双子が編入した公立小学校には、純粋な日本人だけで約1割。その他、日本にルーツを持つ子を含めると、日本語が話せる子どもが学校に多くいて、英語がわからずとも日本語で事足りてしまうという現象が起きてしまいました。もちろんその環境のせいだけではないものの、なかなか英語力が伸びないという結果に。
また、我々が持っているビジネスビザは、限られた期間の滞在が認められる一時的な滞在者の扱い。そうなると、永住権や市民権を持っている人が受けられる社会保障と内容が異なるのは仕方のないことですが、公立校でも結構な金額がかかってしまうことに。
調べれば、私立校よりも公立の方が高くなってしまうという学費の逆転現象が起こることもあり、これは私立も含めた学校探しもありなのではないかと思ったのです。1校ずつネットを見ながら問い合わせをしては断られるという繰り返しで、ようやく面接までこぎつけた学校になんとかこの新学期から入学させてもらえることになったのです。
今回の学校は、双子の学年では日本人はゼロ。双子も別クラスにしてもらい、英語に浸る環境を何とか確保できたのではないかという感じです。小学校生活は残り2年ですが、この環境まで卒業まで頑張ってほしいと思っています。
新しい学校の初日は涙、心細さは双子同士で助け合って…
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シドニーの学校は公立も私立も制服です。新しい制服に身を包んだ初日は涙と超緊張の登校になりました。
前回の連載でも書きましたが、12月からの長い夏休みの間は約6週間ほど日本に一時帰国し、以前通っていた小学校に体験入学で通わせてもらっていました。
双子にとっては生まれ育った東京で、昔からの気心知れた友達と言葉の不自由なく気軽に話して遊べる、そんなありがたい環境で過ごし、シドニーに戻った翌日から新しい学校というちょっと強行突破なスケジュール。
移動の疲れもあるし、初めての緊張もあって、これまでは一切そんなことはなかったのに、初日の朝は、双子の弟が「行きたくない……」と、涙、涙の登校になりました。兄が勇気づけるも結構な泣きっぷりで、何とか兄に引っ張って行ってもらって登校。ここは双子であることに大いに感謝した瞬間でした。
親としては、せっかく慣れたシドニーの学校を変えて負担だったのだろうか、やっぱり辛いかな、とさすがに心配しました。しかしながら、お迎え時には「楽しかったー。今朝は緊張しちゃった」と笑顔で回答。今回は比較的規模が大きくない学校であることもあって、すぐにクラスメートとも仲良くなれたようです。
またシドニーでは2校目の学校ですが、授業時間や休み時間、お弁当のスタイルなどは変わらなかったので、右も左もわからなかった1年前よりもスムーズに過ごせたとのこと、ホッとしました。
学期ごとのカリキュラムは細かく発表、みんな勉強熱心!
nullシドニーの学校は4学期制で、2月から始まった今学期はTerm1と呼ばれる1学期です。学期が終われば休みが入るシステムで、夏休み以外は約2週間の休みです。今回の学校で分かりやすいなと思ったのは、この学期は何を勉強するかが発表されることです。
・英語は何の本を使うか、何に重きを置くか、取り組み方
・算数はどこの分野を学んで、どこまでできるようにするか
・歴史はいつの部分か、テーマは何か
・体育は何曜日でどの先生と何をやるか
この教科以外にも、いろいろと細かく指示されていました。この内容を保護者会で学校のルールとともに学年ごとに何をやるか発表され、紙でもらえるというシステム。子どもが何の勉強をして、どんな目標があるのかがとても分かりやすいなと思います。
また、前回の学校では授業中の教科書は一切なく、自前のiPadを使っての授業でしたが、今回はタブレットとプリントの半々の様子。やはり、こちらの学校は日本のような紙の教科書は存在しないようです。
今回も英語はEAL/D(English as an Additional Language or Dialect)でサポートしてもらい、その他の教科はみんなと一緒に英語で受けています。比較的元気がよかった前回の公立校に比べると、今回の学校はみんな勉強熱心だそうで、さらに先生がとっても厳しいらしく、授業にメリハリがあるそう。今はまだ難しいですが、少しずつみんなについていけるようになってほしいと思っています。
今回の学校は宿題がたっぷりです!
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英語がまだまだの子どもたち。宿題の内容は結構ハードですが、毎日コツコツ頑張っています。土日に宿題がないのもメリハリがあり気に入ってるようです!
今回の学校でとてもありがたいのは、「宿題」です。これまで双子が通っていた学校の宿題は、基本的には“日々の読書を推奨”のみだったので、そうなると、我が子たちはなかなか積極的には取り組んでくれず……。
習い事の宿題や日本で契約したオンライン塾などはやっていたものの、こちらの勉強を自ら積極的に取り組むということはなかなか難しい状況でした。その点、今回の学校では宿題は日課。毎回月曜に出され、金曜日に提出の繰り返し、しかも内容もとても濃く、結構ハードです。
内容は、
・毎日の10分読書
・算数
・英語(スペリングとライティング)
は毎回の宿題で、その他はその週によって、
・歴史
・道徳
・サイエンス
など、出されたものを期日までにやって提出します。我が子が苦戦しているのはやはり英語で、5年生になると単語も難しくなり、今の段階では子どもたちだけではなかなか難しいので、パパの助けを得ながらやっている状況です。でも、これを毎日続けたら結構な力になるのではないかと思っています。
在豪2年目、ようやく本格的に子どもの英語環境が整った感じですが、2年後には中学校(こちらでいうハイスクール)がスタート。中学校では一気に勉強が難しくなるというので、それまでには英語をもう少し伸ばしてあげたいと思っています。
次回は4月15日に「続・新たな学校生活と日本語補習校」についてお届けします。

大学卒業後OLから25歳でアナウンサーへ転職。テレビ、