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引っ越し&1年ぶりの帰国!「豪・教育移住」1年目を振り返ってみて【シドニー移住レポート#10】

こんにちは。kufuraライターの橋浦多美です。今年1月に9歳の双子を連れてオーストラリア、シドニーへ教育移住をして早いもので、1年近くになりました。しかしながら、この1年は怒涛の年で、まさかの出来事や思ったようにいかなかったことなど、試行錯誤の繰り返しの日々でした。今回はシドニー教育移住の最初の1年を振り返ってみたいと思います。

1:引っ越し、そしてさらに引っ越し…

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約1年お世話になった家。初めてのシドニー暮らしで家具や家電の一部をお借りできたのは大変助かりました。

家探しはネットで見るだけでなく、実際に見てみないとわからないことが多いのは、海外に限ったことではないのですが、なんせ、風習慣習がわからない……。とにかく家に関しては、トラブルも多かったし、不動産屋さんや大家さんとのやりとりも初めてで、「え?そうなの?」ということや、「どうするべきか」ということが度々起きました。

昨年末、先に来た夫が探してくれた家は、我々の「オーストラリアらしい家に住みたい」という希望もあり、オーストラリアらしい煉瓦造りのアパートでした。アテンドしてくれた日系の不動産屋さんに希望を伝えたところ、何軒か紹介してくれたのですが、「あまり古い家はお勧めしませんよ〜」「この辺りは結構高いですよ〜」とアドバイスしてくれるものの、あまりピンと来ていなかった私たち。

当初は古くても雰囲気のあるところがいいと思っていました。日本のように、築年数が経過した家でもきちんとメンテナンスしてあれば、古民家のような清潔感があると考えていたのですが、オーストラリアの築30年は思ったよりも相当古く、さらに、入った時には「本当に掃除した?」という状態でした。雨が続けば湿気っぽく、カビが生えるという状況は、正直驚きました。

結局色々あったものの、最終的には1年契約の終わりに大家さんが戻ってくることになり、更新はせずに出ることになりましたが、最後はクリーニングで色々言われ……。コンディションチェックで、冷蔵庫を動かして、隅に埃がある、2メートル以上あるであろう窓枠の一番隅っこに埃があると言われ、元々綺麗とは言い難かった家を私たちがピッカピカにするという、なんとも言いようのない気持ちで退去することになりました。

オーストラリアスタンダードがわかっていなかった私たちにも非があるのか、オーストラリアでは大家さんの立場がどう転んでも強いからなのかはわかりませんが、今は、最初からオーストラリアらしいところに住むことがハードルが高かったのではないか……と思ったりもしています。

その後、築7年の日本でいうマンションのような建物に引っ越しました。1年のうちに2度目の引っ越し作業でしたが、とてもくたびれました。しばらく引っ越しせずにゆっくり暮らしたいと思います。

2:子どもたちの学校は転校へ

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双子はオーストラリアで10歳の誕生日を迎えました! 引っ越しのバタバタの中でしたが、ケーキでお祝い。シドニーで人気の日本のケーキ屋さんにオーダーしました。

子どもの英語力に関しては、この1年間、子どもたちはとても努力して、簡単なやりとりはできるようになりました。リスニングは結構聞き取れているし、短い文章も書けるようになっています。でも、引っ越し前に住んでいた地域は日本人が多く、聞けば学校でも日本語が通じるとのことで、せっかく慣れたところではありましたが、意を決して来年から新しい学校に行くことにしました。

学校探しも、問い合わせをして、そして我々のようなビジネスビザを受け付けてくれるかどうかから始まり、子どもと一緒に面談に行くというプロセスを踏んで、ようやく来年から受け付けてくれるところまで辿り着けることに。子どもたちは慣れた学校を去ることに少し寂しそうな感じもありましたが、ここは双子の本領発揮、いつだって2人は一緒だから、大丈夫!と説得し、新しい環境に思い切って移動することになりました。

オーストラリアの新学期は2月、双子も2月からはYear5(日本でいう小学5年生)になります。今度はYear5には日本人が1人もいないそうで、これは一気に英語を身につけるチャンスだと思っています。こちらでいうハイスクール(日本でいう中学校・高校)まであと2年、ハイスクールになれば一気に難しくなる勉強を前に、本腰を入れて英語を身に付けなければいけない時期なので、英語を自然に身につけるラストチャンスだと思って頑張ってもらおうと思っています。

3:1年ぶり、久々に日本へ

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夏のシドニーはとても日が長いです。ただいま野球シーズン真っ只中。野球仲間は全員外国人なので、英語でコミュニーケーションがとれる絶好の機会! 練習も試合も楽しんで参加しています。

そしてこの12月、いよいよ日本に初めての一時帰国です。こちらは日本とは季節が逆なので、今は真夏で日中は30度以上、日もとても長く、夜は8時近くまで明るいです。久々の日本に到着したらどう思うのか、とっても楽しみです。子どもに日本でやりたいことを聞いたら、

  • 友達と遊ぶ
  • 児童館に行く
  • 遊園地に行く
  • ラーメンと焼肉をお腹いっぱい食べる
  • 温泉に入る
  • お年玉をもらう

と、希望だけは盛りだくさんです。今回は1カ月ほど帰国するので、思い切って以前通っていた小学校に体験入学の問い合わせをしたら、ラッキーなことに受け付けてくれるとのこと! お友達ともまた一緒に勉強して、遊んで、そして給食も食べられる! 大いにエンジョイしてもらいたいと思います。

次回(1月15日公開予定)は、「日本とオーストラリアの教育の違い」についてお伝えします。

橋浦多美
橋浦多美

大学卒業後OLから25歳でアナウンサーへ転職。テレビ、ラジオ、司会等を中心に現在はフリーのアナウンサーとして活動中。得意分野は家計経済で、暮らしがよくなるお金との付き合い方を日々考えています。FP、宅建士、ビジネスマナー検定、食生活アドバイザーなどの資格を保有。双子男児の母。

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