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昔ながらの「固めプリン」はル・クルーゼのホウロウ鍋で作ると上手くいく!【お米農家のヨメごはん】

こんにちは! 富山県の黒部市というところで、お米だけを作っている小さな小さな農家の濱田律子です。旦那とココ(娘・16歳)と3人で、地道に真面目にコツコツとお米を作りながら、仕事に子育てにドタバタもがきつつも楽しく暮らす。そんな私たちの、食卓周りの日常を皆さんにお伝えする連載145回目。

今回は、お鍋で作ってお鍋ごと食べちゃう特大プリンと、 今年も娘と参加してきた1万人の第九、そして、雪が降る前に!が合言葉の農作業についてお伝えしたいと思います。

プリン作りには「琺瑯鍋」がイイ!

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少し前までは、よく使っていた琺瑯(ホウロウ)のお鍋。齢とともに重く感じるようになり、この1つを除いて手放した。

これは、どうしても愛着があって手放せなかった。

白くすっきりした印象、何よりオーバル型で使い勝手がいいからだ。今はお料理のほとんどを軽い無水鍋(連載#91参照)で作る事が多いけれど、お気に入りのレシピ本も捨てられない。

お鍋とレシピ本、久しぶりにこの2つを活用してプリンを作る事にした。熱伝導のいい琺瑯のお鍋は、プリンにじっくり火を通すのに最適なのだ。

オーブンで蒸し焼きにして、しっかり硬めに仕上げる昔ながらのプリン。

材料は本当にシンプルで、卵・牛乳・砂糖の3つだけ。あれば、バニラビーンズを加えると香り高く仕上がる。

まずはカラメルソースから。

グラニュー糖と水少々を、お鍋をゆすりながら火にかける。ただこの、ゆするという行為がもう私には重労働。お鍋が重いから、なかなか大変。

それでも何とか、濃いキャラメル色になるまでお鍋をゆする。焦げてるかも?くらい苦いキャラメルが好きなので、ここが一番の頑張りどころ。

火を止めたら水少々を加えて(ジュッ!とはねるので注意)、なめらかなソースに仕上げる。

このお鍋にプリン液を注いで蒸し焼きにするので、洗い物が少ないのも嬉しい。プリン型にカラメルソースを小分けする手間もないし、プリン型を最後に洗う必要がないのもいい。

プリン液は、全卵と卵黄を贅沢に使用。グラニュー糖と一緒によく混ぜる。

バニラビーンズは包丁で中の種をしごき出して、さやも一緒に牛乳に入れて火にかける。沸騰する前に火を止めて。

卵とグラニュー糖を混ぜ合わせたボウルに、温めた牛乳を数回に分けて加えて混ぜる。

カラメルソースの入ったお鍋にプリン液を濾しながら注ぎ入れたら、お湯をたっぷり注いだ天板へ。あとはオーブンで蒸し焼きにするだけ。

オーブンの火が強いと、「す」が入った口あたりの悪いプリンになってしまうので、弱火でじっくりと。

琺瑯のお鍋の熱伝導のおかげで、滑らかな焼き上がりになる。お鍋ごとのインパクトも嬉しい。

冷蔵庫でよく冷やしたら、大胆にスプーンですくっていただく。

おかわりはご自由に、好きなだけどうぞ。

シンプルな材料で、この美味しさ。簡単にできるからこそ、家で作りたいお菓子だ。プリンは是非、お鍋ごとどうぞ。

「1万人の第九」に参加してきました

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さて12月と言えば、風物詩とも称されるサントリー1万人の第九!
去年に引き続き(#119)今年も娘と合唱に参加、さらにご近所の友人も一緒に3人で大阪へ。

少し早めに到着できたので、行きたかった美術館にも立ち寄れた。娘はあまり美術館が好きではないので抵抗したけれど、そこは華麗にスルー(笑)。私が行きたい所へ連れまわす事は、娘の世界を広げる事でもあると信じて。

結果、なかなか興味深かったようで、じっくりとしっかりと鑑賞していた。

美術館の後に前日リハーサルをこなして、青空が広がった本番当日。この時まだ朝の9時前なのに、上着を脱いで本番の衣装で写真撮影をしても寒くない陽気。

ここで大阪城ホールをバックに写真を撮る事も、恒例行事になってきた。娘と一緒に写真を撮る機会は、ここ数年で本当に無くなってきたので貴重だ。

会場では、友人も一緒に3人で。去年は私と同じくアルトで参加した娘は、今年はソプラノに転向。
音域の高さに四苦八苦しながらも、一生懸命に練習に励んでいた。

会場では、私とは遠く離れたエリアの席に1人っきり。休憩時間を利用してはるばる様子を見に行ったら、ちゃっかり両隣の方と楽しそうにお話をしていた。そして、私の事を追い払うように冷たい態度……。

両隣の方に「娘がお世話になります」とお声がけをして、いそいそと退散。たくましく育っているようで嬉しいような、ちょっと寂しいような。

さて本番。

6歳から98歳まで全国47都道府県(+海外)から集まった1万人の大合唱、迫力と感動とで今年も胸がいっぱいになった。娘は、楽しかった!来年はテノール(女性でも参加可能・要タキシード着用)で参加したい!と。

初参加の友人も、来年も参加する気満々。旦那さんまで、来年は挑戦しようかなと言っている。私の周りで少しずつ、第九の輪が広がってきている気がする。また来年、もし家族で参加できたとしたら、こんなに嬉しい事はない。

田んぼで「秋起こし」

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その旦那さんは1人お留守番、田んぼで秋起こしに追われていた。自家製の籾殻(もみがら)堆肥を散布した田んぼを、トラクターで起こす作業だ。

この日は青空が広がる穏やかな天候だったけれど、ここ最近の日本海側は荒れた冬らしい日々だ。太平洋側の方には、なかなか想像できないだろう。

太平洋側が晴れて乾燥した青空の日はだいたい、日本海側は雪(または雨)でジメジメした鉛色の空なのだ。

もうすぐで、平野部にまで雪が降る日がやってくる。その前に、何とか秋起こしを終わらせたい。毎年そう言い続けているが、今年こそは終わらせます!

濱田律子
濱田律子

愛知県生まれ、千葉(スイカの名産地・富里)育ち。大学卒業後カナダへ。バンクーバー、カムループス、バンフと移り住み、10年間現地の旅行会社で働く。カナダの永住権を取得したにも係わらず、見ず知らずの富山県黒部市で農家に転身。米作りをしながら、旦那とココ(娘)と3人で日々の暮らしを楽しんでいます。黒部の専業米農家『濱田ファーム』はこちら。

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