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悩ましい「子ども部屋づくり」もっとこうすればよかった!とパパ&ママが思うこと。間取り、家具、壁…巣立ったあとの意見も

子どもが産まれて成長するに連れて、「子ども部屋をどうするか」については、結構頭を悩ませるところですよね。家のスペースには限りがあるのに、必要なものは意外とたくさんあったり、また、子どもの意見も取り入れると、話が思っても見ない方向に進んでしまったりといろいろあるもの。

今回『kufura』では「子ども部屋づくりでもっとこうすればよかった!」と思うことを、パパ&ママ257人に調査しました。間取り、勉強机、ベッド、収納……などなど、一体どんなことに頭を悩ませているのか、早速見ていきましょう!

「部屋の大きさ」「部屋数」ちょうどいいのは?

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4.5畳だが若干狭いかも」(39歳/女性/コンピューター関連技術職/子ども:5歳、3歳)

「身体の成長を見込んで、大きな部屋にすればよかった」(51歳/男性/総務・人事・事務/子ども:17歳)

「部屋を細かく仕切るより、壁をなくして大きな一部屋にすればよかった」(53歳/男性/その他/子ども:11歳、7歳)

「3人子どもができるとは思っていなかった。部屋が2つしかなかった」(65歳/男性/その他/子ども:25歳、23歳、20歳)

「家が狭かったので兄弟一緒の部屋にしたこと」(62歳/女性/主婦/子ども:28歳、26歳)

「長男の部屋を大きくしたが、あまり家にいないので娘の部屋と同じ大きさにしてやればよかったと思う」(57歳/男性/コンピューター関連技術職/子ども:23歳、18歳)

「狭くてもいいので個人で使える部屋にすべきだった。受験勉強の問題もあるし、コロナやインフルエンザの時に隔離できるから」(61歳/男性/営業・販売/子ども:23歳、22歳、19歳)

子ども部屋をどのくらいの大きさにするか、一人部屋か兄弟姉妹一緒かなどは、家の大きさや間取りにも大きく関係するもの。そもそもの家の造りの問題でもあるので、すんなり解決というのは難しいのでしょうが、ああすれば、こうすればと悩むのはやはり子どもを思ってのことなのでしょう。100%希望を叶えてあげることは難しいけれど、悩みは尽きないようです。

物は増える一方…収まりきらない「収納」問題

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「収納を増やせばよかった。物が多いので」(46歳/男性/その他/子ども:5歳)

「収納家具を購入するべきだった」(51歳/男性/その他/子ども:15歳、13歳)

「収納スペースが多い家にすればよかった。物が大量に増えるから」(57歳/男性/コンピューター関連技術職/子ども:13歳、4歳)

「収納力が高い家具を買っておけばよかった。成長するごとに物が増え、収納家具を買い足したが部屋のまとまりがなくなってしまったから」(55歳/男性/総務・人事・事務/子ども:16歳、11歳)

子どもの頃はおもちゃや勉強道具など、物は増える一方。その上、小さい頃に使っていた思い出の品や、子どもが作った作品などもなかなか処分できないものですよね。物をしまう収納スペースがもう少し広ければよかったという意見も多くありました。

家具とのバランスも重要…机、ベッドetc.「大型家具」問題

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「ベッドと机を置いたため、部屋が狭くなったため、机をもう少し小さいサイズにすればよかった」(45歳/女性/その他/子ども:10歳、7歳)

「勉強机はもっと小型でよかった。デッドスペースが多い」(34歳/女性/会社経営・役員/子ども:13歳、9歳)

「学習机が大きすぎて、部屋が狭く感じること」(47歳/男性/研究・開発/子ども:18歳、15歳)

「タンスを置いたが、動けるスペースが減ったのでやめれば良かったかも」(48歳/男性/公務員/子ども:8歳)

「子ども部屋で寝ることを嫌がり、2段ベッドを置いたが物置状態。上の子はもうすぐ中学生なので、分割できる2段ベッドにすればよかった」(42歳/女性/主婦/子ども:12歳、10歳)

ベッドは必要、勉強机も必要、タンスも……などと買い足しているとあっという間に部屋が狭くなってしまうこともありますよね。実際に置いてみると思っていたよりも大きすぎたり、部屋のサイズと家具のサイズが合わなかったりしてスペースが足りなくなったという声も。なかなかバランスが難しいですね。

成長とともに好みに変化が…「壁」にも注意

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「壁紙が子どもっぽかったので、もう少し大きくなっても使いやすいものがよかった」(41歳/女性/主婦/子ども:13歳)

「壁を自然素材にしておけばよかった。壁紙がポスターはりでやぶけるから」(59歳/女性/主婦/子ども:26歳、23歳)

「子どもが小さい頃“壁紙はかわいいのがいい”と言うので、簡単に貼ったり剥がしたりできる、キャラクターの壁紙を貼ったのですが、子どもが大きくなると普通の方がいいと言い出し、壁紙自体は簡単に剥がせたのですが、その前に壁前に置いていた机やらタンスやらを全部動かさないとならず、それが大変でした」(42歳/男性/その他/子ども:14歳)

子どもに良かれと思った壁紙も、成長とともに好みが変わり、変えるために作業が発生するいう声もありました。壁は部屋の印象を大きく左右するので、慎重に考えたいですね。

暑さ・寒さ問題…エアコンなどの「冷暖房」

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「エアコンをつけられるコンセントを取り付ければよかった」(36歳/女性/主婦/子ども:7歳、4歳)

「エアコンのドレイン穴の位置が悪かった」(52歳/男性/コンピューター関連以外の技術職/子ども:12歳、9歳)

「床暖房。受験勉強をする時期になった時に快適に勉強ができそうだから」(43歳/女性/主婦/子ども:15歳、11歳)

昨今の暑さ問題でエアコンに関する意見も多く見られました。受験期が冬場の日本では、冬を快適に過ごしてもらうための暖房問題もあります。ちょうど良い温度設定でストレスフリーな部屋にしてあげたいと思う親心ですね。

見た目だけでは分かりにくい「音」の問題

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「壁は防音にするべきだった……。うるさい」(60歳/男性/その他/子ども:24歳)

「防音の部屋。楽器の演奏による騒音のため」(52歳/男性/コンピューター関連以外の技術職/子ども:20歳、17歳)

「防音にすれば良かった。音楽がうるさいから」(53歳/女性/その他/子ども:16歳)

「子どもも大きくなってくるとプライバシーを大切にしてあげないといけないので、きちんと音がもれてこないような部屋作りにしてあげないといけなかったなと」(48歳/男性/コンピューター関連技術職/子ども:15歳、8歳)

「子ども部屋をリビングを通らないと入れないところにしたが、受験生になったときにリビングのテレビなどの音がうるさいと言われ、離れたところにすればよかったと思った」(59歳/女性/主婦/子ども:23歳)

音楽が好きな子どもや、音楽をやっているという家庭からは「音」の問題も。目に見えにくいものではあるものの、続くと意外にストレスになりやすいという点もあるので悩ましいところですね。

その他、思ってもみなかった悩みあるある!

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「階段を飛んだりはねたりするので2階はあぶない」(48歳/男性/営業・販売/子ども:4歳)

「子どもが引きこもったりするので、ドアの鍵をつけなければよかったと思った事があります」(56歳/男性/その他/子ども:21歳、17歳)

「湿気が溜まりやすくてカビやすいので、方角を考えればよかった」(49歳/女性/総務・人事・事務/子ども:21歳18歳)

思ってもみないところに問題が勃発。実際に使ってみないとわからないということもたくさんあるようです。お子さんやパパママ同士でしっかりと話し合ってから決めたいですね。

子どもが巣立った後に思うこと…「先輩パパ&ママからの意見」

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最後に、すでにお子さんが大きくなって巣立っていった先輩パパ&ママからの意見をご紹介します。

いなくなった後の子ども部屋の用途をどうするか?

「出ていったあとの使い道を考慮した設計」(69歳/男性/その他/子ども:39歳、36歳)

「使用期間が短いのでシンプルが良い」(62歳/男性/その他/子ども:30歳、26歳、21歳)

「広めに作った子ども部屋だが、今自立し使われていない事を考えると、その余裕を共有スペースの部屋に活かすべきだった」(67歳/男性/その他/子ども:31歳)

「家を新築した時に、子ども2人の部屋を作ったが、2人とも出ていったため別々の部屋が残り、最初に壁を可動式にしておけばその後広い部屋として有効活用できたかなと思っている」(76歳/男性/その他/子ども:44歳、41歳)

3人子どもがおり、3人とも社会人として独立した今では、3部屋が大変むだな空間になっている。ハウスメーカーからは、壁を除去して広くできると言われているが、まだそのままにしている」(68歳/男性/その他/子ども:37歳、36歳、32歳)

子どもは巣立っていき、別に暮らすことになる方も多いですよね。実際にお子さんが巣立った後の家に暮らす先輩夫婦からは、「夫婦だけになった時にどんな設計するのかを考えておけばよかった」との意見が続出しました。生活スタイルの変化に合わせて慎重に考えないといけないのかもしれません。

 

いかがでしたか? これから子ども部屋を作ろうと思っている方、今、実際に子ども部屋であれこれ悩んでいる方、子どもが間も無く巣立ちそうという方もぜひ参考にしてくださいね。

橋浦多美
橋浦多美

大学卒業後OLから25歳でアナウンサーへ転職。テレビ、ラジオ、司会等を中心に現在はフリーのアナウンサーとして活動中。得意分野は家計経済で、暮らしがよくなるお金との付き合い方を日々考えています。FP、宅建士、ビジネスマナー検定、食生活アドバイザーなどの資格を保有。双子男児の母。

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