パパ友がいる男性は35.5%!いないケースが多数派だった
nullまずアンケート調査にて、男性/女性それぞれに「(あなたには/夫には)パパ同士の“パパ友”はいますか?」と尋ねたところ、以下のような結果になりました。
【“パパ友”はいますか?】
いる・・・35.5%(39人)
いない・・・64.5%(71人)
「パパ友がいる」割合は35.5%で、およそ3人に1人。いない人のほうが圧倒的に多数派でした。
ちなみにkufuraでは2022年の記事にて、20~40代の女性95人を対象に「信頼できるママ友はいますか?」というアンケート調査をしています。その結果「いる」と回答した人の合計は62.1%で、「いない」が37.9%。ママ友と比較すると、パパ友がいる人の割合はやはり少ないと言えそうです。
「パパ友がいない理由」で多かったのは?
nullでは、ママ友に比べてパパ友が少ないのはなぜなのでしょうか? 「パパ友はいない」と答えた人に、その理由を聞きました。
1:そもそも「必要だと思っていない」から
アンケートに寄せられた意見をみると、パパ友がいない人の多くは、そもそも「必要ない」「欲しくない」と思っていることが分かりました。
「仕事で忙しいから」(41歳男性/その他)
「パパ友がいるメリットがわかりません」(57歳男性/学生・フリーター)
「特に欲しいとは思いません。子どもが小さい頃は、公園に連れて行った時に会ったパパさんと色々子どもについての話をしたりもしていましたが、中学生になると状況も変わるので」(48歳男性/総務・人事・事務)
パパ同士の繋がりにあまり意味を感じていない、などの理由に加えて、そもそもパパ本人が育児にあまり関わっていないという場合も多いようです。
2:できるだけ「人付き合いを避けたい」から
また、人付き合いが苦手であまり積極的に関わりたくないという声や、妻が夫のパパ友に対して不安を感じているケースもありました。
「いなくても良い。夫は人付き合いがあまり上手ではないので、何かトラブルが起きたら嫌だから」(36歳女性/主婦)
「人の顔を覚えるのがそもそも苦手なので、あまり関係をつくらない方がラクだと感じます」(31歳男性/企画・マーケティング)
「夫は他人と関わるのが苦手だし、家族が居れば満足している人なので、いなくて良いと思う」(41歳女性/主婦)
妻の意見で目立ったのが、「夫は人付き合いがあまりうまくない」という指摘でした。大人になると仕事はもちろん、地域や親戚などコミュニケーション力が試される場面が多々ありますが、「得意な方が中心になってやる」という風に割り切っている夫婦も少なくないのかもしれません。
3:パパ友が「欲しいけどできない」という人も!
ここまでは「必要ない」「欲しくない」派の意見を見てきましたが、パパ友について、「いてもいい」と思うけどできていない、という回答もありました。
「パパあるあるの話がしたい」(37歳男性/企画・マーケティング)
「大人になると友達を作るのは難しいです。子どもきっかけでも友達は欲しいです」(60歳男性/その他)
「夫の価値観が古いので、パパ世代の人と交流して、古い価値観を改めてほしい」(45歳女性/主婦)
「仲良しのママ友のパパと仲良くなってくれたら、一緒に出掛けたりしたいな……と思うことはあります」(43歳女性/主婦)
夫婦における育児の分業化の意識が高まっているとはいえ、幼保園や学校の行事や役員活動などはまだまだ妻が中心。そういった接点があれば女性はママ友がつくりやすくなりますが、男性の場合はパパ友を作りたくても接点が少なく、ハードルが高いのかもしれません。今後さらに地域や学校行事もパパ参加が当たり前になれば、パパ友コミュニティももっと活発になるかもしれませんね。
「パパ友がいる」派に聞くと、満足度はなんと約95%!
nullそして今回、パパ友がいる夫と妻を対象に「“パパ友”がいてよかったと思いますか?」という質問もしています。その結果は以下の通りです。
【“パパ友”がいてよかったと思いますか?】
思う・・・94.9%(37人)
思わない・・・5.1%(2人)
「思う」と答えた人は94.4%。ほとんどの人はパパ友がいるメリットを感じていることが分かりました。一方「思わない」と回答した人は2名。どちらも男性からの意見でした。
「とくに学校行事以外で会うこともないので」(52歳男性/技術職)
「意外と付き合いが大変だから」(67歳男性/その他)
ママ友同様、パパ友にだってそれなりにストレスがあってもおかしくはないはずですが、巷でささやかれる“ママ友疲れ”の熱量を考えれば、パパ友で悩んでいる人はかなり少数派といえるかもしれません。
「いてよかった理由」を、本人/妻それぞれに聞くと…
null【パパ目線】育児の悩みは男女共通?パパ友は心強い相談相手になる
では「パパ友がいる」という具体的なメリットはどんな点にあるのでしょうか? まずは当事者である男性の意見からご紹介します。
「育児相談できることですね。イベントの共有とかもできます」(34歳男性/学生・フリーター)
「初めての経験があった時に先輩に聞けること」(49歳男性/その他)
「パパ友達と話すと色々と勉強になるから」(57歳男性/企画・マーケティング)
「参観日で話せる人がいる」(51歳男性/その他)
やはりパパ友がいることにメリットを感じている人は、育児や学校行事にかかわっている人がほとんど。育児や子育てで悩みや分からないことがあったときにアドバイスがもらえるという点など、ほとんどの内容は女性によるママ友がいるメリットと共通しています。パパ友は育児や子育てにかかわってこその存在だといえそうです。
【ママ目線】楽しそうで何より?夫のパパ友は、妻にもメリットあり
一方、夫にパパ友がいることについて、妻側はどんなメリットを感じているのでしょうか?
「たまにパパ友と一緒に子どもたちとサッカー観戦などを楽しんでくれているのがいいと思う」(43歳女性/主婦)
「たまに近所の飲み屋に行っている。子どもの話題で盛り上がるようで嬉しい」(43歳女性/主婦)
「学校のイベントなどで積極的に活動してくれているし、飲みに行ったり、家族ぐるみでキャンプにいったり、楽しそうだから」(42歳女性/主婦)
「パパ友によって夫が息抜き出来ているようで良かった」(39歳女性/その他)
妻が感じるパパ友のメリットはまず夫が「楽しそう」なこと。そして自分抜きで子どもたちと遊びに行ってくれるので、妻側も自由な時間が確保できる点も大きいようです。
夫が仕事をしているうちはいいですが、退職してしまったら妻しかコミュニケーションをとる相手がいない。そんな高齢男性が増えているといいます。もちろんそれはパパ友でなければならないわけではなく、仕事以外のコミュニティをつくる方法はいくらでもあります。ただその手段のひとつとしてパパ友があってもよく、子育てしているならなおさらメリットは多いことが、今回のアンケートを通じて分かりました。
「パパ友なんて必要がない」と感じている人もぜひ頭ごなしに否定せず、そんな世界があるということを知ってくれたら幸いです。
東京都出身、千葉県在住。短大の春休みより某編集部のライター見習いになり、気が付いたら2022年にフリーライター歴25年を迎えていた。現在は雑誌『DIME』(小学館)、『LDK』(晋遊舎)などで取材・執筆を行うほか、『kufura』などWEB媒体にも携わる。
執筆ジャンルは、アウトドアや子育てなどさまざま。フードコーディネーターの資格も持つ。