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「親友」と呼べる人はいますか?4割の人のベストフレンドは学生時代の友達だった

あなたは「親友」と聞くと誰を思い浮かべますか? 子どもの頃は「クラスが一緒」とか「一緒に遊んだ」というだけで簡単に作れた「友達」。でも大人になるとなかなか「友達」って作れないもの。ましてや「親友」と呼べる人に出会うって、かなり難しいことかもしれません。そこで今回は20代~60代の男女500人に「友達」に関するアンケートを実施。「今の親友とはどこで出会ったの?」「友情を継続させるために努力はしているの?」……みんなの「大人の友達事情」についてまとめてみました。

今のベストフレンドとの出会いは「学生時代」が4割以上

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まずはじめに、みんなが今仲良くしている友達とどこで出会ったのかを調査。その結果、「学生時代からの友達(小学校から大学)」と答える人が42.8%と最も多いことが判明。また、社会人になってから一緒に過ごす時間が長い「職場や仕事を通じて知り合った友達」と答えた人は16%程度であることがわかりました。

●あなたが今現在一番仲良くしている友達は、どこで知り合った人ですか? 以下のうち最も当てはまるものを選んでください。

1位 高校からの友達……14.2%(71人)
2位 大学からの友達……12.4%(62人)
2位(同率) 職場の同僚……12.4%(62人)
4位 小学校からの友達……8.6%(43人)
5位 中学校からの友達……7.6%(38人)
6位 共通の趣味で知り合った友達……6.2%(31人)
7位 ママ友・パパ友……4.0%(20人)
7位(同率) 仕事を通して知り合った友達(職場の同僚は含まず)……4.0%(20人)
9位 幼馴染……3.6%(18人)
10位 SNSで知り合った友達……2.8%(14人)
10位(同率)旅先で出会った友達……2.8%(14人)

ちなみに「友達はひとりもいない」と答えた人は、18.8%(94人)でした。これは、「親友はいない」ということでしょうか……。

大学時代の友達とは、深い絆を築く人も。

友情を長続きさせるためには「努力」が必要!?

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では、友情を長続きさせるために、みんなどんな事を気遣っているのでしょう。努力していることを教えてもらったところ、かなり多くの意見が集まりました。さっそくカテゴリーに分けてみていきましょう。

■親しき仲にも礼儀あり

多くの人が「親しき仲にも礼儀あり」という言葉の通り、相手への思いやりを挙げていました。どんなに仲が良い関係であっても、最低限のマナーを守り、お互いを尊重しあうことが大切なようです。

「相手を思いやること」(28歳女性/その他)
「どれだけ仲が良くても、相手の嫌がることはしないし、言わない」(33歳女性/主婦)
「話を聞く。感謝や謝罪の言葉をきちんと伝える」(40歳女性/主婦)
「時間を厳守する」(43歳男性/営業・販売)など

■ほど良い距離感が大切

こちらもみんなから多く集まった回答。社会人になれば、お互い過ごす環境が変わり、立場や人間関係が変わってくるもの。それを理解した上で、深入りしすぎないことが友情継続のカギとなるようです。

「何でも話しすぎないこと」(27歳女性/主婦)
「相手を否定しない、時々離れる」(32歳女性/その他)
「会うのは月1にとどめておく。3時間ほど会って解散」(37歳女性/主婦)
「付かず離れずの関係が一番長く続くと思う」(57歳男性/その他)
「相手の家族のことに口を挟まない」(67歳女性/その他)など

■相手のことを理解する

相手との関係を縮めるためには、やはり相手のことを理解することが重要。困ったときは相談に乗り、話を聞いたり、意見を言ったり、対等な関係を築くことがポイントのようです。また「相手を否定しない」ことを心掛けている人もいました。

「相手の話に共感し、家族とも仲良くする」(46歳女性/営業・販売)
「悪口で話題をつくらない。否定をせず同調する」(53歳女性/主婦)
「相手の困っている事を聞いて一緒に考える」(54歳男性/公務員)
「マイナス面は大目に見る」(59歳男性/その他)
「ギブアンドテイクで対等な利害関係を維持すること」(66歳男性/営業・販売)
「相手の長所を見る」(69歳男性/会社経営・役員)など

■時間を共有する

深い友情を築くためには時間を共有することも大切。「定期的に遊ぶ」「定例の飲み会を設ける」など、直接会って話をすることでお互いをより理解しあえるようです。「旅行」「スポーツ」「イベント」などに一緒に行ったり、「同じ趣味を持って定期的に活動する」という人もいました。

「定期的に一緒に旅行に行く」(25歳男性/学生・フリーター)
「つながりを継続するように連絡を取る」(33歳女性/総務・人事・事務)
「直で会話できる機会を大事にする」(35歳男性/デザイン関係)
「1年に1回はどこかに出かける」(59歳男性/その他)
「2ヶ月に1回会って話している」(65歳女性/主婦)など

■私だけのオリジナルルール

その他、こんな意見も。時には自分を大切にし、相手に厳しくすることも必要かもしれません。

「金は貸さない」(33歳女性/会社経営・役員)
「言いたいことはきちんと言う」(38歳女性/出版・マスコミ関係)
「自分らしくいる事」(48歳男性/営業・販売)
「異性として見ないこと」(59歳男性/その他)
「誘われたら断らないこと」(66歳男性/総務・人事・事務)など

そして数人でしたが、「努力はしていない」「特に意識していない」という人もいました。何十年も親友関係を続けてくると、その親友とは家族のような存在になっているという人もいるかもしれません。何も気を遣わなくていい……そんな友達関係もまた素敵ですね!

年をとっても一緒にお出かけできる友達、いいですよね。

友達と疎遠になった経験がある人は9割も!

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あんなに仲が良かったのに、ちょっとしたトラブルや環境の変化で二人の関係が崩れたり、疎遠になってしまうことはよくあること。そこでこれまでに友達と疎遠になった経験があるかについて尋ねてみました。その結果、9割近い人が頻度はともかく「ある」と回答。「よくある」と言う人も2割以上いました。

●これまでに友達と疎遠になったことはありますか?

「よくある」……22.4%(91人)
「たまにある」……41.6%(169人)
「ある」……25.9%(105人)
「ない」……10.1%(41人)

年を重ねるにつれて、環境が変わったり、人間関係が変化することはつきもの。ずっと以前のような友達関係を続けることは難しく、多少疎遠になることは当たり前と言えそうです。しかし、たとえ疎遠になっても、お互いが本当に必要な存在であればまた元の関係に戻れるはず。距離を置くことでより深い友情が生まれることもあるので、疎遠になることを恐れず、自然体で友達付き合いを続けていくことが大切なのかもしれません。

女子会をやっていた友達、最近はめっきり疎遠に……というケースは婚活女子あるあるです。

やっぱり友達がいてよかった!そう感じた瞬間

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では最後に、「友達がいて良かったと思う瞬間」について、みんなの意見を尋ねてみました。

その中でも特に多かったのは、「落ち込んだ時に支えになってもらえた時」「暇なときに会ってくれた時」「いざと言う時に助けてくれた時」という意見。家庭の悩みや職場の愚痴など、「家族には話しづらいことを相談に乗ってもらえた時」と感じている人も多いようです。また、スポーツや旅行、共通の趣味など「同じ環境を一緒に楽しんでいる時」に友達の存在に改めて感謝するという人もいました。さらにこんな意見も……。

「自分の考えにないことが分かるようになった時」(25歳男性/営業・販売)
「どうでもいい話をできる時が嬉しい」(32歳女性/弁護士)
「誕生日やバレンタインなど贈りたいと思える人がいる時」(39歳女性/その他)
「地域情報が入ってくる時」(42歳女性/主婦)
「事故や病気になった時に頼れる」(48歳男性/その他)
「昔話ができる時」(51歳男性/営業・販売)
「何があっても最終的には味方でいてくれた時。間違っていればきちんと指摘してくれる安心感がある」(54歳女性/主婦)
「自分の知らない話や経験談を聞けた時」(58歳男性/その他)

さらに、定年後や退社後の生活に変化があったという方も。

「退職後の日常生活に潤いを与えてくれた時」(68歳男性/その他)
「会社を辞めて、独立するのに支援してもらった時」(68歳男性/会社経営・役員)
「伴侶と死別したが、友達がいて孤独を感じなくなった時」(68歳女性/その他)

こうして考えると、いくつになっても友達の存在って大切ですね!

友達と共通の趣味を持てると、関係性が長続きしやすい印象が。

大人になってからの友達関係は難しいと思われがちですが、大人になったからこそ友達関係はより深く、親密になれるものかもしれません。いくら近い存在であっても礼儀は忘れず、適度な距離感を保ちながらも頼りあえる存在でいること……そんな関係を築ける友達こそ真の友情! そんな素敵な友達を持ちたいものですね。

ちえ
ちえ

エディター・ライター歴20年以上。女性誌やアウトドア雑誌、情報誌、スポーツ誌(自転車雑誌、水泳雑誌)などで執筆。2017年から主人の仕事に帯同しアメリカに移住。小学生の男児、中学生の女児とともに、異国の地での生活に奮闘しながら、執筆活動も継続中。現在はニュースや海外生活情報などを担当。アウトドアと旅行が大好き。趣味はパン作り。

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