子育て世代の「暮らしのくふう」を支えるWEBメディア

【年賀状じまい】来年こそ最後に!?スマートだと思った「終わらせ方」を男女340人に聞きました

日本の古き良き伝統文化のひとつ年賀状。ただ最近はこのやりとりを減らしたりやめたりする人が増えつつあります。2024年秋には郵便料金の値上げも予定されていることから、こうした“年賀状じまい”の動きにますます拍車がかかるかもしれませんね。

『kufura』では、男女340人を対象に、来る2025年の年賀状事情についてアンケート調査を実施しました。

「2025年の年賀状は送ろうと思いますか?」

null

2024年秋には、郵便料金の値上げでハガキは1枚85円になることが予定されています。そうした状況において、2025年の年賀状を送る予定があるか尋ねたところ、結果は以下のようになりました。

「変わらず送ろうと思う」・・・49票(14.4%)

「数を減らして送ろうと思う」・・・61票(17.9%)

「これを機にやめようと思う」・・・44票(12.9%)

「すでにやめている 」・・・172票(50.6%)

「年賀状を送ったことがない」・・・14票(4.1%)

約半数の人がすでに年賀状じまい済み。また、来年は減らしたりやめたりする予定の人も3割近くにのぼるなど、年始のあいさつをはがきで行う風習は縮小傾向にあることがうかがえます。

年賀状じまいのスマートな方法は?

null

年賀状は人とのコミュニケーションの一種。だからこそ、正直もうやめてしまいたいとは思っていても、「相手にとって失礼にならないように、うまく切り上げるにはどうすればいい?」と悩んでいる人も少なくないかもしれませんね。

そこで、年賀状じまいに関して、自分が実際にどんなふうにしたかや、身近な人のやり方で「これはいいな」と思った方法などエピソードを募りました。

年賀状じまいをすることをはっきりと伝える

「“年賀状は今年で最後にします”とストレートに伝えられたことです。すっきりしていて良かったと思いました」(54歳男性/その他)

「年賀状に“今年で年賀状は最後にすることにしました”と書かれていた。教えてくれるだけ親切だと思った」(57歳女性/その他)

「“年賀状でのご挨拶はこれで最後となりますが、これまでも変わらずにお付き合いくださるとうれしいです”というような感じで付き合いは変わらないことを示してくれた。体が悪いとかではないとも安心できたし、お付き合いは変わらないという安心感もあってよかった」(54歳女性/主婦)

「上手かどうかは不明ですが、母親は“印刷の手間、住所を書く手間がかかって年々辛いので、年賀状を今後送りません”と、バカ丁寧に一軒一軒に電話をしていました。すると、“私もやめていいですか”と言われることがたくさんあったそうです。お互いに納得して年賀状をやめるのがいいなあと思いました」(52歳女性/その他)

「相手の方から言ってくれる人が結構いるので助かります。自分からは言いづらいので」(57歳男性/その他)

コメントを見た感じ、年賀状の風習をもうやめたいときは、ストレートにその旨を伝えるのがベターかもしれませんね。今は企業なども“年賀状じまい”を表明するところが多く、その概念が一般的に知れ渡りつつあるご時世。「ハガキでの挨拶は終わりにしますが、今後ともよろしくお願いします」とのメッセージに気分を害する人はほとんどおらず、むしろほっとしたり歓迎したりするムードのほうが強いようです。

これからはSNSで…

「これからはLINEでということで、コードつきの年賀状が送られてきた」(52歳男性/公務員)

「年末に今年は年賀状を送らないよ、と前もって連絡をもらい、元旦に年賀メールをもらった経験がある。わかりやすくて特に嫌な気もしなかった」(56歳男性/その他)

「エコのために紙の葉書ではなくメールで年賀状を送ろうと友達同士で決めて、翌年からメールで送るようにした」(47歳男性/その他)

「そのときはメールとSNSに順次自然と移行しましたね。今はそれすらやめちゃいましたけれど」(51歳男性/会社経営・役員)

ハガキを送るのはやめて、SNSなどデジタルでのあいさつに切り替えたという人もかなりいました。たしかに、“相手のためにメッセージを送る”という行為の本質自体はかわりませんし、デジタルのほうがお金も手間もかからず、しかもエコにも貢献するなど、何かとメリットがありますよね。

特に挨拶はなしで自然消滅の方向で…

「年賀状だけのやり取りだけの人とは、10年を節目に送るのを止めた。送られて来たときは、後から送っているうちに来なくなった」(54歳男性/コンピュータ関連以外の技術職)

「自分からは出さずに、来た人への返事のみ出す。これで自然減できる」(40歳男性/総務・人事・事務)

「送っても相手から送られて来なかったらそのまま送るのをやめている」(44歳男性/コンピュータ関連以外の技術職)

「普通に出さなくなったら、向こうからも来なくなった」(57歳男性/その他)

「ただ出さないだけ。返事も書かない。これでやめられる」(55歳男性/コンピュータ関連技術職)

特に、“年賀状じまい”を宣言することなく、流れに任せて徐々に枚数を減らしていくフェードアウト作戦をとる人も続出。パターンとしては、“自分から送って、相手から返事が来なければ翌年から送らない”、“自分宛てに送られてきた相手に返事は送るけれど、自分からは一切送らない”、そして、“自分から送らないし、相手から年賀状が来ても返さない”という3つがありました。

個人的には、“相手から年賀状が来ても返さない”というのは少々気が引けるような……。ただ、印刷の文面だけで手書きのメッセージなどが一切なく、相手が義理だけで送っているのが見え見えの場合は、敢えて返事を送らないのも一考。そうすることで、「ああ、この人には来年から送らなくていいな」と相手を義務感から解放できて双方のためになるというケースもあるかもしれません。

 

年賀状はあくまで気持ちの問題なので、送るも送らないも自由。2025年はどうするかのご参考にしてみてくださいね。

中田綾美
中田綾美

成人までの人生を受験勉強にささげた結果、東京大学文学部卒業。その後なぜか弁護士になりたくて司法試験に挑戦するも、合格に至らないまま撤退。紆余曲折の末、2010年よりフリーライターの看板を掲げています。

pin はてなブックマーク facebook Twitter LINE
大特集・連載
大特集・連載