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「すでに年賀状をやめた」人が5割!年賀状はおたがいに負担?男女340人の本音をリサーチ

2024年のお年玉付年賀はがきの当選番号の発表もあり、そろそろ新年にもらった年賀状を整理する時期。みなさんは今年、どれくらい年賀状のやりとりをしたでしょうか? そして、切手代の値上げが予定されている2025年も、この習慣を継続する予定でしょうか?

すでに年賀状をやめた人が5割。「年賀状じまい」が加速?

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『kufura』が、男女340人を対象に実施したアンケートによれば、「変わらず送ろうと思う」が49票(14.4%)。一方、約半数にあたる172票(50.6%)が「すでに年賀状をやめている」と回答したほか、「来年は枚数を減らそうと思う」が61票(17.9%)、「これを機にやめようと思う」が44票(12.9%)と、約3割の人が年賀状じまいの方向に向かっていることが明らかになりました。

このように年賀状文化が廃れつつある中、敢えて紙のハガキで挨拶することについて正直なところどう思っているのか、みなさんから寄せられたコメントをご紹介します。

正直デジタルのほうが…

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「SNSや、ラインなど気軽に連絡取れる手段があるのなら、それを使うべき」(29歳女性/営業・販売)

「料金値上げに伴い、年賀状はいったん終わらせて、SNSでの年始のご挨拶に変えていこうと思います」(59歳女性/主婦)

「長年続いてきた行事なので廃れるのは少し寂しい気持ちもするが、時代の流れで仕方ないですね。ネットで簡単にビデオ通話が出来るのに比べ、年賀状に係る手間と費用がかかりすぎる」(58歳男性/その他)

「住所を書くのが面倒だしハガキを出すのも面倒。LINEの方が楽だしスタンプも豊富でいい」(29歳男性/その他)

「世界で自然環境に取り組む姿勢があるので、ハガキでなくSNSで新年の挨拶などで良いと思います」(46歳女性/主婦)

社会の流れにしたがって、年始の挨拶もデジタルで。年賀状を出すかわりに、LINEやメールでメッセージを送り合うのが令和の元旦の風物詩となりつつあるようです。2024年秋には郵便料金の値上げでハガキが1枚85円になることも影響して、この動きはますます加速化するかもしれませんね。

自分にとっても相手にとっても負担なのでは?

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「はっきりいって面倒くさい。正月明けに会った人から順次、口頭で挨拶するだけで十分だと思う」(40歳男性/その他)

「地元を離れている身としては、地元の知人たちと連絡する手段でもあり継続をしたいが、先方に負担になっていないか不安もある」(52歳男性/公務員)

「送る人も送られる人も負担に思っている人が多いのではないかと思う。離れた場所にいる人でもテレビ電話などで顔を見ながら話すこともできる時代なので、そちらの方が簡単でかつ身近に感じることができると思う」(56歳男性/その他)

「年賀状が届くことは嬉しいが、お返しが必要となるなど互いに負担となるため、縮小していった方がいいと思う」(43歳男性/営業・販売)

年末というのはただでさえ忙しい時期。年賀状は日本ならではの大切な文化ではあるものの、師走に年賀状の準備に追われるのは、いささか非合理的ともいえそうです。また、年賀状は必ずお返ししなければならない、というルールはないにしても、やはり送られた側としては、スルーには罪悪感が伴うもの。自分自身と相手と双方の負担を考えて、年賀状はいっそなしにしたほうが……というのも納得の見解です。

義理だけの年賀状は不要?

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「年賀状だけで繋がっている人間関係は必要ないのではないかと思う」(58歳女性/その他)

「本当は残した方がいい風習だと思うが、内容よりも送ることがメインになって気持ちというより慣習となっているのはあまりいいことではないと思う」(30歳男性/コンピュータ関連以外の技術職)

「遠方の友人など年賀状だけでも繋がりを継続したいという思いがあれば続ければ良いけど、仕方なく送り合ってる間柄なら終わりにしたらいい」(43歳女性/主婦)

「送りたいなら送ればいいけど、めんどくさいと愚痴りながら書くことや、自分が出したんだからあなたもみたいに強制される空気は嫌だ」(32歳女性/その他)

「すべて印刷の義理の年賀状はいらないと思う方なので、無理に年賀状という形でなくても良いと思う」(53歳女性/金融関係)

真心がこもっていない形式的なやりとりや、義務感からの年賀状ならばやらないほうがいいというシビアな指摘も。たしかに、面倒だとか本当はやりたくないなどネガティブな思いを抱えて渋々送るのは、どこか本末転倒な気がしますよね。

やりたい人だけやればいい

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「文化として大切にしたいものの、サービス業で年末年始の休みがない私には必要ない」(45歳女性/営業・販売)

「別に送りたい人は送ればいいし、送りたくない人はやめればいいと思う」(40歳男性/コンピュータ関連以外の技術職)

「今の時代に年賀状を送りあうことについてですが、今の時代とか関係なく年賀状の送りあいは出したい人は出せばいいのではと思います」(49歳女性/その他)

「年賀状にこだわりがある人から送られてくると嬉しいと思うけど、自分は全くないので、送りたい人だけが送って、返事はスマホなどですればいいと思う」(28歳女性/その他)

先ほど義理的な年賀状に対する疑問符をご紹介しましたが、それに関連して「やりたい人だけやればいい」とのコメントも多く寄せられました。年賀状はあくまで自分の気持ちや近況を相手に伝えるための手段のひとつ。“しなければならない”というルールにとらわれたり、相手からの返信を過度に期待したりするのではなく、自分がスッキリするために送るというスタンスが望ましいかもしれませんね。

疎遠になりがちな人との貴重な交流手段

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「100円足らずで年に一度元気にしているかあるいは転居しているかしていないかの確認ができるので良い習慣だと思います」(47歳男性/営業・販売)

「退職してしまった元上司などは年賀状を通して1年に一度思い出せるのでよい」(40歳女性/コンピュータ関連以外の技術職)

「もう要らないような気もするが、遠方のなかなか会えない親戚や知人達には自分達の元気の所在を知らせる面では良いとは思う」(55歳女性/主婦)

「年賀状がきっかけで連絡を取り合うこともあるので個人的に好きです」(37歳女性/主婦)

「もう会うことはない昔の知人が元気でいることを確認できるので、年賀状の習慣はあっても良いと思う」(54歳男性/総務・人事・事務)

年賀状を支持する理由として多かったのはこれ。普段からSNSやメールで親密にやりとりする間柄であれば年始の挨拶もデジタルでいいけれど、年賀状が唯一の交流の機会になっている相手がいる場合、安易に年賀状じまいはできないとの意見です。

たしかに、友人・知人全員に出すとなると大変ですが、昔お世話になった人などに限定すればそれほど負担にもなりませんし、年に一度のご挨拶でご縁をキープするのは価値ある風習かもしれませんね。

その他、こんな意見も…

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「個人的には手間はかかるけれど手元にハガキが残る事で思い出にもなると思う」(20歳女性/学生・フリーター)

「持っていても処理に困るので、SNSで送るのが良いと思う。なまじ個人情報が物として残るのは気持ち悪い」(24歳女性/営業・販売)

「やはり昔からの正月の習慣なので、完全になくしてしまうのは寂しい気がする。1年に1度は年賀状を送りたいし、もらいたいという気持ちがある」(41歳男性/その他)

「お世話になった方や、目上の方にはLINEでは失礼だと思うから年賀状がいいと思うし、お正月の風物詩だと思う」(58歳女性/主婦)

「多様化しているので、ネットも年賀状も両方あっていいと思います」(51歳男性/その他)

「ペーパーレスの時代に特に必要性は感じません。メールを受け取れない年配の方には電話での挨拶でも良いと思います」(41歳男性/その他)

「送ったことはないけれど全然困っていないので必要ないと思う」(57歳女性/主婦)

年賀状が紙の形で残ることについて、「ありがたみがある」と歓迎する声と、それとは真逆に「処理が面倒」と忌避する声が……。どちらが正解か白黒つけられるものではなく、年賀状をどのように捉えるかは完全に個々人の価値観しだいだといえそうです。

 

今回のアンケートでは、どちらかというと「紙の年賀状のやりとりはもうなくてもいい」との声が多数派でしたが、一部では古き良き日本の風習が廃れつつあるのを惜しむようなコメントも見られました。2025年はどうするかのご参考にしてみてくださいね。

次回は「年賀状じまいのスマートだと思ったやり方」についてお届けします!

中田綾美
中田綾美

成人までの人生を受験勉強にささげた結果、東京大学文学部卒業。その後なぜか弁護士になりたくて司法試験に挑戦するも、合格に至らないまま撤退。紆余曲折の末、2010年よりフリーライターの看板を掲げています。

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