「毎年、年賀状を何枚もらっていますか?」
nullまず年賀状をもらう枚数について尋ねたところ、結果は以下の通り。
「0枚」・・・14票(13.7%)
「1~5枚未満」・・・33票(32.4%)
「5~10枚未満」・・・15票(14.7%)
「10~20枚未満」・・・15票(14.7%)
「20~50枚未満」・・・22票(21.6%)
「50枚以上」・・・3票(2.9%)
筆者の子ども時代、まわりの大人がやりとりする年賀状の枚数といえば、公私で3桁いくことも珍しくなかったように記憶しています。しかし、今回のアンケートでは「50枚以上」がごくわずか。他方、「0枚」「1~5枚未満」「5~10枚未満」を合わせた10枚未満の回答が約6割にのぼります。
年賀状の発行枚数は2004年用がピークでその後は減少の一途とのこと。最近では、年賀状をやめることを宣言する“年賀状じまい”なんて言葉が聞かれるようになりましたが、上記のデータを見ても、やはり年賀状離れが進んでいることがうかがえます。
「年賀状をもらって嬉しいと思いますか?」
null続いて、年賀状をもらったときの心境についても尋ねてみると……。
「とても嬉しい」・・・23票(22.5%)
「まあまあ嬉しい」・・・63票(61.8%)
「嬉しくない」・・・16票(15.7%)
「とても嬉しい」「まあまあ嬉しい」を合わせて、ポジティブな回答が8割以上を占めます。年賀状離れが進みつつあるといっても、年賀状の存在自体が歓迎されていないわけではなく、もらうと嬉しいには嬉しいという反応が多数派のようです。
年賀状をもらって嬉しい理由は?
null相手の近況が知れるから
「地元から遠い地域に住んでいることと、引っ越しでお別れしてきた友達の近況がわかるから」(45歳/主婦)
「年賀状以外では連絡を取らない方も増えてきたので、ある意味生存確認みたいな感じです」(57歳/主婦)
「近況報告の文章を読むのも嬉しいし、写真付きだとなおテンションが上がる」(49歳/総務・人事・事務)
「なかなか会えない友達の子どもの成長などが見れるから」(37歳/その他)
年賀状は、遠方で暮らしていて、普段はなかなか顔を合わせられない友人、知人の近況を知れる機会。年に1度、メッセージや写真を通じて、相手の元気そうな様子が伝わると、何となくほっとしますよね。
相手の心遣いが感じられるから
「なかなか会えず、ほとんど連絡をとっていない相手でも自分の事を覚えていてくれたんだと思うと嬉しいです」(51歳/主婦)
「SNSでやり取りできる時代に、手書きの年賀状が届くと気持ちがこもっていると感じ嬉しいから」(23歳/パート・アルバイト)
「ほぼ疎遠になっている友人が未だに自分を覚えていてまだ付き合いを続けてくれるんだなと思うと嬉しい」(57歳/その他)
ハガキを買って、手書きのメッセージをしたため、ポストに投函して……。オンライン主流の時代に、それだけの手間をかけてくれる送り手の気配りが心に沁みます。
正月の風情があるから
「正月の朝に、ポストを見る習慣が子どもの頃から残っているのかも」(44歳/主婦)
「子どもの頃から三が日には年賀状を読むのが楽しみ。やはり毎年それができると嬉しいから」(47歳/その他)
今は正月といってもコンビニなどは営業しているし、おせちを食べない家庭も増えるなど、特別感が薄れつつあります。そんななか、ポストから年賀状を取り出し、こたつなどでまったり眺めるという日本ならではの文化を通じて、お正月気分に浸りたいという人もいるのではないでしょうか。
年賀状をもらって嬉しくない理由は?
null「年賀状を用意していないので、コンビニなどで買って返さないといけないから」(43歳/主婦)
「送ってくれた人のことを考えると、嬉しくないことはない。でも面倒だしネットもあるので必要ないとは思っている」(56歳/主婦)
「物が増えるし、処分したくてもしにくいから。また、子供の写真付きとか送ってくる人も多いから、本当は必要ないけど、捨てにくい」(40歳/その他)
もらって嬉しくない理由として多かったのは、返信の手間がかかること。年賀状はあくまで気持ちの問題で、別に“こうするのが正解”というルールがあるわけではありませんが、もらったからにはお返ししないと何となく申し訳ない気がしますよね。
その他、年賀状は個人情報や写真も含むため、保管や処分に困るという声もありました。
年賀状代わりに使っているサービスは?
null年賀状代わりに使っているサービスについても尋ねました。トップ3をご紹介!
第3位:メール・・・13票
「お年賀メール。気楽でいいし、元旦になってから送るので新年の気持ちをより込めることができる」(53歳/その他)
「普通のメール。いつも会ってる方ならお互いにこれで十分」(56歳/総務・人事・事務)
「メール。あけおめメールがきたら送り返してる」(41歳/主婦)
第2位:特になし・・・20票
「使っていない。メールもLINEも日常の連絡のみ」(50歳/主婦)
第1位:LINE・・・63票
「LINE。毎年年末になると多彩なスタンプが登場して気軽な気持ちで簡単に送ることができる。リアルタイムで送れるところも気分が盛り上がるから」(41歳/その他)
「友達には年賀状ではなくLINEとTwitterのみで挨拶をしている。リアルタイムで新年の0時ちょうどにやりとりして盛り上がれるので年賀状よりこちらの方が良い」(31歳/主婦)
「LINE。年賀状送らない相手には、写真を加工してLINEで挨拶する」(35歳/その他)
年賀状代わりに使っているサービスとして圧倒的に多かったのはLINE。スタンプも交えて気軽に年始の挨拶ができる点が支持されているようです。
そして、LINEやメール以外の少数意見として、TwitterやInstagram、あるいは電話で挨拶するとの声もありました。相手の状況や関係性に応じて、さまざまなサービスを使い分けるのが今風のコミュニケーションなのかもしれません。
以上、最新の年賀状事情をご紹介しました。時代の流れとともに、お正月のあり方も変化するもの。『kufura』では、過去にも年賀状に関するさまざまな意識調査を実施しています。「2023年に向けてどうしようかな」と思案中の人は、そちらもぜひご参考にしてみてくださいね。
成人までの人生を受験勉強にささげた結果、東京大学文学部卒業。その後なぜか弁護士になりたくて司法試験に挑戦するも、合格に至らないまま撤退。紆余曲折の末、2010年よりフリーライターの看板を掲げています。