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新調した「バーミキュラ」の卵焼き器が卵にもトーストにも使い勝手良し!【お米農家のヨメごはん】

こんにちは!富山県の黒部市というところで、お米だけを作っている小さな小さな農家の濱田律子です。旦那とココ(娘・16歳)と3人で、地道に真面目にコツコツとお米を作りながら、仕事に子育てにドタバタもがきつつも楽しく暮らす。そんな私たちの、食卓周りの日常を皆さんにお伝えする連載136回目。

今回は、新調した卵焼き器で作るいろいろと、稲の花が満開!田んぼの様子についてお伝えしたいと思います。

毎日使う道具は大事!

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卵焼き器を新調した。

娘が中学生になった時に生まれて初めて買った卵焼き器の、使い勝手が悪くなったからだ。それまでは、普通のフライパンで卵焼きを作っていて特に不便を感じた事はなかった。けれど、毎日のお弁当作りには、専用の物があった方がいいかと思い買ってみたのだ。安くも高くもない、普通のフッ素樹脂加工のものだった。

とても便利で、卵焼きだけでなく、ちょっとした炒め物から、少しのお湯で野菜を茹でたりするのにも使っていた。

がしかし、3年もしないうちにフッ素樹脂が剥げてきたのか、使いづらくなってきた。こうなると、毎日のお料理が微妙に楽しくなくなる。ちょっとしたフラストレーションになるのだ。

やっぱり道具は大事。毎日使う物なら尚更!と新たな卵焼き器を、専用の蓋と一緒にお迎えした。

実は少し前にフライパンも新調していて、ずっと愛用していた鉄から鋳物ホーロー製のものに変えた。

これが非常に使いやすく、何より重さが鉄と比べて全く気にならない。

齢を重ねてとにかく軽い物を求めるようになってきた私にとっては、何よりのポイントだった。メンテナンスしながら、一生使えるというのも気に入った。

そんなわけで卵焼き器も、フライパンと同じメーカー(バーミキュラです)の物をお迎え、奥が3年ほど使った古い方、手前が新しい方だ。

古い方はコーティングが剥げてもう使えず捨てるしかないが、新しい方はフライパンと同じく一生使えると思えば、ちょっと高価な価格でも言い訳しやすい。

誰に言い訳しなくてはいけないのかはさておき、まずは卵焼きから早速お試しで焼いてみた。

新しい卵焼き器は気持ちがいい。卵液が、ジュワッと音を出しながら一瞬で火が入る。

くるんくるんと卵を巻いていくのも、ノーストレス。

さて次は、フレンチトーストを焼いてみる事に。実はこの卵焼き器は、バタートースト用とも銘打って販売されているのだ。バターをたっぷりしみ込ませたパンは、外はサクッ中はモチッとした仕上がりになるそう。ならばと、大好きなフレンチトーストを仕込む。

卵液はいつも適当に、卵と牛乳、そしてコクが出る気がするので生クリームを混ぜたもの。中までしっかりしみ込ませる。

卵焼き器を火にかけバターを入れた途端、芳醇な香りが広がる。そこへ、卵液に浸したパンを入れて。両面をこんがり焼いたら出来上がり。見るからに美味しそうだ。

メープルシロップをたっぷりかけたら、朝ごはんがご馳走になった。

ふれこみ通り、外サク中モチで、口に運ぶフォークとナイフが止まらない。ちょっとボリュームが欲しい朝ごはんの日は、単にパンをトースターで焼くだけでなく、フレンチトーストがいいかもしれない。

最後は何てことない一品、切り込みを入れたソーセージを焼いただけ。普通のフライパンで焼いてもいいのだが、卵焼き器のこの、コンパクトさ手軽さがぴったりなのだ。

味付けはナンプラーとレモン汁で。暑い時期でもサッパリと食べられる組み合わせ。

手軽に済ませたいお昼ごはんには、冷凍小分けしておいたご飯をチンして海苔をのせたら、ソーセージをトッピング。

カリッとした食感で、文句ない美味しさだった。

稲の花が満開です!

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さて8月、夏本番の田んぼでは、稲の花が満開の季節を迎えた。

茎の中で少しずつ成長していた稲穂が、あちこちで顔をのぞかせている。

出穂(しゅっすい=穂が出る事)だ。

この時期は水の管理が特に重要で、それはこの猛暑と密接な関係がある。出穂の時期に気温が高いと、お米の品質が低下する傾向が強くなる。その対策として、田んぼに冷たい水をできるだけ入れる。

幸いこの辺りは、北アルプスからの雪解け水が豊富に流れている場所だ。ただもう、それだけでは対応できない程、暑い。各地で高温に強い稲への改良が進んだり、田植え時期をずらしたりといった対策が取られている。

これまで普通に、春に田植えをして秋に稲刈りをして、瑞々しい新米を食べる幸せを享受してきた。が、それももしかしたら、当たり前ではない時代がやってくるのかもしれない。

満開の稲の白い花(正確には雄しべ)を見て、心が少しザワザワする。

今年もちゃんと収穫できるだろうか、品質はどうなってしまうのだろうか。やるべき事をしっかりやり抜き、あとはお天道様にお任せするだけだ。

今年も美味しい新米を、全国のお客様にお届けできますように。

濱田律子
濱田律子

愛知県生まれ、千葉(スイカの名産地・富里)育ち。大学卒業後カナダへ。バンクーバー、カムループス、バンフと移り住み、10年間現地の旅行会社で働く。カナダの永住権を取得したにも係わらず、見ず知らずの富山県黒部市で農家に転身。米作りをしながら、旦那とココ(娘)と3人で日々の暮らしを楽しんでいます。黒部の専業米農家『濱田ファーム』はこちら。

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