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【びっくり校則】今でもこんな決まりが!? 子どもが入学して初めて知った驚きのルール、130人に聞きました

学校説明会などでもそこまで深く触れられないことが多く、上級生や卒業生の口コミ情報を除けば、入学してみるまで詳細が分からないのが「校則」。
親世代になった私たちが学生の頃も「理不尽だなあ~」と思いつつ従っていたものも多かったですが、数十年経った今でも意外と変わっていない点も多いよう。小学生以上の子どもがいる20代~50代の男女130人に、「子どもの学校の校則」について聞きました!

3割が「こんな校則あり~?」と思ったことがある!

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まず。自分の子どもの通う学校の校則について、「こんな校則まだあるの?」「この校則って必要?」と感じたことはありますか?という質問に対しては、

ある・・・43人(33%)
ない・・・59人(45%)
校則を見たことがない、知らない・・・28人(22%)

という結果に。3人に1人は、現在でも学校の校則に違和感を感じることがあるようです。具体的な内容について見てみましょう、

昔も今も…「髪型の規定」

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「髪の毛が耳につかないこと。ツーブロック禁止」(47歳女性/総務・人事・事務)

「高校入試で合格したあとわざわざ自宅と中学に電話がかかってきて“入学までに髪の毛を切れ”と言われた。男の子は耳より長いのはダメ、短髪じゃないとダメだと言われ、時代遅れだなと思った」(42歳女性/主婦)

「髪の毛の色の申請。もともと明るい色の人は許可を取る必要があり、無駄すぎると感じる」(40歳女性/主婦)

「息子が4月から通い始めた高校で頭髪検査に引っかかった。改めて校則を確認すると、前髪は眉にかからない、サイドは耳にかからないなどの決まりがあり、今どき細かいと感じた」(47歳女性/その他)

「男子の髪型の前髪は眉毛より上、ツーブロックは禁止。全くおしゃれが楽しめなくて可哀想だと思った」(50歳女性/その他)

「耳より下の女子の髪の毛はおろしているだけではだめでゴムで結ばないといけない」(42歳女性/主婦)

「息子が通っていた高校では就活シーズンになると強制的に髪を短くさせられました。さすがにやり過ぎではと心配になりました」(54歳女性/主婦)

最近では髪色自由、髪型自由という学校も増えたようですが、まだまだ髪型に規定がある学校が多数派。親から見ても、「特別派手な髪にしたいというわけではないけれど、もうちょっとおしゃれさせてあげたっていいんじゃないの?」と思うような細かな規定が生きている学校も多いようです。

例えばツーブロックは、最近の若い男性の間では定番の髪型のひとつ。ちょっと緩和してほしいな~という気持ちもよく分かります。

それってほんとに必要?「服装の規定」

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「制服のスカートの丈にうるさい」(48歳女性/総務・人事・事務)

「デザインもダサい、機能性も低いジャージを着なければならないという校則。ゴシック体で大きく校名が書かれていて囚人服のようだった」(51歳女性/主婦)

「ブレザーからセーターの裾が見えてはいけないというもの。別に見えていても問題ないと思う」(40歳女性/主婦)

「子どもの中学校でマフラーのサイズや素材などに細かい指定があった。そこまで細かく指定する必要性を感じないし、おかげでマフラーを探すのが大変だった」(52歳女性/主婦)

髪型の次に話題になるのが制服などについての規定。おそらく最終的に言いたいことは「清潔感のある制服の着こなしを」ということなのでしょうが、細かい決まりをどんどん作っていくことでなんだか本筋から外れて行っている気がしなくもありません。

セーターの丈まで決められているとは、ミニスカートにダボダボのセーターの90年代ギャルブームの名残でしょうか……?

そんなことまで言われたくない!「下着の規定」

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「娘が通っている中学校では、下着の色まで決められているが、どうやって確認するのか、そのシチュエーションを思い浮かべると大きく疑問に思う」(59歳男性/総務・人事・事務)

「小学校では、下着の色が無地の白、ワンポイントもなしと決まっているが、近隣のスーパーなどでもなかなか手に入らない」(46歳女性/総務・人事・事務)

「下着の色は男女とも白と決められている。男子の白のパンツって……」(54歳男性/総務・人事・事務)

「娘が通っている中学校は、髪の結び方、下着の色まで決められていた。ある程度の決まり事は必要だと思うが、もう少し自由にさせてあげないと学校生活がイヤなものになってしまわないか心配だ」(42歳男性/総務・人事・事務)

白のシャツやブラウスから色のついた下着が透けて見えるのも、派手な色の下着を着用するのも“学生らしくない”ということなんでしょうか。白の服に白の下着が一番透けが気になるという説もあるし、ある程度は個人の判断に任せてほしいなというのが正直なところですね。また、色が違うなどの指摘や指導をどうやって行っているかは確かに気になる点です。

そこまでこだわらなくても!「靴下の規定」

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「中学校の校則はたいぶ緩和されてきましたが、靴下の色が白という決まりは相変わらずです。洗濯も大変だし変わってほしい……」(43歳女性/主婦)

「靴下の色も長さも決められている。意味がないと思う」(40歳男性/研究・開発)

「靴下のワンポイント禁止というのがあります。自分の子どもの頃と変わっていなくて驚いた」(56歳男性/その他)

「何から何まで決められている! 靴下なんて自由でよくないですか!?と思う」(54歳女性/主婦)

小さな面積ながら、色や柄、長さ、ワンポイントの有無など細かい点で決まりごとが多いのが靴下。街を歩く高校生などを見ていると、最近では(学校指定の靴下がある人以外は)ハイソックスは少数派で、短め丈の靴下が主流のよう。靴下くらい、好みや流行に合わせて変えたっていいじゃないという意見もよく分かりますね。

白い靴下は洗濯が大変だというのは、確かに切実です……!

そのほかにもある!「謎の規定」

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「小学校低学年の時、広場以外は自転車は押して歩いてくださいと言われた」(50歳男性/その他)

「息子が通ってた中学は部活が強制参加でした。うちの子は元々入るつもりだったけど強制は違うだろうと思った」(50歳女性/総務・人事・事務)

「いまどき携帯持ち込み禁止」(54歳女性/主婦)

「制服で学校帰りに遊んだらいけないという高校の校則」(44歳女性/主婦)

「生徒手帳の内容が親世代とほぼ変わっていない。古い感じがしました」(49歳男性/営業・販売)

「中学校で猛暑日になっても首のひんやりタオルなども見た目がだらしないという理由で禁止だった。登下校で20分以上歩くのに暑さで倒れたらと心配」(43歳女性/主婦)

それぞれの校則に「なぜそれが決められたか」という経緯や目的があるはずですが、その説明もなく「決まりだから」と押し付けられてしまうと、反発したくなったり抗議したくなったりすることもあるでしょう。

特に近年は夏の暑さが昔に比べてはるかに厳しくなっています。それまでの決まりにとらわれず、先生方にも柔軟に対応してもらいたいという要望は決して無理なものではないはず。

 

文部科学省でも、校則については

  • 学校が教育目的を達成するために必要かつ合理的な範囲内において定められるものである
  • 学校教育において、社会規範の遵守について適切な指導を行うことは極めて重要、校則には教育的意義がある
  • 児童生徒が校則を自分のものとしてとらえ、自主的に守るように指導を行っていくことが重要
  • 校則の指導が真に効果を上げるためには、その内容や必要性について児童生徒・保護者との間に共通理解を持つようにする

などの見解を述べています。もちろん、子どもを危険から守るため、またある程度の規律ある集団生活のための校則は必要不可欠。しかし「この校則には合理性がない」「校則の内容や必要性について理解できない」と思ったら、保護者や子どもたちから学校側に働きかけていくことも必要になってくるかもしれませんね。

今回のアンケートでは、「校則を見たことがない、知らない」という親御さんも2割ほどいました。この機会に子どもが学校でどんな生活をしているかを知り、親子間での話し合いのきっかけにしてみるのはいかがでしょうか。

 

【参照】

文部科学省「校則の見直し等に関する取組事例」

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