「ブラッドオレンジ」は焼き菓子にぴったり!
null何年前からだろうか、「みかん」や「はっさく」に混じって、「はるみ」とか「きよみ」とか「せとか」等の可愛らしい名前の柑橘類が当たり前になってきた。
そして昔は手に入れるのが難しかったブラッドオレンジも、簡単にお取り寄せできるようになった。
色とりどりの柑橘が産地から届くと、そのビタミンカラーに思わず笑顔になる。そのまま食べても美味しいけれど、たくさんあるので毎年お菓子を焼いている。
お菓子作りには、ブラッドオレンジを使うのが好きだ。濃い色とギュッと濃縮した味わいは、焼き菓子にぴったり。シロップで柔らかく炊いた輪切りの様はもう、見ているだけで美味しそう。
実際に美味しいから、その場でつまみ食いが止まらなくなってしまう。そこをグッと堪えて、型に敷き詰める。
アーモンドプードルをたっぷり入れたバター生地は、材料をミキサーで混ぜていくだけの手軽さ。オレンジの上に広げて、あとは焼くだけだ。
焼き上がったらすぐに型から外す。
熱いうちにシロップを打ったら、完成。
大好きなレシピ本『季節のくだものでつくる焼き菓子 サンデーベイクショップの一年』の通りにはなかなかいかないけれど、味は抜群!
オレンジの見た目と香りと味わいと。これにはコーヒーではなく、濃い目に入れたストレートの紅茶が合う。
いつか本のお店、東京の初台にある「サンデーベイクショップ」に行ってみたい。そう思いながらの、幸せなおやつタイム。
プレゼントにもぴったり。
こんな風に簡単にラッピングしてお渡しすると、大いに喜ばれる。
レシピ本からもう1つ、オレンジのブラウニー。
オレンジとチョコレートという最強の組み合わせ。美味しくないわけがない。
濃厚な味わいなので、こちらは紅茶ではなくコーヒーで。
ミルクたっぷりのカフェオレはもちろん、赤ワインとも合いそう。
そして娘は、いつもようにパジャマ姿で休日のお菓子作り。少しでも時間があると、こうしてキッチンに立っている。
お菓子作りが好きなのだろう。面倒がらずにマメに作る。
それでも工程が多いオランジェットには、もう二度と作りたくないーーーっ、と叫んでいた。そのセリフ、確か去年も聞いた気がする。でも、季節に1回は作りたくなるようだ。
こうしてお菓子作りで季節を感じるられるのって実は、とっても贅沢な事。本人にはその意識は全くないだろうけれど、歳を重ねると実感するようになるだろう。
作りたてのオランジェットは、これまで食べた事があるどんな有名店のものより美味しい。大変そうに一生懸命に作った様子を見ているだけに、余計にそう思える。
ご馳走様。
また来年も作ってくれると嬉しいな。
米づくりの春作業は事前の予定が大切
nullさて今年もいよいよ、春作業が始まろうとしている。田植えに向けて、ビニールハウスで苗を育てたり、田んぼをトラクターで起こしたりと、2カ月以上も休みの無い日々だ。
1年で1番忙しい日々に備えて、事前にしっかりと予定表を作りこんでいく。農業は天候次第と思われるけれど、田植え前の春作業は実は、天候とは関係なく進めなくてはいけないからだ。
播種(はしゅ=種まき)は屋内での作業で天候は関係ない。人手が必要だから、あらかじめ日にちを決めて人手を確保しておく。
ビニールハウス内での育苗(いくびょう=苗を育てる作業)こそ天候に左右されるけれど、苗の販売時期は決まっているので照準を合わせなくてはいけない。
トラクター作業は雨風に関わらず、1日に決めた枚数をやり切らないと田植えに間に合わなくなる。
そんなわけで、割とギチギチに予定を事前に決める必要があるのだ。
予定表ができ上がり、さぁ、いよいよ気持ちも盛り上がってきました!
愛知県生まれ、千葉(スイカの名産地・富里)育ち。大学卒業後カナダへ。バンクーバー、カムループス、バンフと移り住み、10年間現地の旅行会社で働く。カナダの永住権を取得したにも係わらず、見ず知らずの富山県黒部市で農家に転身。米作りをしながら、旦那とココ(娘)と3人で日々の暮らしを楽しんでいます。黒部の専業米農家『濱田ファーム』はこちら。