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「おでん」の味変。我が家の3段活用はトマト投入から、うま味たっぷりカレーに【お米農家のヨメごはん】

こんにちは!富山県の黒部市というところで、お米だけを作っている小さな小さな農家の濱田律子です。旦那とココ(娘・15歳)と3人で、地道に真面目にコツコツとお米を作りながら、仕事に子育てにドタバタもがきつつも楽しく暮らす。そんな私たちの、食卓周りの日常を皆さんにお伝えする連載123回目。

今回は、寒い時期はやっぱりこれ!つい作りすぎてしまう熱々おでんと、真冬の田んぼの様子をお伝えしたいと思います。

おでんは味変も楽しい

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暖冬と言われているこの冬、でもさすがに1月は、冷え込む日も多かった。何度か大雪の予報もあり、数年前の災害級の大雪の事を考えると不安になった。

家から出られなくなっても大丈夫なように、食料や燃料を備えるくらいしかできない。
あとは祈るだけ。

そんな寒い季節は、やっぱり熱々のおでんが食べたくなる。ひと冬に一回で満足するけれど、一回も食べないとなると何だか落ち着かない。

というわけで、大根を切り卵を茹でコンニャクの下ごしらえをして。

買ってきた具材と一緒にお鍋に押し込んだら、あとはストーブにお任せ。

おでんに味がじっくり染みこむのを待ちつつ、娘にアイロンがけを教えた。
1人でお料理もお菓子作りもできる娘には、最近あまり家事を教える事がなくなっていた。

そろそろ独り立ちもできるだろうと油断していたら、なんとアイロンをかけた事がないというではないか。

左手も使って洋服を伸ばしつつアイロンをかけるんだよ、と教えても、こんな体勢には苦笑い。
何度か練習すれば、そのうち上達するだろう。

実はこれ、制服ではなく、娘が所属しているミュージカル団で使う衣装。この日は本番で、これ以外にも猫の衣装や小道具など、荷物をたくさん持って出かけて行った。

家ではこんな、おちゃらけた姿で写真に写る娘も、舞台の上では大人びた表情でしっかり演じ切っていた。家でしか見せない顔と、家では見せない顔。いろんな場所でいろんな顔があるのだろう。

学校でも、先生に見せる顔と友達と遊んでいる時の顔は違うだろうし、お稽古ごとにミュージカルの時の顔とピアノの時の顔も、また違うだろう。

どの顔も、間違いなく娘の顔。
いろんな顔を見る事ができるのは、娘の成長を感じられて嬉しい気持ちになる。

さて、おでんもいい感じに煮えてきた。

ついつい作りすぎてしまうので、数日かけてゆっくり楽しもう。

 

飽きてきたら、途中で味変も。

湯むきしたトマトを、丸ごとコロンとお鍋に投入。うま味成分のグルタミン酸が豊富なトマトは、おでんとの相性もばっちり。

意外と思われるお味噌汁や、すき焼きにもお勧めだ。

最後は、具材を細かく刻んでカレーに。
どんなお料理でも優しく?いや半ば暴力的に??カレー味にしてしまう。

最高に美味しい事、間違いなしだ。

田んぼに出ないこの時期にこそ事務仕事!

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さて田んぼはというと。
実は雪はあまり降っていない。

ホッとしつつ、でも、あまりにも雪が少ないと不安にも感じる。

あまり晴れる事はないけれど、晴れると放射冷却で朝方の冷え込みは厳しい。

田んぼに出る事がほとんどない2月。

この時期に確定申告などの事務仕事はもちろん、作業所でできる事・やらなくてはいけない事を1つ1つ片付けていく。

そろそろ春作業の準備も、進めます!

濱田さん一家の『濱田ファーム』ホームページはこちらから。

濱田律子
濱田律子

愛知県生まれ、千葉(スイカの名産地・富里)育ち。大学卒業後カナダへ。バンクーバー、カムループス、バンフと移り住み、10年間現地の旅行会社で働く。カナダの永住権を取得したにも係わらず、見ず知らずの富山県黒部市で農家に転身。米作りをしながら、旦那とココ(娘)と3人で日々の暮らしを楽しんでいます。黒部の専業米農家『濱田ファーム』はこちら。

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