おでんは味変も楽しい
null暖冬と言われているこの冬、でもさすがに1月は、冷え込む日も多かった。何度か大雪の予報もあり、数年前の災害級の大雪の事を考えると不安になった。
家から出られなくなっても大丈夫なように、食料や燃料を備えるくらいしかできない。
あとは祈るだけ。
そんな寒い季節は、やっぱり熱々のおでんが食べたくなる。ひと冬に一回で満足するけれど、一回も食べないとなると何だか落ち着かない。
というわけで、大根を切り卵を茹でコンニャクの下ごしらえをして。
買ってきた具材と一緒にお鍋に押し込んだら、あとはストーブにお任せ。
おでんに味がじっくり染みこむのを待ちつつ、娘にアイロンがけを教えた。
1人でお料理もお菓子作りもできる娘には、最近あまり家事を教える事がなくなっていた。
そろそろ独り立ちもできるだろうと油断していたら、なんとアイロンをかけた事がないというではないか。
左手も使って洋服を伸ばしつつアイロンをかけるんだよ、と教えても、こんな体勢には苦笑い。
何度か練習すれば、そのうち上達するだろう。
実はこれ、制服ではなく、娘が所属しているミュージカル団で使う衣装。この日は本番で、これ以外にも猫の衣装や小道具など、荷物をたくさん持って出かけて行った。
家ではこんな、おちゃらけた姿で写真に写る娘も、舞台の上では大人びた表情でしっかり演じ切っていた。家でしか見せない顔と、家では見せない顔。いろんな場所でいろんな顔があるのだろう。
学校でも、先生に見せる顔と友達と遊んでいる時の顔は違うだろうし、お稽古ごとにミュージカルの時の顔とピアノの時の顔も、また違うだろう。
どの顔も、間違いなく娘の顔。
いろんな顔を見る事ができるのは、娘の成長を感じられて嬉しい気持ちになる。
さて、おでんもいい感じに煮えてきた。
ついつい作りすぎてしまうので、数日かけてゆっくり楽しもう。
飽きてきたら、途中で味変も。
湯むきしたトマトを、丸ごとコロンとお鍋に投入。うま味成分のグルタミン酸が豊富なトマトは、おでんとの相性もばっちり。
意外と思われるお味噌汁や、すき焼きにもお勧めだ。
最後は、具材を細かく刻んでカレーに。
どんなお料理でも優しく?いや半ば暴力的に??カレー味にしてしまう。
最高に美味しい事、間違いなしだ。
田んぼに出ないこの時期にこそ事務仕事!
nullさて田んぼはというと。
実は雪はあまり降っていない。
ホッとしつつ、でも、あまりにも雪が少ないと不安にも感じる。
あまり晴れる事はないけれど、晴れると放射冷却で朝方の冷え込みは厳しい。
田んぼに出る事がほとんどない2月。
この時期に確定申告などの事務仕事はもちろん、作業所でできる事・やらなくてはいけない事を1つ1つ片付けていく。
そろそろ春作業の準備も、進めます!
愛知県生まれ、千葉(スイカの名産地・富里)育ち。大学卒業後カナダへ。バンクーバー、カムループス、バンフと移り住み、10年間現地の旅行会社で働く。カナダの永住権を取得したにも係わらず、見ず知らずの富山県黒部市で農家に転身。米作りをしながら、旦那とココ(娘)と3人で日々の暮らしを楽しんでいます。黒部の専業米農家『濱田ファーム』はこちら。