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夏疲れに!参鶏湯(サムゲタン)はこの調味料キットでカンタン&美味しい【お米農家のヨメごはん#111】

こんにちは! 富山県の黒部市というところで、お米だけを作っている小さな小さな農家の濱田律子です。旦那とココ(娘・15歳)と3人で、地道に真面目にコツコツとお米を作りながら、仕事に子育てにドタバタもがきつつも楽しく暮らす。そんな私たちの、食卓周りの日常を皆さんにお伝えする連載111回目。
今回は、暑い時にこそ食べる参鶏湯! そして、収穫に向けての地味な準備作業についてお伝えしたいと思います。

暑い時こそ!参鶏湯に初挑戦

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今年の夏は本当に暑い。連日35℃を越えるわ、台風の影響によるフェーン現象で熱風が吹き荒れるわで、とにかく暑い。

身体の内側から沸騰しそうなくらい暑いから、 つい冷たい飲み物やツルンとした麺類に頼りたくなってしまう。けれども、こういう時こそ何か、身体に精がつく食べ物を積極的に取らなくては。

鰻がすぐに思い浮かぶけれど、なかなか高価だし躊躇してしまう。 そういえばと思い出したのが、参鶏湯(サムゲタン)。

寒い冬に食べるイメージが強いが、本場の韓国では、夏の暑い時期にこそ食べるものだそう。というわけで参鶏湯に初挑戦、まずは材料を調べてみた。

丸鶏は入手しづらいので、骨付き鶏肉で代用する事に。重要なのが高麗人参、クコの実、なつめ、栗、などの薬膳類。 緑豆やもち米の玄米も欠かせないらしい。

1つひとつ揃えるのはハードルが高いなぁと躊躇していたら、便利な参鶏湯キットをネットで発見!  自分で用意するのは手羽元だけ、他の材料は全てこの袋の中に入っているのだ。

これはお手軽、すぐに作る事にした。

今回使ったのは、博淑屋 食べる本格薬膳スープ(1袋で3〜4人前。厳選した漢方を詰め合わせた手作りサムゲタンキット)1,071円(税込)

手羽元とキットの材料を全てお鍋に入れたら、水をヒタヒタに入れて火にかけるだけ。 拍子抜けするくらい簡単……!

お鍋は以前の連載【「無水鍋」を入手!娘(14歳)も大好きな肉じゃがもお米も美味しく! 】で紹介した無水鍋。 炊飯に調理にと毎日とっても活躍してくれて、もう手放せない相棒のような存在だ。

強火にかけて、沸騰したらアクを取る。あとは弱火で、コトコト時間をかけて炊いていく。

水が少なくなってきたら少し足しながら、1時間ほどで完成。仕上げに、塩で味を調える。

そのままお鍋ごと食卓に出して、各々好きなだけよそってもらう。ご飯も黒米入りで、栄養を少し気にしてみた。

薬膳の味わいがスープ全体に広がり、鶏肉はホロホロ、コクがある味わい深い参鶏湯になった。こんなに簡単に本格的な参鶏湯ができるなんて、驚きと嬉しさで暑さも吹き飛びそう。

疲労回復や滋養強壮、血行促進に食欲不振の改善などなど、身体に嬉しい効能がギュッとつまった薬膳スープ。 さらに骨付き鶏肉で満足感もある。汗をかきながらお鍋を囲む、暑い夏の日のお昼ごはん。

参鶏湯、皆さんに是非おすすめしたい。

 

さてさて娘は、夏休みもあと少しで終わり。中学3年生にもなると、少しは自分でスケジュール管理できるようになってきた。

学校の課題も着々とこなしていたし、友達と遊ぶ予定もしっかり決めて出かけていた。苦手な部屋の掃除も、私が口やかましく言わなくても自ら進んでやる様子が垣間見えた(それでもまだ汚いし、すぐに汚くなるし、とにかく汚いけれど……笑)。

親が口出ししたり手助けする機会が少しずつ減り、頼もしく思えるようになってきた。 かと思えば、一緒にお買い物に出かけた時に買ってほしいとおねだりされたのがこれ、 工作のように遊び感覚で作って食べる知育菓子……。

小さい時から、こういうのが好きだった娘。水を加えて生地をこねたり色をつけたりしながら、成型して食べる。

親の目から見たらとても美味しそうとは思えないし、部屋中にケミカルな香りが漂う。それを嬉しそうに楽しそうに頬張る娘。まだまだ子どもだなぁと感じる一面で、それはそれで何だか可愛いらしく思える。

大人への道のりは、まだまだ長いようだ。

お米の収穫準備は、地味な作業の積み重ね!

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さて作業所では、秋の収穫シーズンに向けての準備が進められている。 準備にはいろいろ、本当にいろいろある。

例えば、以前ご紹介したコンバインの整備や乾燥機の掃除など、大がかりなもの。それに対して、今回ご紹介するパレットの掃除など、かなり地味な部類のもの。

どちらも大切な、収穫の準備作業の1つだ。どれも怠ると、稲刈りができない。

パレットとは、工場や倉庫などで日常的に使われる、荷物を載せる荷役台のこと。写真のような形状で、荷物を載せる面の両サイドに差込口がある。

この差込口に、フォークリフトのフォークを差し込んで移動させる。農業界でもパレットとフォークリフトは必需品で、 重いお米や資材を運搬するのになくてはならないものだ。

このパレットに、収穫して乾燥調製(貯蔵に最適な状態にして食品として出荷できる状態にする事)したお米を積んでいく。それに備えてこうして、パレットを綺麗に掃除する。 エアコンプレッサーで埃を払い、雑巾がけを。

……とこの原稿を書いている自分でもびっくりするくらい、地味な作業だし、 一般的には全く知られていない作業風景だと思う。

稲刈りという華々しい農作業の陰で実は、こういう地道で地味な準備がたくさんある。

そんな事も知っていただき、新米をより楽しみに思っていただけたら嬉しいです!

濱田さん一家の『濱田ファーム』ホームページはこちらから。

濱田律子
濱田律子

愛知県生まれ、千葉(スイカの名産地・富里)育ち。大学卒業後カナダへ。バンクーバー、カムループス、バンフと移り住み、10年間現地の旅行会社で働く。カナダの永住権を取得したにも係わらず、見ず知らずの富山県黒部市で農家に転身。米作りをしながら、旦那とココ(娘)と3人で日々の暮らしを楽しんでいます。黒部の専業米農家『濱田ファーム』はこちら。

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