「子どもの携帯・スマホ」見るor見ない?多かったのは…
nullまず、「子どもの携帯・スマホをチェックすることはありますか?」という質問に対する結果はこちら。
- チェックすることがある・・・26.3%
- チェックすることはない・・・37.8%
- 子どもに携帯・スマホを持たせていない・・・35.9%
子どもに携帯・スマホを持たせていない人を除くと、次のような割合になります。
- チェックすることがある・・・41.0%
- チェックすることはない・・・59.0%
「チェックする」人はおよそ4割強いるものの、半数以上は「チェックしない」と回答し、やや上回ることがわかりました。とはいえ、結果は拮抗していると言えそうです。
続いて、見る・見ないそれぞれの理由を聞いてみました。
「見る派」はどんなところをチェックしてる?その理由も
nullまずは「チェックすることがある」と答えた人の理由から。
課金やデータ使用量をチェック
「課金しすぎてないか心配」(男性51歳・営業・販売/子・小1)
「前にゲームに課金していたのに気づかなかったので、それからたまにチェックするようになりました」(女性50歳・財務・経理/子・中3)
「使用データ量を確認するため」(男性37歳・研究・開発/子・小2)
子どもが見ているサイトをチェック
「子どもがアダルトサイトを見ないか心配になる」(男性51歳・営業・販売/子・中1)
「動画の内容がふさわしいか見る」(女性45歳・主婦/子・小5)
「どんなサイトを見ているのか気になるから」(男性46歳・総務・人事/子・中3)
「中学にあがったタイミングでスマホを持たせました。フィッシングメールがきていないか、変な広告が表示されていないかなどをチェックしています」(男性49歳・営業・販売/子・中1)
子ども同士のやりとりをチェック
「子ども同士でのやりとりで、トラブルがないかチェックするため」(女性39歳・パート・アルバイト/子・小1)
「クラスのグループラインがあるので、いじめになりそうな発言がないか、本人に確認の上、チェックしてます」(女性42歳・主婦/子・小4)
その他
「小学5年で連絡がとれる様にスマホを持たせました。色々と不安なので今もパスワードは保護者が管理、いつでもスマホを見れるようにしています!」(女性38歳・主婦/子・中1)
「きちんとチェックしているわけでは無いけれど、私が見ようとして隠すときは何かしているから、目の前で見るようにしている」(女性50歳・総務・人事/子・中3)
のめり込んでしまってどんどんゲームに課金したり、データ使用量がプランを超えたりしていないかチェックするという声や、子どもが不適切なサイトを見ていないかチェックしたいという声も多くありました。
また、子ども同士のやりとりを確認したり、「なにかと不安」という声も。とくに、善悪の判断が未熟なうちは、インターネットを悪用した犯罪や子ども同士のトラブルに巻き込まれていないか、心配になりますよね。
「見ない派」の理由は?
nullでは、「チェックすることはない」と答えた人の理由はどうでしょうか。
子どものプライバシーを尊重して
「プライバシーは子どもでも守らないと」(男性53歳・営業・販売/子・小6)
「プライバシーを尊重したいから。自分が子どもの立場だと親に見てもらいたくないから」(女性42歳・研究・開発・技術者/子・小2)
「我が子と言えど、プライバシーは尊重したいから」(男性53歳・研究・開発・技術者/子・中3)
「子どもが嫌がると思うから」(男性40歳・研究・開発・技術者/子・小4)
「自分がされて嫌なことは人にもしないと教育しているし、本人もロックをかけてると言っていたから見られない」(女性46歳・主婦/子・中3)
機能が限られた「キッズ携帯」だから・制限をかけているから
「キッズ携帯でできることは限られているから」(女性39歳・主婦/子・小6)
「キッズ携帯は危ないことは何もできないから」(男性40歳・企画・マーケティング/子・小2)
「セキュリティを小学生モードにしていて使用制限がかかっているから。LINEなどのアプリもやりたがらないから」(女性44歳・主婦/子・小1)
その他
「YouTubeばかりでゲラゲラ笑ってるし隠すそぶりもないから」(女性41歳・主婦/子・中1)
「危ないことはやらない性格だし、なんでも言ってくれるから心配ない」(男性52歳・その他/子・中1)
「日ごろの行動で子どもの問題行動は無いと感じているから」(男性52歳・総務・人事/子・小3)
「子どもには、いつでも親が見るからねと伝えて使用させ、一度も見たことはありません。見るとわかっていたら危ないことをしないと思う」(女性41歳・主婦/子・小3)
見ない派の理由でもっとも多かったのが、「子どものプライバシーを尊重したいから」。「子どもが嫌がる」「自分がされたら嫌」という意見があるようです。
その他にも、機能が制限されているキッズ携帯を持たせていたり、子ども向けのセキュリティモードに設定して使用を制限させたりするほか、日頃の子どもの態度や行動からチェックする必要もないと判断している家庭も。
また、実際は見ないにしても、子どもには「いつでも見るよ」と宣言しておくことで、抑止力とする手もあるようです。
携帯・スマホの使い方とそのルールは、家庭によって違うもの。子どもに持たせることで考えられるリスクをきちんと理解・共有したうえで、どんなルールを決めていくか、必要であれば親が見ることや制限をかけている理由なども説明しながら、親子で話し合うことが大切なのかもしれません。
文/佐藤まきこ