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「子どもとゲーム」…親子でどんなルールを決めてる?約束を守らないときの対処法も

子どもたちに大人気のゲーム。うちの子、つい夢中になってしまって……そんな悩みを抱える親御さんも多いと思います。そこで『kufura』編集部では、子どものいる20~50代の男女349人を対象に、「子どものゲームとの向き合い方」について尋ねました。コメントは「ゲームをさせるときの約束ごと」「約束を守らなかったときの対処法」の順で紹介します。

ゲームをする時間を制限する

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最も多かったのは、「時間制限を設ける」という回答でした。1日の上限時間として多かったのは「1時間まで」。「平日は1時間、土日は2時間」と曜日ごとに変えている人も。

筆者も小4の子どもと「ゲームは1日1時間」の約束で、タイマーを自分でセットさせています。「終わりだよ」と声をかけるよりも、タイマーの音で「終了時刻」を告げるほうがスムーズに事が運ぶように感じます。

「1日の制限を設定する」(37歳男性/総務・人事)
「おやつをあげない」

「ゲームは1日1時間まで。それ以降は強制終了です」(31歳女性/主婦)
「守らなかったら次の日テレビやゲームなし」

「先に終わる時間を決めておいて、タイマーをセットし、“鳴ったら必ず終了”というのを毎回必ずする」(41歳女性/主婦)
「守らなかったことはありません」

「1日90分、2日に1回」(47歳女性/主婦)
「子ども自身で決めたルールなので守っている」

休憩のタイミングやリミット時刻を決める

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ゲームに没頭して画面を見つめ続けると、目の疲れも心配ですよね。一定時間ゲームをしたら、休憩を挟むことをルールにしている人も多かったです。

また、夜は何時までと決めている人も。健やかな睡眠、学校など翌日の活動のために、親として気にかけたいことですね。

「ゲームを2時間やったら1時間休憩を挟む」(44歳男性/総務・人事)
「守らなかったら1日ゲームをやらせない」

「1日3回遊ぶ機会を設けて、1回の遊ぶ時間を1時間と決め、30分ごとに目を休めることや、画面を近づかせすぎないように注意している」(49歳男性/その他)
「二度とやらせないと言っている」

「夜10時以降はしない」(51歳女性/研究・開発・技術者)
「取り上げる」

「20時以降は禁止」(40歳男性/研究・開発・技術者)
「一定期間没収する」

やるべきことをすべて終わらせてから

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学校の宿題や翌日の準備、食事やお風呂など、内容は家庭によって様々ですが「やるべきこと」をすべて終わらせてからゲームを許可するという声も。

そのうえで時間制限を設けているという回答も多かったです。

「宿題など、やることをやってからゲームをする」(49歳女性/パート・アルバイト)
「基本的には自主性に任せています。塾や部活でそもそもやる時間がないので。でも夜10時以降はなしです」

「宿題やピアノの練習など、やるべきことが終わってから」(41歳女性/主婦)
「次の日はゲームをやらないようにする」

「その日の勉強を終えてから、決めた時間内にすることを決めています」(43歳女性/その他)
「その週はゲーム禁止です」

学校の成績や試験期間を考慮する

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宿題や勉強にきちんと取り組み、ある程度の成績を取れたら、「あとは子どもの自主性にまかせている」という回答も寄せられました。

また、試験期間中はゲームを一切禁止にする、ふだんは時間制限を設けないがテスト期間だけは1日1時間にするなど、試験との兼ね合いでルールを設定している人もいました。

「宿題や勉強をやる、テストで結果を残すことができれば、一切の制限をしないようにしています」(40歳男性/管理職)
「徐々に警告を強めて、何度も続くようならゲームを片付ける」

「ゲームは試験中は禁止」(55歳男性/その他)
「お小遣いを減らす」

「学校の成績が下がらない範囲で許可している」(56歳男性/研究・開発・技術者)
「成績があるレベル以下になったら、ゲームを一時的にやらないことにしている」

親の見える場所でやらせる

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自分の部屋などに持ち込ませず、リビングルームなど親の目の届く範囲でやることをルールにする人も。
時間制限は設けなくても、さりげなく見守り、気になることがあれば、声かけできるのがいいですね。

「親から見える場所でやる」(37歳男性/公務員・団体職員)
「その場で没収する」

「リビングなど親のいるところでやるというルールです。時間は特に決めていませんが、目の届くところでゲームをしているので、あまりに長時間やっているようならやめるよう注意します」(44歳男性/研究・開発・技術者)
「約束を破ったら1週間ゲームを禁止にするというルールを子どもと話し合って決めています。自分でも納得した上でのルールなので今のところ約束を破ることはありません」

子どもの自主性にまかせる

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一方、約束ごとは設けず、「自主性にまかせている」という回答も多かったです。理想的とも言えますが、「うちの子なら、いつまでもやり続けそう」と心配する声も聞こえてきそう。

回答の「成績が下がったら考えさせる」など、子ども自身で上手くバランスがとれるよう助言しつつ自主性を尊重する方法も、参考になりそうですね。

「特になし。子どもに任せている。成績が下がったときに、ゲーム時間等含めて考えさせている」(57歳男性/その他)
「一定期間の電池や電源の没収」

「好きなだけしたらいいよ……と言うと、罪悪感が湧くのか、しすぎることはなくなりました。反対にダメっていうと、ますますしたくなるみたいです」(53歳女性/主婦)
「約束ごとは決めていません。好きにしなさいと言ったら、自覚して、しすぎていません」

年齢とともに対応を変えていく

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「いったい何歳までゲームをやり続けるのだろう」、そして「いつまで管理しなければいけないのだろう」という疑問を、筆者も抱いていました。

高校生や大学生の子を持つ親御さんから多く寄せられたのは、「小学校や中学校まではある程度、約束ごとを決め、その後は子ども自身にまかせる」という対応でした。

「中学生までは宿題が終わってからなら時間制限はなし、テスト前は1時間までと決めていました」(47歳女性/パート・アルバイト)
「次の日は禁止」

「小さい頃は宿題など勉強が終わってからというルールで決めていました。高校生になったら自分の意志でさせていました。(大学に行きたいならそれなりに自分で考えさせた)結果、いまは無事に社会人と大学生です」(51歳女性/その他)
「親(私)を例に挙げて後悔する事を伝えた」

「いまは高校生なので特にルールは決めていないが、小学生のころは宿題などやることが済んでからやる。ゲーム機に時間制限機能がついているので設定して決めた時間のみゲームさせるようにしていた」(38歳女性/主婦)
「次の日のゲームの時間から引く」

いかがでしたか?

子どもたちの大好きなゲームですが、あまりに夢中になって生活が乱れたり、視力が低下したり、さらには、ニュースなどで報じられる「ゲーム依存症」など、心配ごとは尽きません。

子どもたちが心身ともに健やかに成長できるよう、保護者として見守っていきたいですね。

家庭での「ゲームとの向き合い方」を考えるうえで、今回の記事が参考になれば嬉しいです。

新井円
新井円

ライター、J.S.A.ワインエキスパート。札幌の編集プロダクションに勤務し、北海道の食・旅・人を取材。夫の転勤で上京後、フリーでライティングや書籍の編集補助に携わる。小学生のころから料理、生活、インテリアの本が好きで、少ない小遣いで「憧れに近づく」ために工夫し、大学では芸術学を専攻。等身大の衣食住をいかに美しく快適に楽しむか、ずっと大切にしてきたテーマを執筆に生かしたいです。小学生のひとり息子は鉄道と歴史の大ファン。

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