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親子げんかの原因トップ5を調査!1位はゲームに関すること…どう解決する?

「また険悪なムードになった」、「どうして何度言っても直してくれないんだろう?」、これは小4男児の母である筆者の心の声で、日々勃発するけんかや口論に、ちょっと疲れ気味。そこで、『kufura』編集部では、小学生の子どもを持つ男女140人を対象に、「親子げんかの原因とその解決方法・仲直り方法」についてアンケート調査を行いました。

皆さんから届いた様々な「親子げんかの原因」の中から、回答者の多かった上位5つを発表、コメントは「けんかの原因」「解決策・仲直り方法」の順でご紹介します。

第5位:テレビ・動画に関すること・・・11票

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「テレビやユーチューブに夢中で話をなかなか聞かなくて、けんかになります」(男性/その他、子ども/11歳)
「時間を決めたり見ても良い日を決めたりするようにしました。以前のようにけんかになることも少なくなりました」

「宿題があるのにタブレットに夢中になっているときにけんかになる」(男性/その他)
「タブレットは30分までと決めています。結果、時間をある程度は守るようになった」

「テレビを見る時間が長い」(男性/コンピュータ関連技術職)
「決めごとを守るように言う」

放送時間にテレビの前で視聴し、続きは来週まで“お預け”となった筆者のころとは違い、動画配信サイトなどが現れ、いつでも好きなだけ番組を視聴できる時代になりました。それだけに、一度見始めるとなかなか切り上げられず、揉めごとの原因となりがちです。

解決策は、「ある程度、時間制限を設ける」、「決めたことを徹底して守らせる」、基本的なことですが、この2つを徹底するのは案外難しく、これさえ徹底できればけんかは激減するはずです。

第4位:生活態度に関すること・・・17票

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「親の言うことを聞かない」(男性/コンサルタント、子ども/7歳)
「子どもから謝ってくると許す」

「子どもが相手の話を聞かず自分のことばかり話すので、指摘すると言い返されけんかになる」(女性/その他)
「いったんその場を離れてお互い冷静になり、そのあとは普通に話すようになります」

「生意気な言葉使いをしたときに、こっちも言い返してしまう」(女性/主婦、子ども/9歳)
「二人でなんとなく仲直りしてハグ」

「子どもの態度」(男性/コンピュータ関連以外の技術職)
「なぜ怒ったのかを理解させる」

「外出先で行儀が悪かったり、話し方が乱暴だったりするのでよく叱ります」(男性/総務・人事・事務、子ども/9歳)
「いつまでもけんかを長引かせるのは嫌なので、少ししたら別の話題で仲直りするようにしています」

だんだんと自我が芽生え、親の言うとおりにしなかったり、周りの影響などから乱暴な言葉を使ってみたり。成長の過程として歓迎したい面もありますが、「それでは社会に出てから困る」と子どもを心配するあまり厳しく言ってしまうのが親心ではないでしょうか?

「なぜ怒ったのかを理解させる」という回答のように、目に余る言葉や態度も頭ごなしに叱るのではなく、“なぜいけないのか”を冷静に伝え、子どもの心の中にストンと落ちるのを“待つ”姿勢が大切だと感じます。

第3位:生活習慣に関すること・・・20票

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「朝起きないとき」(男性/営業・販売、子ども/12歳)
「さっと怒ってすぐ楽しくします」

「ごはんを食べるスピードが遅いので、よく叱ってしまい、けんかになる」(男性/その他、子ども/10歳)
「外でキャッチボールをする」

「片付けをしなくてけんかになる」(男性/営業・販売)
「片付けをしたら褒める」

「お風呂に入る、宿題をするなどをすぐにやらず、“あとで!”と言ったまま結局やらないので、やるように言うとけんかになる」(女性/主婦)
「けんかした気分を引きずらないように、長々と怒らないようにする。あとは、黙って自主的にやるのを待つ」

「朝起きるのが遅くて、何度起こしてもまた寝ていること」(女性/主婦、子ども/12歳)
「遅刻して学校の先生に直接叱ってもらった方が、本人が恥ずかしい思いをして今後にはいいかもしれないと思います」

起床、食事、入浴、就寝など、毎日のルーティンを、ある程度決まった時間におこなう習慣を子どもには身につけさせたいですよね。しかし、何度言ってもやらないのでけんかになる、という声が多数ありました。

毎日のことなので、伝えたあとはあまり「ひきずらないように」工夫しているという人が多かったです。なかには、先生など親以外の人から注意されたらきっと変わるだろう、という声も。本人が自覚することが、いちばんの解決法だということですね。

第2位:勉強・宿題に関すること・・・27票

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「宿題に取りかかるまでの時間がとても長くかかるので、毎日“早く始めなさい!”と注意します。そうするとグズグズになってけんかをしてしまいます」(女性/主婦、子ども/7歳)
「“宿題が終わったら、外で遊べるよ!”と次の楽しみを提案して、始めてもらうようにしています。時間がかかってもよいので、丁寧にやってもらうようにしています。終わったときは“お疲れ様!”と言って、褒めています」

「宿題が終わっていないのに、だらだらしているので」(女性/主婦、子ども/11歳)
「早く宿題ができたらご褒美をあげるようにしています」

「帰ってきてすぐ宿題などをしないので、寝る時間が迫ってきて、よくけんかになります」(女性/主婦)
「本人のためにもならないので、あまりうるさく言わないようにしています」

「宿題の間違いを指摘すると怒り出します。何だその言い方は、とけんかになります」(女性/主婦、子ども/10歳)
「落ち着いたら、子どもの方から謝ります」

親子げんかの原因の第2位にランクインしたのは、勉強や宿題に関するものでした。だらだらしていつまでも取りかからない様子についイライラしがちですが、ガミガミ言っても逆効果になる場合が多いですよね。

おやつなど小さなご褒美を用意して叱咤激励することで、なんとかやらせているという親御さんが多数。前向きな言葉がけがポイントのようです。

第1位:ゲームに関すること・・・38票

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「ゲームばかり」(男性/コンピュータ関連技術職、子ども/10歳)
「時間を決めさせる」

「時間を守らずゲームをする。宿題も後回しになるのでけんかになる。また、話しかけても夢中で返事をしないときにけんかばかり」(女性/主婦、子ども/11歳)
「何度言っても聞かないので、1時間したら、1時間休憩の約束をしてアラームをつけるようにしました。けんかはまだありますが、少しは減りました」

「ゲ-ムをやめないので、約束の時間や食事の時間に間に合わない」(女性/主婦)
「時間になったらWi-Fiを切る。約束は守るように言っています」

「宿題をやらずにゲームをしているので学校との約束を守れない」(男性/コンピュータ関連技術職、子ども/8歳)
「ゲームとスマホを取り上げて自発的に宿題をやるようになるまで待つ」

「夜遅くまで隠れてゲームをやってしまい、夜寝られなくなってしまうことでけんかします」(男性/会社経営・役員、子ども7歳)
「その行動を続けているとどうなるかを伝え、危険性を示し、自らやめてくれるよう促す」

「ゲームやテレビに夢中になりすぎて、話をしても聞いていないときがあり、けんかになる」(男性/営業・販売)
「余計な話はしないことにして、大事な話の時は一度中断させ、メリハリをつけるようにしました」

第1位になったのは、ゲームに関することでした。予想通りだったでしょうか? ゲームに夢中になるあまり、「宿題をしない」、「人の話を聞かない」、「食事の時間を守れない」、「寝るのが遅くなる」といった声が多く上がり、第2位から第4位までの親子げんかの原因とも複雑に絡み合って、困っている親御さんがとても多いことがわかりました。

解決策は、大きく3つのパターンに分かれます。1つ目は「時間を制限して守らせる」、2つ目はWi-Fiの電源を切る、ゲーム機を取り上げるなどして「強制終了する」、そして3つ目は「デメリットを伝えてやめるよう促す」といったものでした。

いかがでしたか?

できることなら親子げんかなどせず、毎日楽しく平和に過ごしたいものですが、回答者140人のうち、「親子げんかをしない」という人は11人でした。多くの人は、何かしらお子さんとの揉めごとや争いごとを抱えながら毎日を過ごしているようです。

最後に、全体に通じる回答例と解決策を紹介します。

「やってほしいこと(宿題、勉強、お風呂、ゲームをやめるタイミング、寝る、片付けなど)をお願いしてもなかなか聞いてくれず、けんかになる」(女性/主婦、子ども/10歳)。

そこで、「ガミガミ言うと全く聞いてくれないので、自分の気持ちが落ち着いたときに、子どもの目を見て丁寧な言い方で話をする。(~してくれないと困るから、今度から~してほしいな)というような言い方。子どもも、その方が素直に聞いてくれる」とのことです。

「~しなさい」、「どうして○○できないの?」と筆者もつい言ってしまいがちですが、「~してくれないと困る」、「今度から~してほしい」という言葉がけのほうが、子ども自身が「なぜそうしなくちゃいけないのか」を理解し、行動を変化させるきっかけになりますね。

マイナスの感情は必要以上に持ち込まず、伝えるべきことは伝えていく姿勢が、日々勃発する「親子げんか」の根本的な解決のカギになるのではないかと感じました。心当たりのある人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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