子育て中の家庭では、子どもの制作物をどのように扱っているのでしょうか。『kufura』は、保育園・幼稚園、小学校に通う子どもを持つ女性97人に、子どもが持ち帰ってきた絵や工作をいつまでとっておくのか質問しました。
それでは、皆さんの回答をご紹介します。
2割の家庭は「写真で記録してから処分」する派
nullとくに粘土や木工などの立体的な制作物は保管場所に困りますが、今回、97人中18人が「写真で記録してから処分」という旨の回答をしています。
とはいえ、ひとくちに“写真で記録”といっても、その方法は家庭によってさまざま。
「写真はしっかりとっておいて、忘れてそうな頃に見えない一時置き場に置いておいて、ほんとうに覚えてない頃には捨てる」(39歳・主婦)
「持って帰ってきたら、写真を撮って飾る。ホコリが被ったら捨てる。平面なもので、製作帳と一緒に保管できるものは保管しておく」(30歳・主婦)
「写真に撮り、プリントアウトして、アルバムにいれたら捨てている」(43歳・主婦)
「写真に撮って、1カ月後に捨てる」(43歳・主婦)
「基本残してる。大きくて保管が難しいものだけ写真を撮って処分。捨てられない」(38歳・主婦)
記録に残すことで、子どもも納得し、捨てるときのちょっとした罪悪感を薄めることにつながるかもしれません。
一緒に整理整頓!「子どもと相談しながら整理」する派
null子どもの制作物は、子どものもの。というわけで、「子どもの意見を聞いてから処分」という声もありました。
「子どもと相談して処分するか決める」(43歳・主婦)
「子どもの思い入れが強い作品だけ捨てずにとっておく」(45歳・主婦)
「子どもがしばらくはとっておきたがるので、数カ月してたまってきたら子どもに確認しながら捨てる」(40歳・主婦)
「一定の期間飾って、子どもが処分することに納得したら」(35歳・主婦)
「本人が納得するまでは捨てない。納得したら、写真を撮って、実物は捨てる」(35歳・主婦)
「1年ぐらいのサイクルで残しておきたいもの(あまりかさばらないもの)、捨てるものを子どもと一緒に整理する」(34歳・主婦)
子ども自身が捨てるもの・残すものを決めて一緒に整理整とんすることで、子どもの主体性が養われそうですね。
思い入れが強く「ずっととっておく」派
null子どもが一生懸命作ったものを捨てることができないという声もありました。
「全部とっておきます」(28歳・主婦)
「捨てたことはない。思い出の品は捨てられないので」(38歳・主婦)
筆者の親類で、80代の女性は、しばしば亡き息子が小学校のときに制作した絵画を見ては子育て期に思いを馳せていますが、子が巣立って静かな生活が訪れたとき、工作や絵はいろいろなことを思い出させてくれるものかもしれません。
子どもよ、ごめん…!「こっそり捨ててしまう」派
null数は多くありませんでしたが、「こっそり捨てる」という方もいました。
「こっそりそのうち捨てる」(37歳・主婦)
「“職場に飾る”と言って、職場に持っていき廃棄している」(43歳・総務/人事/事務)
「ある程度飾って、次の作品をもってかえってきたら、それと取り換えるように捨てる」(33歳・主婦)
中には、自分の制作物に全く執着のない子どももいます。そして、毎日のように折り紙を大量に持ち帰り、“作って満足”という子もいます。その場合、たまってきたらこっそり捨てるという方法もありかもしれませんね。
子どもの制作物の保管時期についてのアンケートをご紹介しました。
皆さん、できるだけ子どもを尊重しながら、制作物との付き合い方を工夫されているようです。子どもの自尊心を傷つけずに、親と子が納得のいく方法を探していきたいものです。