1:ウォシュレットがないとトイレができない
入学説明会に行ったとき、トイレに行ってみましたか? 最近の子どもが学校のトイレに行くとショックを受けることも! 入学してこんなことで困っている子どもがいるそうです。
「家のトイレはウォシュレットが当たり前の時代。特に男の子の場合、便器に座るのは排便時なので、“トイレに座る“=“ウォシュレットを使う”という思い込みがあります。また男の子の場合、お母さんにお尻の仕上げ拭きをしてもらっている子も少なくないそうです。
学校に来てウォシュレットなしのトイレを見た1年生の男の子が、“トイレに行きたいんだけど、ウォシュレットがある近所のコンビニまで一緒についてきて”と先生に言ったというエピソードもあります」
学校だと、トイレのことで困っても、相談できない子もいますよね。学校で排便を我慢したり困らないために、ウォシュレットがなくてもトイレができる習慣を身に付けておきましょう。
2:和式に慣れていない
新しい学校だと洋式トイレがほとんどですが、昔からの校舎だと、和式がほとんどで洋式は1、2か所しかないという学校もあります。
短い休み時間で用を足したい子どもたちが、洋式トイレにずらりと並ぶこともあるそうです。
「しゃがんで用を足すのは、慣れないとうまくいきません。思ったように出なかったり、トイレを汚してしまうこともあります。和式トイレで入学前に練習しておくと安心です」
和式トイレで困るのは学校だけではなく、学童も同じです。利用を考えている方は学童の説明会のときに確認しておきましょう。
トイレ以外には給食時間のトラブルも
学校に入って生活面で戸惑うのは、トイレのことばかりではありません。
4時間目が終わるのは12時15分くらい。片付けをして配膳をして、食べ始めるのは12時35分を過ぎてから。片付けもあり、給食を食べている時間は実質20~25分くらいです。
幼稚園や保育園で給食を食べていたとは思いますが、“早く食べる習慣”は身についていないですよね。
慣れない学校生活でヘトヘトなのに、ちゃんと給食を食べられないと下校前に低血糖になってしまうこともあるそうです。今のうちから、決められた時間内で食べる練習をしておくといいですね。
いかがでしたか? 親子ともに不安はあると思いますが、1年生になったらまずは「学校が楽しい!」と感じるのが一番です。
生活面で戸惑って「学校に行くのが苦痛……」とならないように、学校の時間に合わせて行動できる練習をしておくといいですね。
【取材協力】
※ 米村大子・・・養護教諭の免許を持ち、自身の子育ての経験をもとに、子どもの学校生活や日々の快適な暮らし作りを、教育機関や住宅関連に幅広く提案する。整理収納アドバイザーでもある。おうちスタイル札幌
2017/4/2 WooRis掲載
執筆/大津留ぐみ