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親子げんかで「子どもに言って後悔した言葉」…パパ&ママ338人が悔いた一言とは

いくらかわいい我が子でも、言動にイラっとしたり意見の対立から発展する親子げんか。つい感情的になって発した言葉を、あとになって「なぜあんなこと言ってしまったんだろう……」と後悔したことはありませんか?

そこで『kufura』では、20~50代のパパ&ママ338人にアンケートを行い、「親子げんかで子どもに言って後悔した言葉」についてうかがってみました。親といえど、感情のコントロールがいかに難しいかを考えさせられるコメントが多数寄せられました。

「ダメ」「ばか」などの否定する言葉

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「そういうところがダメということを言ってしまった」(49歳男性/公務員)

「下手やダメと言う言葉を使う事」(52歳女性/主婦)

「“ばかじゃないの”と言ってしまった」(37歳女性/その他)

「怒りに任せて、アホボケカスという罵詈雑言を浴びせてしまった」(51歳男性/営業・販売)

「“アンタが悪いんでしょ”とつい言ってしまったこと、そうしてしまうと逃げ道がなくなってしまうから」(49歳男性/コンピュータ関連技術職)

親から自身を否定するような言葉を言われたら、子どもはひどく傷ついてしまうかも。身内だと遠慮がなくなり、キツイ言葉もでてしまいがちですが、決めつけたり人格を否定する言葉を使うのは避けた方がよさそうです。

兄弟や他の子と比べてしまった一言

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「他の兄弟と比べて、“○○はちゃんとできるのに何故あなたはできないの?”と言ってしまった」(52歳女性/総務・人事・事務)

「親戚の子と比べて“○○ちゃんはいいな~頭が良くてピアノも上手くて”と言ってしまい、逆にやる気を無くさせてしまった」(54歳女性/主婦)

「子どもの頃の自分と比較して、“お母さんが子どもの頃はもっと努力してたよ!”と言ってしまったこと」(38歳女性/主婦)

「息子の友達は凄く勉強量が多くて、“あんたもそれくらいしなさい”と言ってしまった。人と比べたのは良くないと思い、後悔しました」(53歳女性/主婦)

「他の子はできているのに、何故できないのかと比較してしまった事」(45歳男性/総務・人事・事務)

きょうだいや子どもの友達などと比べてしまった、という声も多く集まりました。勝手に人と比べられるのは快く思いませんよね。子どももきっと同じではないでしょうか。たとえ周囲と比べてしまったとしても、子どもに向かって言うのではなく、ぐっと飲み込むのが良さそうです。

できないことを問い詰めるような言葉

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「きちんと理由を聞かずに、“何でこんな簡単な事も出来ないの”ときれてしまった事があります。子どもにも向き不向きがあるので、出来ない事ばかりをあげつらうのは可哀想だったかな、と後悔しています」(52歳女性/主婦)

「“どうして〇〇できないの?”と疑問形で叱ること。後で聞いたら、あの言われ方はとても嫌だったとのことでした。確かに自分が言われても嫌だろうなと反省しています」(56歳女性/主婦)

「こんなに説明したのにどうしてできないの」(45歳男性総務・人事・事務)

「部活の試合で、なかなか活躍出来ないのを見ていた時。“なんでこうしなかったの? だれだれのほうが、うまいわ”など、口では簡単に言えるわってことをイラッとして言ってしまった」(46歳女性/主婦)

「どうしてできないの」という言葉も、能力が足りないと責められているように感じてしまいそう。本人なりに頑張った結果かもしれないので、どうアプローチしたのかという過程を見てあげるといいのかもしれませんね。

かえってやる気を削ぐ言葉「嫌なら辞めなさい」

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「学校に行くのが面倒と言われると、“だったら辞めろ”と言ってしまう」(49歳女性/主婦)

「“やる気がないなら、辞めろ”と叱った」(53歳男性/営業・販売)

「“諦めるならやめなさい”。本人はまだやる気だったのにその気をなくさせたかもしれない」(46歳男性/その他)

「練習しないなら、やめなさい。お金と時間の無駄」(39歳女性/その他)

子どもに判断をゆだねるようでいて、どこか「ちゃんとやりなさい」というニュアンスを含んでいることが感じられる一言ですよね。強要するような物言いが、かえって本人のやる気を削いでしまう可能性も……。

「出て行け」「勝手にして」などの突き放す言葉

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「仕事が忙しくて家事が後回しになった時に、全くお手伝いしてくれなく好き放題言われた時に“嫌なら出ていってくれてもいいよ”って言ってしまった」(46歳女性/営業・販売)

「ご飯の支度をしている時にメニューに文句を言ってきたので、“希望どおりのメニューが食べたいならよその子になりな、出ていけ”と言った事」(40歳女性/金融関係)

「“勝手にしろ”と言った」(51歳男性/総務・人事・事務)

「“もう知らない”と無視するような発言をしてしまった」(41歳男性/総務・人事・事務)

「ついイラっとして、“お母さんはもう知らない!”と怒ってその場を離れてしまったこと。感情が抑えきれずに、言い放ってしまったけど、もっと冷静になるべきだったと反省しています」(40歳女性/主婦)

「“いい加減にしなさい”と怒鳴ってしまった」(37歳男性/総務・人事・事務)

ひとり立ちしていない子どもに向けての「出て行け」や「勝手にして」といった言葉は、親に突き放され、見捨てられたと捉えられかねない強い言葉です。コメントにもありましたが、一時の怒りに任せて発してしまったことに後悔したとの声が多く聞かれました。

理不尽な一言「パパあるいはママそっくり!」

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「悪いところは父親そっくり」(44歳女性/学生・フリーター)

「お父さんと一緒で頭が悪い」(59歳女性/主婦)

「“すぐに顔に出るところが、母親に似ている”といってしまったこと」(56歳男性/その他)

「“人の話を聞かないところがおかあさんといっしょ”と言ってしまった」(52歳男性/総務・人事・事務)

悪い所はパートナーにそっくり!と、理不尽な言葉をかけてしまい反省する方も。もしパートナーが聞いていたら、新たな火種だって生まれかねません。これは大人げない一言だったな……と感じた方が少なくないようです。

 

なお今回のアンケートでは、「言い過ぎて、自分から学習する気持ちを尊重しなかった」(56歳男性/総務・人事・事務)という声をあげる方もたくさんいました。“~しなさい”という命令口調で口うるさくしてしまうと、子どもの自主性を育てるという意味ではたしかに逆効果かも……。

とはいえ、親だって完璧ではありませんから、ついイライラして子どもと衝突してしまうこともあります。ただ、あまりに感情任せだと、発言を後悔して自己嫌悪に陥ってしまうかもしれません。

『kufura』では、怒りの感情と上手に付き合う子育てのアンガーマネジメント記事をご紹介しています。ぜひこれらも参考に、怒りに振り回される場面が少しでも減らせますように。

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