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娘(14歳)初の全国大会と「そうめんかぼちゃ」【お米農家のヨメごはん#86】

こんにちは! 富山県の黒部市というところで、お米だけを作っている小さな小さな農家の濱田律子です。旦那とココ(娘・14歳)と3人で、地道に真面目にコツコツとお米を作りながら、仕事に子育てにドタバタもがきつつも楽しく暮らす。そんな私たちの、食卓周りの日常を皆さんにお伝えする連載86回目。

今回は、夏の終わりの一品で金糸瓜のサラダと、稲刈り直前の田んぼの様子をお伝えしたいと思います。

物々交換でいただいた「そうめんかぼちゃ」

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いつも米糠を差し上げている方(酵素風呂の温度管理に米糠を使われているご近所さん)から、 物々交換のように野菜をいただく機会がある。

その方の畑は、季節折々の美味しい野菜はもちろん、ちょっと珍しいものも作っているようだ。

今回いただいたのは、金糸瓜。 茹でると麺のようになる事から、「そうめんかぼちゃ」とも呼ばれている。 茹でると麺になる? 見た事も食べた事もない方にとっては、想像しづらいかもしれない。

金糸瓜をまず半分に、さらに小さく切る。一応かぼちゃなので、とても硬い。
十分に気をつけながら切っていく。

ワタと種を取り除くのも、かぼちゃと一緒。 果肉が、なんとなく繊維状になっているのがわかる。

あとは、熱湯で5分ほど茹でるだけ。茹ですぎると、歯ごたえがなくので注意。シャキシャキした食感を楽しめるのが、この野菜のいいところだ。

水にさらして手でほぐしていくと、あら不思議、果肉が繊維状にパラパラと取れてくる。なかなか面白い。

たっぷり素麺状のかぼちゃが取れた。 これだけで食べても、味はほとんどしない。 ほんのり甘く、少しかぼちゃの香りがするくらいだ。

素麺という名前がついているくらいだから、そのまま素麺のお汁につけて食べても美味しい。 パスタのように食べるレシピも人気。

今回はこの食感を大事にしたくて、さっぱりしたサラダにした。 細長くカットしたキュウリとカニカマを、三杯酢(酢・醤油・砂糖)で和えるだけ。 風味づけにごま油をたらして、白ごまもたっぷりかける。

見た目も涼しげで、食べてサッパリの一品、完成。 今回は三杯酢ベースで味付けしたけれど、 こっくりさせたい気分の時は、マヨネーズでも美味しいはず。

これをアテに、家族が帰ってくるまで1人晩酌タイム。

合わせたのは、ワインのように見えて実は日本酒。 兵庫の友人からいただいたもの。フルーティーな味わいで金糸瓜サラダとも相性よく、お酒が進んだ。

娘、初の全国大会へ!

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話はガラリと変わって。 この夏、娘は初めて部活の県外遠征へ出かけた。

新幹線の改札口で、乗車券と特急券と2枚ある切符に戸惑っていた。普段あまり切符を手にする機会がなく、何でもタッチで支払う世代。ドキドキしながら改札を通過する様子が微笑ましい。

娘はダンス部に所属しているが、入部してから思うように活動できない日が続いていた。でも今年は、各地で祭りも花火も再開している状況だ。

子ども達の部活動を制限する明確な理由は、もう無いのだろう。 北信越大会を通過して、この時は全国大会へと出かける早朝のホーム。

見送って、私はいつものように仕事して、そうして夜遅くに帰宅した娘、大興奮の様子だった。

とにかく凄かった、体育館が大きかった、みんな上手だったと。

うん、そうだね、こうやって外へ出ていくといろんな物を見て体験して感じられるよね。それこそが、勉強だけではない、学校での大事な学びだと思う。 これからもどんどん外に出ていってほしい。

稲刈りの季節

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さて田んぼは、もう少しで稲刈りを迎えようとしている。 充実して、その重みで首が垂れてきた。

さらに色づきが進めば、もう少しで刈り取りだ。

雨が続く日々だけれど、秋晴れの下で収穫できる事を願いたい。

できれば豊作で!

濱田ファームのホームページはこちらから。

濱田律子
濱田律子

愛知県生まれ、千葉(スイカの名産地・富里)育ち。大学卒業後カナダへ。バンクーバー、カムループス、バンフと移り住み、10年間現地の旅行会社で働く。カナダの永住権を取得したにも係わらず、見ず知らずの富山県黒部市で農家に転身。米作りをしながら、旦那とココ(娘)と3人で日々の暮らしを楽しんでいます。黒部の専業米農家『濱田ファーム』はこちら。

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