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春の海でワカメ拾い。我が家の食べ方はこんな風に…【お米農家のヨメごはん#75】

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こんにちは! 富山県の黒部市というところで、お米だけを作っている小さな小さな農家の濱田律子です。旦那とココ(娘・13歳)と3人で、地道に真面目にコツコツとお米を作りながら、仕事に子育てにドタバタもがきつつも楽しく暮らす。そんな私たちの、食卓周りの日常を皆さんにお伝えする連載75回目。

今回は、海の恵み!ワカメ拾いとワカメ料理について。そして、春作業はビニールハウスの準備から!についてお伝えしたいと思います。

今がワカメの「旬」なんです!

海がすぐそこ、という場所で暮らしている。 黒部というと、黒部ダムや雪深い山奥を想像されがちだけれど、 実は海も近い。 いや、どちらかというと海の方が近い。

富山湾の海の幸は、冬の寒ブリやカニから、この時期はホタルイカへと移り変わっていく。 ホタルイカも捨てがたいのだが、今回は、春ならではのワカメを紹介しようと思う。

海岸線に打ち上げられている大量のワカメ(他たくさんの海藻)。

最近になるまで知らなかった、というか、生のワカメを食べる経験が無かったのだが、 ワカメにも旬があり、今まさにこの時期なんだそう。

ただ全く保存がきかない為、多くは乾燥させたり塩漬けしたり灰つけしたり、 古来より様々な工夫でワカメを保存していた。

でも、ここには野生(?)のワカメがたくさんある上に、家もすぐそこ。 こんな幸運な事があるだろうか。

新鮮ふわふわワカメがそこら中に打ち上げられているので、 ついつい嬉しくなって次から次へと拾いそうになる。でも、注意すべき事がひとつ、それは拾い過ぎない事だ。 ……過ぎると、後の処理がとにかく大変。

 

家に帰ったらすぐにワカメを洗い、 柔らかい部分と茎、そしてメカブに分けていく。 これがかなりの手間と時間がかかる。 調理バサミが大活躍。

サッと茹でると、鮮やかな緑色に変身。その過程も楽しい。

海藻に目がない娘は、すぐにその場でつまみ食い。新鮮も新鮮、間違いない美味しさだ。

さて、風味豊かなワカメをどうやってお料理しようか。

 

まずは、ワカメのおむすび。

細かく刻んだ柔らかい部分のワカメを、炊き立てホカホカご飯に混ぜて、手に塩をまぶしながら結ぶだけ。それだけなのに、磯の香りがふんわり、極上の味わい。 ワカメってこんなに美味しいんだ、と驚いたほど。

合わせたおかずは、茎の部分をキンピラに炒めたものと、メカブの酢醤油漬け。

そして真打ち(?)登場!
若竹煮をメインにして、お昼ごはん。

大人になるまで、その美味しさも意味もよく分からなかった若竹煮。 ワカメもタケノコも、どちらも春の食べ物。 この時期に、海と山のそれぞれの幸が出会い合わさった、まさに旬の食べ物なのだ。

自分で取ってきたワカメと、いただき物のタケノコ、 木の芽はお花もついた状態で裏庭から摘んできた。

こんな贅沢な一品があるだろうか。 しみじみ幸せを感じながら、美味しくいただいた。

合わせたお味噌汁も、もちろんワカメ。それとジャガイモと青ネギ。

「ご馳走様」という言葉が、心の底から自然と出てくる。

私たちはこんなにも、豊かな場所で暮らしている。 海にも山にも感謝する気持ちを忘れてはいけない。

そう強く思った、春の海でのワカメ拾いになった。

米作り、ハウスで育苗(いくびょう)からスタート!

さて春作業が始まり、いきなりトップギア全開の忙しさだ。 日々やるべき事・やらなくてはいけない事を、1つひとつしっかり確実に片付けていく。

たくさんの人手が必要となる播種(はしゅ=種まき)や、 ちょっと大がかりな苗をビニールハウスに搬入する作業日は、 既に決まっていて動かせないからだ。 それに備えて、まずはハウスから準備していく。

育苗(いくびょう=苗を育てる作業)以外には使っていないハウス。 雑草だらけになっていたので、まずはトラクターで起こして整地していく。

この後ハウス一面をシートで覆い、潅水装置を取り付け必要資材を搬入していく。 ハウスの準備が整ったら、いよいよ育苗スタート。

種籾(たねもみ)から苗を育てていく様子は、また次回お伝えしたいと思います!


濱田律子

愛知県生まれ、千葉(スイカの名産地・富里)育ち。大学卒業後カナダへ。バンクーバー、カムループス、バンフと移り住み、10年間現地の旅行会社で働く。カナダの永住権を取得したにもかかわらず、見ず知らずの富山県黒部市で農家に転身。米作りをしながら、旦那とココ(娘)と3人で日々の暮らしを楽しんでいます。

濱田ファームのHPはこちらから。

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