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娘(中1)の成長を、地域の餅つきでのこんな姿で感じました【お米農家のヨメごはん#69】

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こんにちは!富山県の黒部市というところで、お米だけを作っている小さな小さな農家の濱田律子です。旦那とココ(娘・12歳)と3人で、地道に真面目にコツコツとお米を作りながら、仕事に子育てにドタバタもがきつつも楽しく暮らす。そんな私たちの、食卓周りの日常を皆さんにお伝えする連載69回目。

今回は、お正月恒例の行事!餅つき大会の様子をお伝えしたいと思います。

米どころの餅つきは「本気」です!

年末か年始かどちらかに、地域の皆さんと一緒に餅つきをしている。 気軽な物ではなくイベント要素もなく、なかなか本気の本格的な餅つきだ。

当たり前のように参加させてもらっているけれど、よくよく考えると実は、かなり贅沢な体験だと思う。

娘がまだ小さい頃から毎年の恒例行事だけれど、改めてこうして書いてみると、それがどんなに普通ではないのかという事に気づく。

まずこれ、蒸し器からして巨大だ。 一般の方が想像するものとは随分と異なると思う。 業務用の大きな蒸し器からは、モウモウ蒸気が上がって臨場感たっぷり。

蒸気で会場は真っ白。 その中でうごめく人たちは、大人も子供も入り交じり、皆さん、楽しそうだ。

ゆく年を振り返り、くる年を楽しく迎える。いろいろあるけれど、でもこうして、この場に皆が笑顔で集える事が、ただただ嬉しい。
し、それが実はとても脆いものだという事も、歳を重ねるとヒタヒタ感じるようにもなってきた。

だからこそ余計にこの、1年の節目の餅つきが嬉しいんだと思う。

もち米が蒸しあがったようだ。 慣れた手つきで皆さん、それぞれの持ち場につく。蒸しあがったもち米が臼に投入され、杵でまずは潰していく作業から。

餅つきにおいて、これがとっても大事だという事も段々わかってきた。

 

そうしてあとは、ひたすら“つく”のみ。 豪快な音が鳴り響く。

男性陣は腰をしっかり入れて慣れた手つきの人もいれば、ちょっとへっぴり腰の人もいて面白い。女性陣も、重たい杵によろめきながらも楽しそう。

そうして主役は、やっぱり子どもたち。子ども用の、小さくて軽い杵で順番についていく。

つきたてのお餅の柔らかいこと!

小さくちぎって丸める作業は、去年からこんな道具を導入して格段に楽に、そして綺麗になった。グルグルとハンドルを回すと餅が出てきて、付属のカッターのようなレバーで餅を落としていく。これがまた楽しくて、子ども達が回しまくるもんだから、次から次へとお餅が仕上がってくる。

きな粉に黒蜜、お醤油に海苔、お善哉もあった。

私はお雑煮風のお鍋をドーンと大量に用意。 私が作るお雑煮はシンプル。地元のお雑煮(具沢山で牛蒡や蒲鉾、焼き魚などが入る)とは全く違う。ここはどうしても譲れなくて、自分の好みをどこまでも皆さんに押し付ける。

具は鶏肉と大根、人参くらい。お出汁に、味付けは塩とお酒、お醤油、ほんの少しの味醂。仕上げに茹でたホウレン草と柚子の皮を添えて。そこへお餅を投入したら、体も心も温まるお雑煮の出来上がり。

のし餅には、富山らしい昆布入りのものや、贅沢に黒豆をたっぷり入れたものも。

昔ながらのやり方ではなく、こんな風に袋の中で掌でのしていく。限られたスペースで作業するにも、保存するにも、とにかく便利。

伝統的な餅つきは守りつつ、現代的な方法も併用して。

最後に、娘と旦那さん、2人の組み合わせでの餅つき。

娘が小さかった頃は子供用の杵で、旦那さんが補助するように2人で持っていたのに、今では大人用の杵を1人で持ってつけるようになった。

娘の成長を餅つきで感じるなんて、田舎の農家ならではだろうか。

また次の年もその次の年もこうして、皆さんと餅つきができますように。その為には今年も、地味に地道に仕事をして、美味しいお米作りに邁進したいと思います。

本年もどうぞ、よろしくお願い致します!


濱田律子

愛知県生まれ、千葉(スイカの名産地・富里)育ち。大学卒業後カナダへ。バンクーバー、カムループス、バンフと移り住み、10年間現地の旅行会社で働く。カナダの永住権を取得したにもかかわらず、見ず知らずの富山県黒部市で農家に転身。米作りをしながら、旦那とココ(娘)と3人で日々の暮らしを楽しんでいます。

濱田ファームのHPはこちらから。

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