「庭が欲しい」と思うと、どんどん東京から離れていく…
null駅近で便利だった東京のマンションから、子育ての環境を考えて引っ越すことを決め、家探しをスタートしてから約1年。
どんな物件がいいのか、当初はやみくもに探しているうちに、だんだんと自分たちが求めている暮らし、家が見えてきて“庭付きの戸建てを注文住宅で建てよう”と決まった、というところまでが前回のお話(『連載#2 難航した家探し。1年半ほどかかってしまった最大の理由は?』)。
やっと土地探しまで辿り着いた私たち家族。
最初はなんとなくあるといいな、くらいに思っていた庭に対する気持ちが次第に高まり、庭をつくるには土地が広くないと、という気持ちに。
予算内で探していくと、当然どんどん都心から離れていきます。
色々探している中で、予算はマッチするけどその街に本当に住みたい?などを考え、どうせ遠くから東京に通うなら、いっそ、海の近くはどう?と「湘南」という案が浮上。
夫の職場は東京都内ですし、私も仕事は主に東京なので、そんなこと可能なのか……と思いつつ、探してみることにしたのです。
実際に湘南エリアに行ってみると、空が広くて気持ちがいいし、空気もいい。子どもを育てるには最高の環境なのでは、と思うようになりました。
最終的にはコロナ禍で庭が欲しい気持ちに拍車がかかり、タイミングよく“リモート会議”という新たな選択肢も生まれたことで、エイッと背中を押してもらった気がします。
わたしたちの土地探しは、自粛期間とかぶっていたこともあり移動は最小限に、そして極力人に会わないよう、不動産屋さんと待ち合わせなどはしませんでした。
車で直接現地に行き、外から雰囲気を確認するという感じで家探しを進めました。
そして、予算と広さと雰囲気、さらにハザードマップも考慮して、最終的に3つの町に絞りました。
視察は、時間帯を変えて何度も。
null土地を選ぶとき、主にチェックしたところは……
- 周辺の雰囲気
- 公立の小中学校とそこまでの通学路
- 近くの公園
- 駅からの道と距離
- ゴミステーションの位置
公立の小中学校は、ハザードマップと照らし合わせたり、周りの環境の確認。通学路は日中だけでなく、夕方にも見に行きました。
家の前の道路の道幅だったり、近くの公園も通りすがりにチェック。駅からの道や距離なども確認しましたが、車生活になりそうと感じていたので、距離はさほど重視しませんでした。
ゴミステーションの位置も気になったので確認。
ハザードマップを見て高台を選んだので、坂道は覚悟の上。
ただ、駅からは近いけどヒールで歩くと転びそうなほど急な坂道だったり(子どもを産んでからほとんどヒールは履いてませんが……笑)、公園のすぐ横に送電鉄塔があったりと「うーん?」と悩むことも。
かと思えば緑豊かな遊歩道があったり、閑静で素敵な住宅街だったり…。
現地に行ってみて、初めて気が付く良し悪しも、たくさんありました。
そして最後は、夫婦ともに肌感覚で“いい!”と感じた土地に決定。無事に購入できました。
土地が決まったら次は家。次回は「工務店選び」についてお話しします。
小池百々子
エディター/ライター。『Oggi』『Domani』(小学館)などのファッション誌を中心に、ウェブサイト、ブランドカタログなどで編集・ライティング・ディレクションを担当。毎日笑顔をモットーに、3歳と0歳、2児の子育てに奔走中の40代ママです。2021年春に都内から湘南へ移住。インスタグラム(@mocco_photo)でもゆるりと日々のあれこれをアップしています。