東京での暮らしは超便利!だけど部屋の広さが限界に
null東京での暮らしは本当に便利でした。住んでいた部屋は最寄駅から徒歩2分ほどで、JRも地下鉄も通っているのでどこへ行くにも近いし、欲しいものはすぐ手に入るという贅沢な環境。
部屋自体は広めの1K。ガランとした広さと日当たりの良さに惹かれて即決しました。元UR(公団住宅)だったからか、収納はかなり充実していたと思います。それでも子どもが生まれると、どんどんどんどん物が増えて限界を感じるようになり、「引っ越し」というワードが夫婦の会話に登場しはじめます。
一人目も高齢出産でしたが、可能であればもう一人……、という希望もあり、それを考えるとやはり引っ越しはマスト、という結論に。
たまたま友人が同じマンションの同じ間取り(偶然だったので、気が付いたときはビックリでした!)の部屋に住んでいたのですが、彼女も2人目を出産してまもなく、戸建てにお引っ越ししていました。
都心での子育てにギモンが…
null超がつくほど便利な場所でしたが、子育てをするには不安も。保育園は近かったので徒歩で通っていましたが、駅前を通るので人も車も多いし、パチンコ店や居酒屋の前も通ります。夕方お迎えが遅くなると客引きがいたり(さすがにコロナ禍はいなかった)、もう少し環境をどうにかしたいなあ、と毎日思っていました。
行き帰りにタバコ屋の店前に飾ってある車を眺めたり、沖縄居酒屋の入り口から流れてくる沖縄民謡を聴きながら、カチャーシーを踊る息子。どこにでも楽しみを見つける姿は癒しでしたが、もっとのびのびさせてあげられたらなあ、という私の思いも膨らんで……。
息子は電車も好きなので、橋の上から電車に手を振るのも定番の遊びでした。駅が近くて電車の速度が遅い場所なので、運転手さんが汽笛を鳴らしてくれたり、手を振ってくれることも多く、近所の子どもたちの人気スポット。
『東京都庭園美術館』は本当にお世話になった場所。
ここがなかったら、もっと早く引っ越しを決断していたと思います。四季を感じられる庭園内で鯉のいる池を覗いたり、まだ幼い頃は歩く練習もたくさんしました。向かいのピザ屋さんでテイクアウトしてピクニックをしたりも……。
保育園でもたまに遊びに行っていたようで、都会の保育園ながら、自然と触れ合う時間を考えてくださった先生たちには、心から感謝しています。
自粛期間中、自宅での遊びに限界を感じるように
nullコロナ禍で保育園がお休みになった期間はなおさら、息苦しさを感じていました。あれやこれや購入して工夫もしましたが、家の中で遊ぶのには限界が。当時2歳だった息子は外に出て走り回りたいお年頃。さらに体を動かさないと夜寝ない……。公園は避け、やむなくマンションの下の広場で少し遊ばせていました。
建物が大通り沿いで空気も良くないし、音もうるさいので、これまではほぼ出たことがなかったベランダ。自粛期間中に掃除をして、IKEAで購入したウッドを敷きました。ここで砂遊びをしたり、シャボン玉をしたり。飛行機が上を通るので、飛行機が見えるとひと盛り上がりしたりも。
室内では、窓に描けるキットパスというクレヨンでお絵かきを。消すのがなかなか大変なので、しばらく作品を残しておいたり(笑)。
マンションの敷地内には、広場とほんの少し遊具がありました。車が来なくて安心なので、キックバイクの練習はいつもここ。広くはないですが、1〜2歳児が走り回るには十分。ここは当時、私たち親子の救いのスペースでした。
2020年に自粛生活が始まり、庭があったらいいのに、と強く思うようになり、結果的に、コロナ禍に湘南移住の背中を押された気がします。
実は引っ越し先は、最初から湘南を希望していたわけではありません。家を探し始めた当初は、東京都内でと考えていました……。ただ、1年半近くかけた家探しの旅で、最終的に辿りついたのが湘南だったというわけで。
最終的になぜ湘南にしたのか、そのいきさつは次回、じっくりお話しします。
小池百々子
エディター/ライター。『Oggi』『Domani』(小学館)などのファッション誌を中心に、ウェブサイト、ブランドカタログなどで編集・ライティング・ディレクションを担当。毎日笑顔をモットーに、3歳と0歳、2児の子育てに奔走中の40代ママです。2021年春に都内から湘南へ移住。インスタグラム(@mocco_photo)でもゆるりと日々のあれこれをアップしています。