切って、組み立てて、ちぎって、書いて!とことん紙で遊べる!
null『ぺぱぷんたす』シリーズは私からすると、“いろーんな種類のびっくりするような紙を使った、楽しい仕掛けやふろくがたっぷりの、遊べる絵本特大号”というイメージです。表紙には“紙のワクワク、ドキドキがいっぱいつまった体験&体感型ブック”とあります。うん、その通り!
今回の「ぺぱぷんたす005」は1年ぶりの新作。なんと17種類の手触りの違う紙を使用しているとか!
日本を代表するブックデザイナー、祖父江慎さんによるアートディレクションに大人も心躍ります。参加アーティストの面々も(敬称略)谷川俊太郎、100%ORANGE、宇野亞喜良……、と本当に豪華。
でも、子どもにとっての豪華さはまたちょっと違うみたいです。裏表紙にずらりならんだ本の中身のラインナップを見て大興奮! 普段は喧嘩ばかりのきょうだいが、仲良く「何からやるか」を相談しています。
姉「ねぇ、ここ読んで!素敵な言葉があるから。あ、この“うつるかみ”って手品に使えそうじゃない?」
弟「僕はこの“すごいかみひこうき”やりたい。“とけるかみ”も」
子どもたちの遊びの様子を少し紹介しますね。
●とけるかみ
その名の通り、水にいれると溶けてなくなる紙。色の水性ペンで書いたものは色付きで溶けだし、油性ペンで書いたものは溶けずに浮き出す!
●ペパセイジン
ボディとハネを切り抜いてドッキング。ひゅーんと飛ばすとクルクル回りながら着地! ボディとハネの組み合わせはなんと144種類! 子どもたち、お気に入りのクルクルをもとめて飛ばしまくっておりました。
ほかにも紙ひこうきに、たくさん同じものが映る鏡(のような紙)に、素敵な絵画などにらくがきするページ(我が子があまりに“コラ!”な落書きをしたため掲載見送り笑)などなど。紹介しきれない!
小5の娘が、「ねぇ、この本“4歳から100歳まで”って書いてある。本当だよね。これだったらママもババも一緒に楽しいよね」と教えてくれました。
確かに……。私も、仕掛けや個性豊かな紙に、一緒になって「すごい!」を連発してしまいました。お値段は税込み2,300円と少々かかりますが、これだけ遊べて、これだけ発見があるなら! と思える1冊です。
【書籍情報】
小学館 紙育シリーズ
OYAKO MOOK
「ぺぱぷんたす005」
(小学館)
2,300円(税込)
編集部・加藤友佳子
仕事と育児(小学生男女・ほぼワンオペ)の健やかな両立を夢見るkufura副編集長。新聞記者、雑誌編集を経てkufuraの立ち上げへ。料理は好きだが、その他の家事は苦手。毎日の生活を、少しだけ気楽にしてくれるコト・モノを探し続ける日々。