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作業中や転居後にも!「子ども連れでの引っ越し」で後悔!経験者が語るポイントは…

新年度を迎える今の時季は、引っ越しのピークだと言われています。子どもがいる家庭では、家族が増えて住む場所が手狭になったり、転勤、家の購入などで引っ越しするケースもあるでしょう。思い返してみると、「こうすればよかった……」なんて後悔することはありませんか?

そこで『kufura』では、子連れでの引っ越し経験がある女性209人にアンケートを行い、「子ども連れでの引っ越しで後悔したこと」についてうかがいました。引っ越し作業中、引っ越し後とそれぞれのシーンから後悔の声が集まりました。

1:荷造りなどが進まない・集中できない

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「子供を寝かしつけたあとでの荷造りはなかなか大変でした。もう少しおおきくなってから引っ越したほうが良かったかもと思いました」(43歳/その他)

「子どもが寝ている間に引っ越しの荷造りをしたが、大物が片付けられず、引っ越しの準備が間に合わず、延期になった。もっと計画的に取り組むべきだった」(39歳/その他)

「荷造りをどんなに計画的に進めても当時1歳の子供が次から次へと段ボールの中身を出してしまい、全く進まなかったのが大変でした。諭して理解できる年齢でもないため、子供が乳幼児期の引越しはできれば避けたいです」(40歳/主婦)

まずは荷造りに関するコメントから見ていきましょう。

子どもが小さく、まだまだ手のかかるうちは、引っ越し作業を邪魔されてしまうこともしばしば。とはいえ、子どもが寝ている間は時間も限られます。もっと早くから計画的に取り組むべきだった、子どもがもう少し大きくなってからにすればよかった、と引っ越し自体を見直す方までいました。

「子供をあやしながらだったので、焦って用意をして必要なものを捨ててしまっていた」(42歳/総務・人事・事務)

「まだ小さい頃の引っ越しだったので、家事と育児で精一杯で先のことを考えずに荷造りをしてしまい、引っ越した先で必要な物を探して使う事が大変だった」(49歳/営業・販売)

「うるさいっと大声で叱ってしまった」(38歳/営業・販売)

日々の家事や子育てに追われながらだと、落ち着いて仕分けや荷造りに専念するのは難しいもの。なかには、お子さんにうるさい!と叱ってしまったという方も。

引っ越しはタイムリミットが決まっているだけに、思うように作業が進まないと焦ってストレスに感じてしまいがちですよね。間際になって慌てないためにも、余裕をもって取り組めばよかったと後悔する方が多くいました。

2:必要なものがすぐ出せない・見つからない

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「早く梱包しすぎてしまい、子供にあれをだして、これが欲しいといわれて、早すぎたと後悔しました」(37歳/主婦)

「子供が常に肌身離さず持っていたぬいぐるみが、引っ越しをしたあとからなくなっていた。気にしてあげていればと後悔」(40歳/主婦)

「学校で必要なもの、すぐ必要なものがどの箱に入っているか表に書き忘れて苦労した」(57歳/主婦)

早めに引っ越し準備すべきだったという声がありましたが、子どものおもちゃ類などは例外の様子。早く梱包しすぎたばかりに「出してよ~!」とせがまれて、二度手間になってしまった方も少ないようです。

また、引っ越しのどさくさで子どもが大切にしていたものが見当たらない……なんてことも。子どものものは、なるべく詳しい品名を箱に書いておくと安心かもしれませんね。

3:危険な目にあわせてしまった

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「ハイハイをしたりつかまり立ちを始めた頃だったので、散らかった部屋が危なかった」(38歳/営業・販売)

「以前の部屋がとても狭かったのでダンボールに詰めても置く場所がなく積み重ねていると、子どもに落ちてきそうで危なかった。せめて二人目が産まれる前に引っ越した方が良かったと思いました」(35歳/主婦)

「靴箱を固定させていなくて1歳の子供の上に倒れてしまい、子供が下敷きになり救急病院へ行った」(48歳/主婦)

荷造り中や荷解きしたばかりの部屋は、何かと物が溢れがち。床に散乱した物につまずきそうになったり、積み重ねた段ボールが倒れそうになるなど、子どもに危険が及んでヒヤッとした思いを経験した親御さんもいました。カッターやはさみなど、刃物の扱いにも十分注意したいところですね。

4:友人・知人と離ればなれになること

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「上の子が3歳の時に引っ越しました。それまではアパートで仲のいい同級生と遊んでいたのに、引っ越して近所に遊ぶ友達がいなかったのが後悔しました」(40歳/主婦)

「子供が小学校へ入学と共に引っ越しをして校区の違う所へ来たため、最初は友達が出来ずに寂しい思いをさせてしまって後悔しています」(52歳/主婦)

「子どもは小学生だったが、学校を変わることで大泣きされてしまった。あとから新しい学校でストレスがあったことを聞いて申し訳ない気持ちになった」(60歳/主婦)

「学校区外に引っ越しました。友達などと別れさせることが可哀想で、卒業するまで車で近くまで送ってました」(47歳/その他)

引っ越しで大きく変わるのが環境。最も多く聞かれたのが、子どもが友達と離れ離れになることで寂しい思いをさせてしまった、との声。転園・転校先の新しい環境に子どもが馴染めているか、ストレスを抱えていないかなど、注意深く見てあげればよかったとコメントする方もいました。

環境が変わることで心細い思いをするのは子どもだけではありません。

「子供は引っ越してもすぐ友達ができるが、私は友達が一人もいなくなり、知り合いもいない土地で最初は毎日泣くほどつらかった」(44歳/主婦)

周りに知り合いがいないことで、孤独感を感じたママも多いようです。子どもは友達づくりの天才。新しい土地で一から関係を築くのは、大人の方が難しいのかもしれませんね。

5:引っ越し先の環境について

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「引越し先の自治体に保育園が少ないことを調べずに引っ越してしまった」(41歳/主婦)

「保育園の子供の歳の枠が空いていなく、入れるまで苦労しました。またなんとか空いていて入った所は園の方針、先生方の対応が悪い、などあり転園するまで大変でした」(30歳/主婦)

「子供の医療費が無料の場所から、自己負担の場所に引っ越した事に、引越後気づいた。ものすごく損をしていると思う」(36歳/主婦)

「近くに公園などの遊ぶ施設がないことや、交通量が多すぎることに後悔しました」(22歳/学生・フリーター)

引っ越した先の環境も大切なポイント。思いがけず保活に苦労したり、子育て環境がこれまでと変わってしまった場合もあるようです。交通量が多いと騒音や子どもの安全上も心配なところ。実際に住んでみないと分からないことも多々ありますが、自治体によって異なる助成内容などは、できる限りの事前のチェック項目に入れておきたいですね。

その他にもこんな後悔の声が…

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「乳飲み子をおんぶして引っ越しをしたが、友人が預かるというのを無理に引っ越しして子供の体調がわるくなった」(72歳/主婦)

「新居に越してすぐにジョイントマットを敷けばよかった。すぐ傷が付いた」(36歳/主婦)

「実家から賃貸に越してきて子供部屋が作れたのですが、子供が毎日遊ぶため壁紙や床を傷つけてしまう。実家は畳で築年数も古く、なんとも思ってなかったのですがもっと前から遊び方に気をつけさせておけばよかったと思っている」(24歳/総務・人事・事務)

引っ越しの時に子どもを預けず作業した方も多く見受けられました。埃なども舞いやすくなるので、大きな荷物を移動する間だけで預かってもらうと、お子さんへの負担も軽減できるかもしれません。

また、お子さんがまだ小さいと、床や壁に傷が増えてしまうこともしばしば。新築や賃貸物件だと気になってしまいますよね。マットを敷いたり、遊び方に目を行き届かせておけば……と後悔する方もいました。

 

いかがでしたか?

単身や夫婦での引っ越しと違い、子ども連れだから気にしておきたいポイントが多く聞かれました。これから子ども連れでの引っ越しの予定がある方は、経験者の声を参考にしてみてください。新しい環境で、家族みんなが心地よい時間が過ごせますように。

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