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ママが抱える子どもの習い事の「送迎ストレス」は?負担軽減のために取り組んだことも聞いてみました

子どもからの希望や、才能を伸ばせたらという思いでお子さんを習い事に通わせる親御さんは多いかと思います。しかし、費用以外にも負担となってくるのが送り迎え。

そこで『kufura』では、お子さんをもつ女性225人に「習い事にまつわる送迎ストレス」についてアンケートを実施。そのストレスを軽減するために取り組んだこともあわせて聞いてみました。

子どもが習い事をしたことのある親は約7割。うち送迎経験がある人は…

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まず、お子さんの習い事の送迎経験の有無を聞いてみました。

・ある・・・138人(61.3%)

・習い事をしている(していた)が、送迎したことはない・・・38人(16.9%)

・習い事をしたことがない・・・49人(21.8%)

子どもが習い事をしている(していた)方は全体の約7割にあたる176人。うち、およそ77%の方が送迎経験があると回答しました。お子さんがまだ小さかったり、習い事先が遠方でどうしても送迎が必要ということが理由に挙げられるようです。

「習い事をしたことがない」と回答した方のうち、共働きのご家庭からは、

「共働きで送迎を頼めるような親族も近くにおらず断念した」(32歳/営業・販売)

「私は仕事をしているし夫は海外に赴任しているので送迎に手間がかかるなら習い事はさせられないと思う」(27歳/コンピュータ関連以外の技術職)

と送迎がネックで習い事を断念、あるいは難しいと感じている……という声が聞かれました。子どものやりたいことをさせてあげたくても、送迎が悩みの種となっているご家庭は少なくないようです。

どんなことに「送迎ストレス」を感じる?

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では、送迎経験のあるママさんはどんなことにストレスを感じたのでしょうか? 早速見ていきましょう。

・家から習い事先までの距離が遠い、時間がかかる

「習い事できる場所が家の近くになく、送り迎えに時間がかかる」(43歳/総務・人事・事務)

「バスと電車の乗り換えでとても時間のロスになる」(50歳/主婦)

「遠いので時間がかかり時々嫌になる」(54歳/主婦)

「習い事のお教室が、車で40分もかかる、待ち時間が2時間で正味3時間20分もかかった」(57歳/その他)

家の近くに希望する習い事がなく、遠方に通っている方にとっては送迎にかかる時間が負担となっている様子。車で片道40分は確かに遠いですね! 自転車で通う方からは、坂道がキツイ、雨が降っている日などは憂鬱になる……などの声も聞かれました。

仕事や家事、他の用事との調整が大変!

「時間が決まっているのでそのほかの家事などのやりくりが大変」(28歳/弁護士)

「家事などを止めて送迎しなければいけないので、ストレスに感じる時がある」(54歳/主婦)

「兄弟で習い事の時間が異なるので、家事と送迎のやりくりが大変だった」(58歳/主婦)

「仕事帰りに迎えに行っていたので習い事のある日は、帰る時間が遅くなり、全ての家事が終わるのが遅くなり大変だった」(61歳/主婦)

「仕事をしていたとき、仕事を早く切り上げたり遅れて送迎をしなきゃいけなくて仕事場の人にも迷惑がかかって困ったことがある」(38歳/主婦)

仕事をしているママや、兄弟で違う習い事に通っているママからは、とにかく時間調整が大変!との声が続出しました。時に、家事の手を止めねばならないこともストレスの原因に。お迎えの時間が遅ければ遅いほど、家に帰ってきてからの用事が後ろ倒しになりがちなのは悩ましいところですね。

レッスンが終わるまでの待ち時間

「一度自宅に戻る時間もないし、近くに買い物できるところもなかったので、上の子と下の子と終わるまでひたすら待っているしかなかった」(47歳/総務・人事・事務)

「待ち時間が長かったこと。下の子が未就園児で落ち着きがないので、下の子も見ながら待つのは疲れる」(37歳/主婦)

「屋外で待たなくてはならないので夏は蚊に刺されたり、冬は寒かったりと憂鬱」(45歳/主婦)

「終わる時間が遅延して、長々とまたされる」(50歳/総務・人事・事務)

習い事先までの所要時間とレッスン時間との兼ね合いで一旦帰宅するほどの時間がなかったり、レッスンが長引いてなかなか子どもが出てこない時の“待ち時間”を憂鬱に感じる方もいました。下のお子さんの面倒を見ながらだとぐったりしてしまう……というママの気持ちも分かりますよね。

レッスンに熱心なのはいいけれど、その後の予定もあるので終わりの時間は守ってもらえたら……というママたちの本音が感じられました。

駐輪、駐車スペースがないこと

「駐車場がないので、路駐で待っているのがすごく嫌です」(36歳/主婦)

「駐車場がなく、駅前をぐるぐる周回しないといけない」(48歳/主婦)

「習い事の駐車場が狭く、保護者同士の争いの種になること」(43歳/主婦)

「送り先の駐車スペースがせまく、授業が終わる時間に混み合って苦労しているし、子どもたちも出てくるので危険」(36歳/その他)

「自転車を持っていないので、車移動になるのだが、習い事の度にコインパーキングのお金がかかる」(31歳/主婦)

送り迎えに自転車や車を使っている方からとりわけ多かったのが、駐輪・駐車問題。もともと習い事先にスペースがなく、路駐や近隣を走りながら子どもを待たねばならない……なんてことも。たとえスペースがあっても、お迎え時間になると親たちによる争奪戦に。周辺の道路も渋滞しがちで、毎回気を揉んでしまうママもいるようです。コインパーキング代も、塵も積もれば大きな出費となりそうですね。

・友達の子どもを一緒に乗せていくこと

「自分の子どもだけでは無かったので、行き帰りにストレスを感じた」(57歳/主婦)

「子どもの友達も乗せて行くのが納得できない」(70歳/主婦)

「一緒に乗せて、一緒に連れて行ってよと言われるのが、何かあった時に困るので、とても苦痛だった」(49歳/主婦)

車で通うママから、一緒の習い事に通う友達を乗せてと頼まれてしまった……という声が寄せられました。毎回お子さん以外の子も連れての送迎となると責任の問題もありますし、心中穏やかでいられないのも分かります。

このケースの対応については「揉めたくないので断れない」という方と、「やんわりとその子の親に言った」という方と分かれました。毎回モヤモヤするくらいなら、断る勇気も必要かもしれませんね。心が狭いのではなく、相手のお子さんのことを思えばこそです。

他の保護者との付き合い

「保護者のマウント」(43歳/研究・開発)

「迎えに行くときに他の保護者に会うのが苦痛」(39歳/主婦)

「習い事が終わったあとに必ず保護者同士での雑談があり、それに参加しないとのけものにされるから一応加わるけど、早く帰りたいので、送迎後はすぐ帰りましょうと先生に促してほしい」(36歳/総務・人事・事務)

習い事先の保護者との付き合いは、情報共有ができたりと良い点もありますが、毎回の挨拶や雑談が面倒に感じる方もいるようです。内心早く帰宅したいと思っていても、付き合いを疎かにできないばかりに気疲れしてしまうようです。

ストレス軽減のために取り組んだことは?

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さまざまな声が聞かれた送迎ストレス。続いて、そのストレスを軽減するために取り組んだことがないか聞いてみました。

・「送迎疲れ」を減らすためにしたこと

「家から徒歩で通える距離の習い事にしてから、下の子を連れての送迎も減った」(37歳/主婦)

「夜に一人歩きはさせられないので、昼間のお稽古事にかえて、自分で自転車やバスで行けるところにかよわせた」(51歳/主婦)

「送迎バスのあるところに代えた」(53歳/主婦)

「週に3回の習い事を週に2回にした」(54歳/主婦)

「最近はオンラインを使うようにしたり、教材を沢山もらってきて家で一緒にやるようにしてる」(41歳/主婦)

「子どもになるべく交通公共機関を使ってもらった」(48歳/主婦)

「ボーナスで電動自転車を購入しました」(59歳/主婦)

「旦那の時間がある時は手分けして送迎をやっている」(49歳/主婦)

習い事の場所や回数、送迎付きのところに変えるなどして送迎疲れを減らしたという声が最も多く聞かれました。習い事の種類にもよりますが、オンラインでのレッスンに切り替えるのも手かもしれませんね。

送迎が欠かせない場合は、自分が少しでも楽に動けるよう電動自転車を購入したり、夫や親戚の力を借りたりして対応した方もいました。どうしても大変な時は、自治体などで運営する送迎代行サポートなどを探してみるのもいいかもしれません。

・待ち時間をなくす、または有効活用したこと

「待つ間にスーパーで買い物するようにしたら車も停められるし効率がいい」(39歳/主婦)

「ポイ活して待つ」(50歳/総務・人事・事務)

「待ち時間に読書や自分の勉強をしている」(40歳/総務・人事・事務)

「音楽やDVDを車で流したりして、あと、友人と一緒に行くなど気晴らしができるようにした」(34歳/主婦)

「迎え時に駐車する時間が少なくてよいよう、終わる時間ギリギリに行くようにした」(64歳/主婦)

「キッズケータイを持たせて、終わったら電話させるようにした」(36歳/主婦)

レッスンが終わるまで待たねばならないママさんは、合間に買い物をすませたり、ポイ活、自身の勉強時間に充てたりと待ち時間を有効活用していました。

また、お迎えのタイミングを少しずらしたり、待ちぼうけをくわないようレッスンが終わったところでお子さんから連絡をもらうなど工夫して、駐車問題を回避しているママもいました。

 

いかがでしたか?

アンケートでは、「子どもためなので苦ではない」「親子で通うことでコミュニケーションがとれる」といった声も聞かれました。とはいえ、習い事の送迎でかかる負担は相当なもの。お子さんのやる気を応援するためにも、親自身がなるべくストレスを抱えない習い事を選ぶ、というのも重要なポイントと言えるようです。

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