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無条件に可愛い?それとも…「孫を授かったとき」の感情をじいじ・ばあばに聞きました

しばしば、シニア世代の男女からは「子どものかわいさと孫のかわいさは、別物」などという言葉が聞かれます。その感情は、実際に経験してみないとなかなかわからないもの。そこで今回は、孫のいる男女に、初孫が生まれたときの気持ちを聞いてみました!

248人に聞いた「孫を授かったときは、どんな気持ち?」

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子育て世代からよく聞かれるのが、「親は自分を育てていたころと比べて、孫に甘い」という体験談。祖父母世代がどのような気持ちで”初孫”を迎えたのか知ることで、その理由が見えてくるかもしれません。

というわけで、今回は孫のいる50~80代の男女248人に初孫が生まれた時に“考えさせられたこと”や、自分でも驚いた“初めての感情”などについて聞いてみました。

喜び、安堵、心配、驚き……などなど、様々な感情が寄せられました!

子育ての不安や責任から自由になって…「無条件にかわいい!」

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今回、最も多かったのが、「かわいい」という声でした。5人に1人が回答しており、そのかわいさを形容するために“無条件に”“理屈なしに”という言葉が並びました。

「孫は無条件でかわいい」(70歳・男性/その他)

「娘2人だったが、孫は男で、理屈なしに本当にかわいいと思う」(54歳・女性/その他)

「孫ほどかわいいものはないと言われていたが、初孫誕生でそれを実感した(している今も)」(76歳・男性/その他)

「自分の子どもを産んだ時には気が付かなかったことがたくさんありました。何もかも無条件にかわいいです」(73歳・女性/主婦)

「子どもより孫の方がかわいいのはなぜなんだろう?」(66歳・男性/その他)

「子どもにはいろいろ責任があるが、孫はすべてがかわいい」(69歳・男性/その他)

初めての子どもを授かったときには、責任や不安も同時に押し寄せてきますよね。一方で、孫の誕生に際しては、「うれしい」「かわいい」という気持ちが大きくなるようです。

孫は確かにかわいいけれど…やっぱり自分の子どもは愛おしい

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「孫はかわいいというが私にとっては娘のほうがかわいい」(66歳・男性/企画・マーケティング)

「初孫で娘の子どもです。産まれて直ぐに抱っこさせてもらえました。かわいいです。でも、日が経つにつれ我が子の方が愛おしくそれに勝るものはないと思いそれを娘に伝えました」(54歳・女性/その他)

「孫はかわいいよ」と言われていたけれど、実際には一生懸命孫を世話する子どもの姿にえもいわれぬ愛おしさを覚えるという女性の声も寄せられました。

最初は実感がなかったけれど、日に日に喜びが大きく

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「初めは『生まれたか』という感覚だったが、1歳になってかわいく思えるようになった」(62歳・男性/総務・人事・事務)

「初孫の誕生はうれしいが、離れて住んでいるので実感はあまりなかった。でも、数か月後連れてきたときはかわいいなと思った」(71歳・男性/研究・開発)

主に男性からは、「最初は実感がなかった」という声が聞かれます。孫と接するうちに、愛おしさが倍増していくケースも多いようです。

自分の「思いもよらぬ変化」にびっくり!

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「自分の事をばーばなんて言わない!って思ってたけど、生まれてみたら普通に言ってた。とにかくかわいい」(59歳・女性/その他)

「娘が生まれたときは、嫁任せだったが、孫が生まれたときは産湯に進んで入れた」(70歳・男性/その他)

「娘を育てたときにはわからなかった子どもの日々の成長に驚いた。娘の幼少期の子育ての関わりを後悔した」(64歳・男性/会社経営・役員)

子育てに関わらなかった男性が、“孫育て”に積極的に参加するようになり、若き日の自分のふるまいを後悔する声もありました。

産後の母子の体調が心配…

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「子どもは3人いるが、2人の息子は結婚せず、娘がようやく孫を生んだが高齢出産だったので何事もなく育つか心配だった」(73歳・男性/その他)

「子どもが持病持ちだからサポートが大変と思った」(53歳・女性/その他)

子どもの成長や、経産婦の産後の体調の回復は、個人差がとても大きいもの。ゆえに、親子の体調を心配する祖父母も少なくありませんでした。

「おじいちゃんになったんだなぁ…」と実感

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「もうおじいさんの年になったのか」(64歳・男性/その他)

「うれしかった。でも、孫がいるほどの年になったと考えさせられた」(70歳・男性/その他)

「初孫でおじいちゃんになったかと思ったら、感慨深かった」(57歳・男性/研究・開発)

「孫ができて、おじいさんになるイメージができていなかったので、正直戸惑いがありました」(67歳・男性/その他)

自分が“おじいちゃん”になったという感慨や、戸惑い、加齢を実感したと語る声も。不思議なもので、13人がこの類の回答をしていますが、全てが男性でした。

正直、「内孫・外孫」気になります…

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「初孫は外孫。つい、”幸せに育てよ”と声が出た」(73歳・男性/その他)

「孫が生まれたが、外孫なので、うれしさも半分でした」(79歳・男性/その他)

今でこそ、“外孫”“内孫”という言葉はあまり聞かれなくなりましたが、70代の男性からは、“嫁に行った娘”、“婿に出した息子”のもとに生まれた孫に対して「口も手もだしてはいけない」という遠慮や寂しさが感じられました。

「命がつながっていくこと」への喜びを実感

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「自分のDNAを持つ人間が息子以外にもこの世に出現したことに、命のつながりを痛感させられた」(57歳・男性/医師)

「いろんな家族に似て見える孫は皆のつながりの起点」(60歳・男性/その他)

「盲愛はしないが、やはり血族だと思うと愛おしい」(68歳・女性/その他)

「3世代、すごいことだな、不思議だな」(58歳・男性/会社経営・役員)

一生懸命育てた自分たちの子どもが、これから大切な小さい命を育もうとしている……。命がつながっていくことを実感し、愛おしさや感動を覚えたという声も集まりました。

今回は、“おじいちゃん”“おばあちゃん”になった男女に、初孫が生まれたときの気持ちを聞いてみました。

自分が大切に育ててきた子どもが授かった大切な赤ちゃん。赤ちゃんはかわいいいし、赤ちゃんをいつくしむ子どももまた、愛おしい。“初孫の誕生”に際し、たくさんの感情や記憶が交錯して、まさに“感無量”という経験をした方も多いようです。

一方で、「孫はいいよ」という情報を事前にインプットしすぎて、拍子抜けするほど冷静だったとの声も。この感情の多様さこそが、シニア男女が孫について語り合いたくなるゆえんなのかもしれませんね。

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