今回は、子どもを持つ192人の女性に「子育てにおいて、ここは『両親・義両親にはかなわない』と感じたエピソード」について聞いてみました。
お菓子からもてなし料理までレパートリーが豊富!「料理の腕」はかなわない…
null今回のアンケートで最も多くの回答が集まったのが、母親や義母の”料理スキル”に関するものでした。
「母も義母も料理の支度の手際が良く、食べるひとに合わせたものを用意してくれる。また、子ども(自分たち)から『すごい』と思われていること」(33歳・主婦)
「実家は農家で1年中忙しくしていたが、母は3人の子どもを育てながら料理は当たり前に作ってくれて、おやつもよく手作りで出してくれた。今私はパートで働いていて子どもも1人なので、母より時間があるはずなのに、おやつまで手作りしようとはなかなか思えないので、母ってすごいなと思う」(37歳・主婦)
「義母は料理がとても上手で、何でも手づくり。子どもたちもおばあちゃんの料理は美味しいと何でも良く食べます」(48歳・主婦)
「義母は子育て経験豊富で、食事もバランス良く料理し振舞ってくれる。仕事と育児と家事を完璧にこなしている」(25歳・主婦)
料理の技術は、毎日の鍛錬と試行錯誤のたまもの。今ほど食材の流通網が発達しておらず、メニューの選択肢が多くなかった時代には、様々な場面に対応できる料理スキルを要していたのではないでしょうか。上の世代の料理の引き出しに驚く子育て世代は多いようです。
子どもと「大らかな気持ち」で接するところを見て…
null必死に子育てしているときには、“長い目”を持つことが難しいものですが、子育てを終えた祖父母世代が子どもにおおらかな態度で接することへの敬意の声が聞かれました。
「子どもが言うことを聞かなくてかんしゃくを起こしてる時でもいつでも冷静で怒らないこと。自分だと毎日の子育てに疲れて時々怒ってしまうので」(37歳・主婦)
「義母は子どもの良いところを見つけてほめてくれるし、決して感情的に怒らない。すごいと思う。うちの母は腹立つと感情的に孫に怒ってる時もあるのに」(42歳・その他)
「私ならすぐ怒鳴るのに、イライラしないで接しているのですごいと思う」(30歳・主婦)
「義母は、私より丁寧に子どもを見てくれています。遊びに付き合ったり、こころよく公園に連れ出してくれるのはすごいなと思う」(38歳・主婦)
もし親がイライラしてしまっても、大らかに笑って受け止めてくれる大人がいたら、育児の閉塞感が薄まっていきそうですね。
怒らず、否定せず、押し付けず…「しつけの仕方」はかなわない
null“怒って言うことを聞かせる”というのではなく、日常生活を送りながら子ども自身に悟らせるしつけ方法に「かなわない」と感じる声も……。
「ふだん、なかなか目が行き届かないことを、時代の流れもきちんと理解してくれながら教えてくれている」(35歳・総務・人事・事務)
「子ども達がオモチャを片づけない、言うことを聞かないとき、義両親、特にお義母さんが優しく促すようにしつけをしている。教え方が上手い」(43歳・主婦)
「子どもが苦手なものも上手に食べさせる」(48歳・主婦)
「うちで野菜や魚を出しても食べないのに祖父母宅だとおいしそうに食べるらしい」(38歳・デザイン関係)
親であれば、ずっと一緒にいる分、あれこれ言いたくなってしまって“本当に言いたいこと”が伝わりづらくなってしまうこともありますよね。でも、“本当に教えたいこと”を選り抜いて、しっかり教えてくれる姿勢は、子育て世代の敬意を集めていました。
「家事・手仕事」を手際よくすませるところ
null祖父母世代の針仕事や、ハウスキーピングの手際が良いという声も。
「義母が、子どものエプロンをさっと手作りしてくれるところ」(35歳・その他)
「うちの母は洋裁が得意で、私たち子どもの服の半分は手作りしてくれていましたが、不器用な私は手提げバッグが精一杯……。いまだに縫い物は母に頼っています」(52歳・主婦)
「義父はきれい好きで掃除ばかりしている。家は古いが掃除はいきわたっている」(47歳・主婦)
育児現場では、袋類を手作りする必要が生じることもありますが、高いスキルを持つ祖父母世代にお願いしている家庭もあるようです。
「人間関係の築き方」はかなわない…
null近所、地域、学校……。子育てを通じて開かれた新たな人間関係を上手に築いている姿への尊敬の声もありました。
「ご近所付き合い」(56歳・その他)
「夫のことを今でもとても愛しているところ」(38歳・その他)
孫を持つ年齢になっても充実した夫婦関係が続けられているのは、すごいことですね。
今回は、両親、義両親の「育児でここはかなわない!」と感じたエピソードについてお届けしました。
主に実母や義母へのリスペクトの声が集まりました。
理想とされる育児方法は時々刻々と変わっていきますが、子どもたちはお腹がすいて、よく泣いて、常に誰かの愛情を欲していることは、昔も今も変わることはありません。「いいな」と感じたところは、上手に盗んでいけたらいいですね!