朝のスキマ時間にやっておきたいこと
nullおひさまが昇りました。 朝です。 あなたは、 まだベッドから起き出せず布団にくるまっていますね。 まどろみながらでも、大丈夫。カンタンにできるWORKで1日をスタートさせましょう。
1:カーテンを開けておひさまの光を浴びる

朝の8時におひさまの光を浴びて体内タイマーをセットするようにしましょう。
体内タイマーのスイッチを押すのが、おひさまの光です。目を開けて明るい日差しを取り込むと、視神経から脳に信号が届き、「睡眠ホルモン」メラトニンの分泌がストップします。そして、「幸せホルモン」セロトニンの分泌がスタートするのです。
タイマーセットから15時間後にメラトニン分泌が再びはじまり眠気がやってきますので、就寝時間から逆算しておひさまの光を浴びるといいですね。
23時に寝たい人は、朝の8時におひさまの光を浴びて体内タイマーをセットするようにしましょう。
2:白湯を飲んで体を整える
朝、ボーっとした頭のまま、とりもなおさず、まずはお湯を沸かします。お水を一度沸騰させてから50℃程度に冷ましたものが白湯です。電子レンジであたためるのもいいですよ。
500Wで2分程度あたためるとできあがりです。
ひとくち飲むと、胃にあたたかいお湯が広がっていくのを感じます。「はぁ〜っ」とほっこり。
10分ほどかけてゆっくりと飲みます。胃腸があたたまり、血のめぐりがよくなることで、体が活動しやすくなります。さらに基礎代謝がアップするので冷え性やむくみが改善します。
便秘の人も朝一番の白湯はおすすめですよ。消化が促され、リラックス効果もあるので、お通じがよくなるのです。
貧血や起立性調節障害の人は、鉄瓶でお湯を沸かしたり、お湯を沸かす鍋に鉄玉を入れてみたりするといいでしょう。手軽に鉄分を取り入れることができます。
3:体がスッキリ! 布団のなかで伸びながら深呼吸
「やっぱり布団から出られないよ」という人も大丈夫。布団のなかでできるストレッチで体を目覚めさせましょう。
あお向けの状態で、息を吸いながら両腕を頭上に上げ、ギューンと一直線に全身を伸ばします。
足にピンと力を入れて、頭上と足先の両方向に向けてできるだけ体を遠く伸ばします。
そして、息を吐き出しながら体をゆるめます。息を吐き出したら、また、大きく息を吸いながら伸びをしましょう。呼吸は鼻呼吸のほうが自律神経を整える作用があるともいわれますが、鼻呼吸が苦手な人もいます。口呼吸で「ハァ〜」と声に出してもいいですよ。
伸びをすると、睡眠中にこわばった関節や筋肉がほぐれ、血液やリンパの流れが促進されます。滞りが解消されて、スッキリ感を味わえます。老廃物がスムーズに流れてくれるので、疲労回復やむくみ、冷えにも効果的ですよ。また、交感神経にスイッチが入り、目覚めを促してくれます。
まとめ
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このワークを試してみて!
朝、目覚めたらやること
1:カーテンを開けておひさまの光を浴びる
2:白湯を飲んで体を整える
3:体がスッキリ! 布団のなかで伸びながら深呼吸
どれも簡単なことばかり。この3つを1週間でもいいから、まずは始めてみませんか? 継続するのが何より効果的です。3つともできない……と思う人は、せめてカーテンを開けて太陽の光を浴びることだけでもやってみてください。ぜひ、試してみてくださいね。

高井祐子さん。
高井祐子(たかい・ゆうこ)
神戸心理療法センター代表。公認心理師。臨床心理士。
主に認知行動療法、マインドフルネスを用いて個人心理療法を行う。20年以上のカウンセリング実績を持ち、のべ1万5千人の診療に携わる。2020年よりオンラインカウンセリングを始め、国内のみならず海外からの相談にも対応、グローバルに活動している。「穏やかフルネスナビゲーター」としてメールマガジンの配信やオンラインプログラムの提供などにも精力的に取り組んでいる。
著書に、『認知行動療法で「なりたい自分」になる スッキリマインドのためのセルフケアワーク』(創元社)、『「自分の感情」の整えかた・切り替えかた モヤモヤがスッキリ!に変わる85のセルフケア』(大和出版)〈メンタル本大賞®︎2023最優秀賞、特別賞をダブル受賞〉、『ラクに生きるための「心の地図」―セルフケアのメソッド100―』(ナツメ社)がある。