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【医師に聞く二日酔い対策♯2】頭のズキズキがつらい…「二日酔いで頭痛」原因と対策は?

忘年会シーズンですね。忙しい日々の中、お酒の場はストレス発散にもなりますが、翌日二日酔いで、頭痛の症状に悩まされるというのは本当にしんどい……。

そこで、肝臓専門医の浅部伸一先生に、二日酔いの原因や対策についてうかがっていく本連載の第2回目は、二日酔いで起こる頭痛の原因と対策についてお届けします。

二日酔いで頭痛が起こるのはなぜ?

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二日酔い 頭痛 原因

まず、二日酔いでなぜ頭痛が起こるのか、浅部先生に教えていただきました。

「二日酔いによる頭痛などの原因は研究が十分とはいえず、明確に分かっていませんが、いくつか考えられます。

まず、アセトアルデヒドというアルコールの代謝物が体内に残っていることは、頭痛の原因になりえます。ただ、二日酔いで起こる頭痛が必ずしもアセトアルデヒドだけのせいとは限りません。例えば、脱水状態であるとか、二日酔いで起こりえる頭痛には他の原因も考えられます。

また一般的に、頭痛は肩こりや首疲れなどで起こる『緊張型頭痛』が一番多く見られます。『片頭痛』という血管が拡張して起こる頭痛もあり、ひと口に頭痛といっても、だいぶ原因が違います」(以下、「」内、浅部先生)

二日酔いでの頭痛の他にも、他の原因が隠れている可能性があるんですね。

飲んだ後、頭痛がひどいときの対処法

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二日酔い 頭痛 対処法

水分を摂る

「先ほどもお伝えした通り、お酒を飲んだ後に頭痛が起こったとしても、アセトアルデヒド、脱水状態、血管の影響などさまざまな原因が考えられます。ですから頭痛の対策は人によっても、そのときどきによっても異なります。

ただ、基本的に二日酔いはだいたい脱水状態になっているので、水分を摂るといいです。基本的に水を多めに飲むといいですが、他の飲み物でもかまいません。ただし、注意したいのがカフェインです。カフェインは片頭痛の方には効くこともありますが、個人差があります。カフェインは胃腸に対して影響がありますので、吐き気がするなど、胃腸が不調なときには控えたほうがいいでしょう」

頭痛薬を利用する

「基本的に、頭痛が起こったときは、頭痛薬を利用するといいと思います。通常の頭痛薬は、痛みを感じにくくするお薬です。つまり鎮痛薬です。ただ頭痛薬は胃に刺激があることがありますので、人によっては胃がムカムカしてしまうかもしれません。その場合、頭痛薬と胃薬を一緒に飲んだほうがいいのではないかと思います。

頭痛に加えて吐き気があるときも、胃薬を飲んでかまいません。胃薬によって胃を守ってあげることは胃にとって悪いことではないからです」

二日酔いで頭痛を起こさないための対策

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二日酔い 頭痛 対策

そもそも、二日酔いにならなければ、頭痛にもなりません。二日酔い対策を、浅部先生に教えていただきました。

飲みすぎない

「二日酔いは、自分の身体のアルコール処理能力の限界を超えて多く飲みすぎたということに基本的な原因があります。特に酔ってくると、そこまで飲まなくてもいいのに、無意識にたくさん飲んでしまいます。そういうときに二日酔いになることが多いのです。また“ちゃんぽん”には気を付けることです。ビールの後にウイスキー、日本酒など多種類を飲むちゃんぽんは総量として飲みすぎることが多いからです。自分の適量を知り、アルコール総量を意識しながら飲むことが大切です」

度数の高いお酒は注意する

「度数の高いお酒については、アルコール含有量が多いわけですから、飲みすぎると危険です。また、酔いが回りやすいので早く酔ってしまい、理性が鈍って、さらに量を飲みすぎることになります。例えば、ビールからはじめて、ウイスキーをどんどん濃くしていってしまうなど。強いお酒のときこそ、薄くしたほうがいいですね」

吸収を穏やかにする

「ものを食べると、腸からのアルコール吸収を穏やかにすることができます。特に油を使ったものは、胃の滞留時間が長くなるといわれているため、意識するといいでしょう。揚げ物などに限らず、オリーブオイル、マヨネーズを使ったサラダや前菜でもいいといわれます。

おすすめはチーズです。また、飲んでいる最中はたんぱく質、ビタミンB1、食物繊維を意識して摂るといいです。豚肉、納豆、お浸し、サラダ、きんぴらごぼう、切干大根などをおつまみに選ぶといいでしょう」

水分を積極的に摂る

「一杯飲んだら、水・ウーロン茶などを少し飲むなどして、常に水分を摂ることがポイントです。水を飲むことで、胃腸内のアルコール濃度を薄める効果が期待できるほか、アルコールには利尿作用がありますので脱水を防ぐためにもおすすめです」

 

二日酔いの朝、頭痛に悩まされると一日のはじまりが台無しになってしまいますよね。これからの季節、お酒を美味しく楽しむためにも二日酔い対策を万全にしておきましょう!

取材・文/石原亜香利


【取材協力・監修】

浅部伸一

東京大学医学部卒業後、東大病院、虎の門病院等で研修。国立がん研究センター、自治医科大学、米スクリプス研究所を経て、自治医科大学附属さいたま医療センター消化器内科准教授。現在は、アッヴィ合同会社勤務。肝臓専門医。ジャパン・サケ・アソシエーション理事。『酒好き医師が教える 最高の飲み方』(日経BP社)監修。

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