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「二日酔いの予防策」春の宴会シーズンを前に再確認!【医師に聞く二日酔い対策#4】

歓送迎会、そしてお花見の季節ですね。お酒を飲むと、いつもきまって二日酔いになるという方はいませんか? 実は、二日酔いは事前に、そして飲んでいる最中から予防することもできるのです。

肝臓専門医の浅部伸一先生に、二日酔いの原因や対策についてお話をうかがうこの企画。4回目は、二日酔い予防策についてお届けします。

おさらい!二日酔いの原因と症状

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まずは、二日酔いの原因と症状についておさらいしておきましょう。

「二日酔いは、体の処理能力の限界を超えてアルコールを飲みすぎることが原因と考えられています。頭痛や吐き気などの体調不良は、体内に残っているアルコールやアルコール代謝物によるものです。つまり、量を多く飲みすぎてしまったときに二日酔いになることが多いです」(以下「」内、浅部先生)

牛乳を先に飲むのは?二日酔いの正しい予防法、これって正解?

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浅部先生によると、二日酔いは、お酒を飲む前から予防することができるのだそうです。お酒を飲む前にやっておきたいといわれることについて、真相をうかがってみました。

飲む前に何かを胃に入れておくと良いって本当?

二日酔い 予防 乳製品

「空腹時にいきなりアルコールを入れると、腸からのアルコール吸収が早くなるため、二日酔いになるリスクが増します。ですから、飲む前に何かを胃に入れておくと、アルコールの吸収速度を緩やかにすることができます。特にたんぱく質と脂質が胃に長時間留まるので、チーズなどがおすすめです」

飲む前に牛乳を飲むと良いって本当?

「牛乳には4%弱ほどの脂肪分が含まれているため、多少は効果が期待できます。たんぱく質も含むため、胃の粘膜を保護する働きも期待できます。ただし、胃に膜を張って保護する、という効果は小さいでしょう」

飲酒中にはお水を飲んだ方が良い?

二日酔い 予防 飲酒中

「お酒を飲んでいる最中は、こまめに水やウーロン茶なども飲んでください。水を飲むことで、胃腸内のアルコール濃度を薄める効果が期待できるほか、アルコールには利尿作用がありますので、それによる脱水を防ぐためにもおすすめです。

また、食べながら飲酒をすることで、腸からのアルコール吸収速度を緩めることができます。たんぱく質、ビタミンB1、食物繊維の3つを意識しましょう。例えば、豚肉、納豆、お浸し、サラダ、きんぴらごぼう、切干大根などがおすすめです

さらに飲んだ後は、できるだけ多く水を摂取しておくといいでしょう。また早めに休んで、睡眠時間をたくさんとることも大切です。睡眠不足だとより体調不良を感じやすくなります」

迎え酒はやっぱりNG?

「二日酔いのときは、当然のことながら、さらに酒を飲むのは避けてください。症状がつらいからといって楽になりたい一心でまた飲みたくなることがあるかもしれませんが、一時的にごまかすだけなので、かえって症状を悪化させかねません」

二日酔いになったら…学びのとき!?

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二日酔い 予防 学び

浅部先生は、二日酔いになったら、よく学ぶことが大切だといいます。

「先ほどもお伝えしたように、二日酔いは自分の限界を超えて飲んだときに起こりますので、そのことを自覚することが大切です。自分の適量を知り、それを上回らないようにして飲めば二日酔いは防げます。自分の飲んでいるアルコールの総量を把握しながら飲むことができればいいですね」

特に女性は、二日酔いになりやすいともいえるようです。

「女性は、アルコールの処理能力が男性より低く、また、 アルコールの影響を受けやすいとされています。そのため、 お酒を飲むことによる害が出やすいので、特に要注意です」

 

次にお酒を飲むときは、ぜひ予防策を実践して、翌日の朝もスッキリと迎えたいものですね。

 

取材・文/石原亜香利


【取材協力・監修】

浅部伸一

東京大学医学部卒業後、東大病院、虎の門病院等で研修。国立がん研究センター、自治医科大学、米スクリプス研究所を経て、自治医科大学附属さいたま医療センター消化器内科准教授。現在は、アッヴィ合同会社勤務。肝臓専門医。ジャパン・サケ・アソシエーション理事。『酒好き医師が教える 最高の飲み方』(日経BP社)監修。

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