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「社交辞令を本気にされたら」どう切り抜ける?みんなの困ったエピソードと対処法をリサーチ

日本ならではの処世術のひとつ“社交辞令”。人間関係を円滑にするためのリップサービスですが、挨拶程度の軽い気持ちで放った言葉を相手が真に受けて、気まずい展開になってしまった……なんて経験のある人も多いのではないでしょうか。

『kufura』では、20代~50代の男女648人を対象に“社交辞令を本気にされて困ったエピソード”をテーマにアンケート調査を実施。「あるある!」と共感してしまう体験談から、ピンチを切り抜ける対処法まで、皆さんのコメントをご紹介します。

「今度~しましょう!」からの…

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今回のアンケートで最も多かったのは、「今度食事に行きましょう」等、提案系の社交辞令。実に、200件を超えるエピソードが寄せられた中から厳選してご紹介!

ママ友からの誘いに「いいね!」と答えたら…

「ママ友に今度公園で遊びませんか?と誘われて“時間が合えば~”と社交辞令を言ったら“○日の○時~は?”と詰められて困った」(35歳女性/主婦)

「特に仲良くないママ友にディズニーに誘われて、その場のノリで賛同したら翌日にスケジュールや詳細をくまれそうになった」(43歳女性/その他)

飲みに誘われて…

「嫌いな上司が今度、親睦を深めるために飲みに行きましょうと誘ってきたので、体調が良ければとあいまいに返事していたら、毎日今日の体調はどうと聞いてくるようになった」(54歳男性/その他)

「“飲みに行きたいですね”と言ったら、“おすすめのお店に連れてってあげる”と言われて困りました。“ダイエットしているので成功したらお願いします”と話しました」(43歳女性/主婦)

旧友と再会して…

「久しぶりに会った友人に今度遊びに行くよと言ったら、後日メールでいつ来るのか聞いてきたので、最近忙しいからそのうち暇ができたらと送って、それっきりです」(50歳男性/その他)

「たまたま同級生と久々にバッタリ遭い、“クラス会でもする?”と言われ“いいね”とその場凌ぎに答えたら、本当に開催され困った。宴会苦手なのに」(55歳女性/その他)

取引先の人が…

「会社見学にきてくださいと言ったら後日取引先社員の幹部が本当に来てしまった」(47歳男性/コンピュータ関連以外の技術職)

「営業先の社長さんと商談している時、社交辞令で“今度ゴルフにでも行きませんか”などと話していたら、本当に社長が名門コースを予約して日程を決めてしまった。お金のないときで困ったが、断ることは出来ず、会社の同僚にお金を借りてゴルフに行った」(46歳男性/その他)

プライベートな関係から仕事上の付き合いまで、社交辞令が飛び出すシチュエーションは千差万別。軽い気持ちで自分から提案したり、あるいは、相手からの提案に賛同したりしたところ、先方が「じゃあどうします?」とグイグイと詰めてきて辟易したとのエピソードが続出しました。

何だかんだ言い訳でのらりくらりと交わし、そのままフェードアウトに成功した人もいますが、中には社交辞令のつもりの予定を遂行せざるをえなくなったケースもちらほら。

一度、自分で発言してしまった以上、「やっぱり嫌です」などと約束を反故にするわけにもいかず、なかなか難しい問題ですよね。

お世辞のつもりだったけれど…

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「それほど似合っていない服を褒めたら常に称賛を求められるようになった。反省して本音を言うようにした。でも良いと本気で思える点を絶対に探せるよう感覚を磨いた」(58歳女性/主婦)

「“ネイル可愛いですね”と同僚に社交辞令を言ったら、次の日からどんどんエスカレートして派手なネイルに。軽く上司に怒られていた」(34歳男性/その他)

「“写真上手ですね”と社交辞令を言ったら、スマホの保存してある写真を説明付きで長時間見せられた。 冷たくあしらう訳にもいかず、適当に相槌を打ちながらお相手をしました」(48歳女性/主婦)

「起業した人にすごいですねと言ったら自慢話ばかりされるようになって困った」(39歳男性/その他)

「女性にかわいいねって言ったら次々と自撮り写メ送ってきてげんなり」(56歳男性/営業・販売)

「知り合いの男性に社交辞令で“カッコ良くて素敵ですね~”と言ったら、冗談のつもりと思わず相手が本気にしてしまって、何度も誘ってくるので困りました」(32歳女性/営業・販売)

お世辞のつもりで褒めたら、相手が有頂天になり暴走モードに入ってしまった……とのエピソードも多数。自慢話くらいであれば聞き流して済む(それも程度によってはしんどいですが)かもしれませんが、「もしかして自分に気がある?」などと勘違いをされて距離感がおかしくなるのは、かなり困りますよね。よかれと思っての社交辞令が相手にどう受け取られるのか慎重に見極めたいところです。

相手の趣味に気安く「いいね!」したら…

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「W杯観戦に行ったと聞き、“いいですね!”と色々突っ込んで聞いたら、 本当は全然興味がないのにJリーグの試合の観戦に誘われた。W杯でも興味ないのに、Jリーグとか勘弁してほしい」(32歳女性/営業・販売)

「釣りの話を聞いて“面白そうですね”と返事をしたら休日に連れていかれることになりました。強引だったので断れませんでした」(53歳男性/会社経営・役員)

「上司の好きなアーティストをいいですよねと社交辞令で言ったら強制的にライブに参加するよう言われた。実家に帰る予定があると伝え断った」(24歳女性/総務・人事・事務)

「知人に勧められた趣味を社交辞令で“それいいかも”と言ったら執拗に誘われたので、“他にも趣味が沢山あって時間が取れないから”と言って断った」(54歳男性/その他)

「“今度機会があったら貸して”と社交辞令を言ったら、10冊以上ある漫画をいきなり手渡された」(37歳女性/主婦)

……すみません。正直に白状しますと、最後の“大量の漫画を押し付け”は、筆者自身やらかしたことがあります。もう10年以上昔のことですが。その際、相手は「わざわざ持ってきてくれたのにごめん。漫画は普段あまり読まないし、返すのがすごく遅くなるだろうから」と率直に断ってくれて、筆者としては「ああ、自分が社交辞令を真に受けたために、相手に気まずい思いをさせてしまったな」と申し訳なく思いました。

相手との関係性やその人の性格にもよるので、これが正解とは言い切れませんが、筆者の経験上では、このタイプの社交辞令で相手が前のめりになってしまった場合、相手の趣味に嫌々付き合うより、「申し訳ないけど、自分には合わないかも」という本音を早めに伝えてしまうほうが問題がこじれにくいような気もします。

「それいいね」→「じゃああげるよ!」パターンも…

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「友達宅でご馳走になった寒天を美味しいなと言ったらその後何かあった時のお返しが寒天の会社のセットばかりになった」(34歳女性/その他)

「ナス料理をいただいて、美味しいと伝えたら、持ち帰って自宅にと大量に頂いた。そんなに食べれないし、元々、余りナスは好きではないので困った」(52歳男性/総務・人事・事務)

「ハンドメイドのストラップを褒めてほしそうだったので社交辞令を言ったら、次の日に“これはどうですか?”“これあげます”と個人的に好きではないデザインのものも含めて一気に10個以上渡されて困った」(26歳女性/その他)

「いただいた手作りのお菓子を美味しいと言ったら、それから何度もいただくようになって罪悪感がわいてきました。お返しができないので……と丁寧にお断りして納得してもらいました」(48歳男性/その他)

これもお世辞を真に受けたパターンといえますが、社交辞令から少々困った贈り物が発生してしまうケースも。好みに合わない場合、贈られたものをこっそり処分するのもありですが、度重なる厚意が重荷に感じるならば、気持ちだけ受け取りつつ丁重にお断りするのも大人の対応かもしれません。

安請け合いしたら…

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「何か困ったことがあったら何でも言ってくださいねと社交辞令を言ったら、面倒なことを押し付けられるようになった」(48歳女性/主婦)

「何時でも言ってくださいとある雑用を引き受けたら、以来ずーっとやらされている」(56歳女性/主婦)

「職場のあまり親しくない人に“車で送りましょうか?”と言ったら本気にされて送る羽目になった」(53歳男性/総務・人事・事務)

「上司と食事に行った時今日は僕が払いますと言ったら“ごちそうさま”と言われてしまった」(57歳男性/その他)

「悩んでいる人に、“いつでも話聞きますよ”と言ったら、しょっちゅう電話がかかってくるようになった。 子どもの用事を言い訳に3回に1回くらいしか出ないようにした」(44歳女性/その他)

「~しましょうか?」→「いえいえ、お構いなく」という流れは、社交辞令の様式美。ところが、相手にこれが通用せず、「じゃあお願いします」というリアクションをとられて困惑したとの声も聞かれました。

もちろん、自分から親切を申し出ている以上、それを受け入れた相手を責めることはできません。ただ、あまりにも相手から依存されたり便利屋扱いされたりすることに負担やストレスを感じる場合は、自分の背負うべき役割についてキッパリと線引きすることも必要でしょう。

 

ちなみに、番外編として、こんなコメントも寄せられています。

「自分は社交的な性格ではなく、社交辞令で困ったエピソードを思いつかない。むしろ社交辞令を言えずに気まずくなったことのほうが多い気がする」(40歳女性/その他)

いろいろ想定外の事態を招いてしまうこともありますが、社交辞令が人間関係において潤滑油の役割を果たすのはたしか。今回ご紹介した皆さんのエピソードをご参考に、うまく社交辞令を活用していきたいものですね。

中田綾美
中田綾美

成人までの人生を受験勉強にささげた結果、東京大学文学部卒業。その後なぜか弁護士になりたくて司法試験に挑戦するも、合格に至らないまま撤退。紆余曲折の末、2010年よりフリーライターの看板を掲げています。

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