「フレシキブル」の意味とは?
「フレシキブル」の意味とは?まず最初に国語辞典に掲載されている“フレキシブル”の意味をご紹介します。
<デジタル大辞泉(小学館)>
[形動]融通のきくさま。柔軟性のあるさま。「フレキシブルな対応が求められる」 柔軟・変通・臨機応変・融通
英語の“flexible”には上記の意味に加えて“曲げやすい“という意味も含まれていますが、日本語の“フレキシブル”は融通のきく様子、柔軟な対応ができる様子を表します。
ビジネスシーンでは「フレキシブル」はどんなときに使うといい?
ビジネスシーンでは「フレキシブル」はどんなときに使うといい?ビジネスシーンにおいて“フレキシブル”は、柔軟で臨機応変な対応ができる様子を表す言葉です。
ケースごとに柔軟に対応できる制度・社風・働き方や、その場の状況を判断して適した対応をすることを“フレキシブル”という言葉で形容します。
「フレキシブル」の使い方の注意点は? 「フレックス」との違いは?
「フレキシブル」の使い方の注意点は? 「フレックス」との違いは?近年、個人の裁量で始業・終業時間を設定できる“フレックス(タイム)制度”という言葉は広く知られています。“フレックス(flex)”は、形容詞“フレキシブル”
類似の意味をもっているものの、勤務体制以外の話題において“フレックス”
【要注意例文】
・この件に関しては、フレックスな対応をお願いします。
→勤務体制以外の話題では、“フレキシブル”を“フレックス”と表すことはほとんどない。
「フレキシブル」の例文は?
「フレキシブル」の例文は?“フレキシブル”の例文を通じて使い方をイメージしてみましょう。
・弊社では、家庭の都合などに合わせて出社時刻や勤務時間をフレキシブルに調整することができます。
・各自フレキシブルな対応をお願いします。
・彼のよいところは、フレキシブルに物事を考えられるところだ。
・フレキシブルな回答を期待しています。
「フレキシブル」の類語・関連語は?
「フレキシブル」の類語・関連語は?続いて“フレキシブル”の類語をご紹介します。
(1)「柔軟」
“柔軟”は、ビジネスシーンでは融通がきくこと、その場に応じた対応ができることを意味して使われています。
【例文】
・日頃から柔軟な対応をすることが求められる職種です。
(2)「臨機応変」
その場その場で適切な対応をすることができることを表します。
【例文】
・マニュアル通りの対応ではなく、臨機応変な対応が望まれます。
「フレキシブル」の対義語は?
「フレキシブル」の対義語は?“フレキシブル”の対義語には以下のような言葉があります。
(1)「硬直(的)」
対応方法・考え方などが柔軟性を失っていること。
【例文】
・自由闊達な意見交換によって組織が硬直的になることを防ぎたい。
(2)「マニュアル的」
マニュアル通りの対応のこと。イレギュラーな場面に直面した際の柔軟性に欠ける対応を“マニュアル的”という言葉を使って批判することがあります。
【例】
・今回のようなケースでは、マニュアル的な対応をすればお客様の不信感が募るばかりでしょう。
(3)「四角四面(しかくしめん)」
まじめで堅苦しいこと。融通がきかない様子を指して使われる言葉です。
【例文】
・四角四面な自己紹介ではなく、自分らしさを出しましょう。
今回は“フレキシブル”という言葉について国語講師の吉田裕子さんに解説していただきました。
頻出単語なので、場面に応じて”フレキシブル”な使い方ができるよう、意味を覚えておきましょう。
【取材協力・監修】
吉田裕子
国語講師。塾やカルチャースクールなどで教える。NHK Eテレ「ニューベンゼミ」に国語の専門家として出演するなど、日本語・言葉遣いに関わる仕事多数。著著『大人の語彙力が使える順できちんと身につく本』(かんき出版)は10万部を突破。他に『正しい日本語の使い方』『大人の文章術』(枻出版社)、『英語にできない日本の美しい言葉』(青春出版社)など。東京大学教養学部卒。