「この冬注目の鍋」キーワードは3つ
毎年変わるトレンド鍋。みなさんはどこまで覚えているでしょうか?
昨シーズンは“トマト鍋×カレー鍋”や“パクチー鍋”といった、インスタ(Instagram)映えを狙った鍋や珍しい食材の組み合わせが話題を呼びました。その前は“キムチ×豆乳”、“すきしゃぶ”といったハイブリッド鍋、また少し遡ると、今や定番化した“〆まで楽しむ鍋”がはやりました。
これらの流行には規則性があるといいます。それを数値化して分析し、現代人のニーズを加味したうえで清水さんが今シーズンに流行する鍋を予想しました。
3つのキーワードとともに今年流行する鍋の特徴をお伝えします。
1.和風だし
この5年間で検索数を2.5倍も伸ばしているのが“だし”ジャンルだそうです。つまり、消費者の注目が“だし”に集まっているという証拠。
“あごだし”などの和風だしや、いろいろな食材のうま味が凝縮された鍋やスープがひとつのポイントとなっているようです。たしかに、だしのおいしい鍋は〆まで楽しめていいですよね!
また、だしに注目が集まっていることから、秋田の“きりたんぽ鍋”など、ご当地鍋にも再ブームがきているようです。仙台の“せり鍋”(写真上)、福井の“越前がに鍋”、和歌山の“クエ鍋”、博多の“もつ鍋”など、おいしいご当地鍋はお取り寄せしてでも食べたい一品ですよね。
2.野菜の主役化
朝ベジ・昼ベジ・夜ベジといったワードを耳にしたり、SNSで見かけたりしたことはありませんか? ベジ=ベジタブルの略で、その時間帯に野菜を摂ることを意味しています。
野菜不足と言われる現代人ですが、ひとりあたりの1年のサラダ購入金額は増加しており、健康志向の高まりから野菜の人気も上昇しているとのこと。
この野菜を主役とした鍋が、この冬のキーワードの2つ目。鍋で野菜を手軽に食べて、栄養たっぷりの冬を過ごしたいですね!
3.進化型フォトジェニック&ムービージェニック
昨シーズンよりブームが続いているフォトジェニック鍋ですが、インスタ映えするだけでなく、味にもこだわりがでてきているのが今シーズンの特徴だと言います。
SNSでは「見た目はきれいだけど、本当においしいの?」といった声が多く見られるようになった昨今、見た目ばかりでなく味も追及していこうというのが3つ目のキーワードだそう。味より見た目重視だった昨シーズンに比べ、見た目と味とすべて揃ったものがトレンドになるようです。
なお、このトレンドは鍋だけに限らず、スイーツなどほかの料理ジャンルにも同じことが言える、と清水さん。見栄えとおいしさを兼ね備えたお料理ブームに期待です!
冷蔵庫にある余り野菜で作れるのが鍋の魅力のひとつですが、鍋パーティーやクリスマス、忘年会といった特別なときには、非日常な鍋を楽しむのもいいでしょう。
また、鍋料理は単純作業が基本なので、子どもと一緒に作れるのもいいところ。親子のコミュニケーションにもなりますし、自分も作った料理ですから野菜嫌いの子どもでもパクパク食べてくれるかもしれません。
流行の鍋を上手にとりいれて、身も心も温まる冬をお過ごしください!