こんなところで遊びたい、学びたい…名作を一挙紹介
null今回、展示されるのは、幼児教育および初等教育の場となる建築42作品、そして児童遊園、図書館などの児童施設26作品が中心となっているそう。展覧会の概要には、このように書かれています。
私たちが子どものときに過ごした空間は、原風景として長く記憶に留まり、その後の生き方や考え方の形成に 与える影響は少なくありません。本展は、子どもたちのためにつくられた学びの場と遊びの場の建築と空間のなかから、日本の近現代の建築・デザイン史において、ひときわ先駆的かつ独創的なものを紹介する展覧会です。
保育園・幼稚園、小学校、遊び場、公園遊具、児童館といった子どものためにつくられた、様々な用途の建築とランドスケープデザインの作品を、時代ごとの流れで鑑賞できます。
建築以外にも、選りすぐりの教育玩具や絵本の原画なども展示されているそうです。見所の一部をご紹介します。
●子どものためにつくられた建築の美しい図面を展示
児童向けの出版社ほるぷの依頼により、菊竹清訓(1928-2011)が青森県黒石市に設計した小さな図書館「黒石ほるぷ子ども館」の貴重な手描きの設計図面をご覧いただきます。図面には、青森特産品のりんごをモチーフにした微笑ましいカーペット(デザイン:植松国臣)が描きこまれています。
●彫刻家イサム・ノグチの遺作の初公開資料
彫刻家のイサム・ノグチ(1904-1988)が最晩年にたずさわったランドスケープの作品、札幌のモエレ沼公園。イサム・ノグチ直筆のマスタープランの図面が初めて展覧会に出品されます。ノグチは1930年代から、庭や子どものための遊び場を空間の彫刻としてたびたび計画しています。
●子どもたちのヒーロー、ウルトラ怪獣のデザイン画を展示
美術家、特撮美術監督、デザイナーと幅広いジャンルで活躍した成田亨(1929-2002)は青森県ゆかりの作家です。青森県立美術館所蔵のコレクションから、高度成長期以降の子どもたちの心をつかんできた、ウルトラ怪獣のデザイン原画を出品します。
ユニバーサル玩具で遊べるコーナーもあるので、子どもと一緒でも楽しめそうです。親としては、これから、子どもにどう育ってほしいのかを考えるヒントにもなりそうですね。
【開催概要】
子どものための建築と空間展
期間:2019年1月12日(土)~3月24日(日)
開館時間:午前10時より午後6時まで(入館は午後5時30分まで)
休館日:水曜日
入館料 一般:800円/65歳以上:700円/大学生:600円/中・高校生:400円/小学生以下無料 ※20名以上の団体は100円割引き
※障がい者手帳をご提示の方、および付添者1名まで無料で入館