全身約12m!実物大の精巧なティラノサウルスロボット登場
null「オダイバ恐竜博覧会2024 -福井から“ヤツラ”が新幹線でやってくる!-」は、北陸新幹線が延伸開業して東京都と福井県が新幹線でつながったのを機に開催されている博覧会。
およそ70点の標本がフジテレビ本社屋の3つの会場に分散展示されています。
まず、フジテレビの1階広場の第1会場に入ると、ティラノサウルスの実物大の生体復元ロボットが出現!
キバをむき出しにして吠え叫ぶ声が会場内にとどろきます。
今回の博覧会で監修統括を担った福井県立恐竜博物館の主任研究員、柴田正輝教授によれば、このティラノサウルスロボットは、著名な恐竜学者のジャック・ホーナー博士が監修したそう。
第1会場には10点以上の全身骨格が展示されており、巨大な恐竜が暮らしていた時代の想像がふくらみます。
福井県の恐竜が集結!最新の研究内容も展示
null続いて、エレベーターに乗ってフジテレビ22階の第2会場へ。
第2会場には、“恐竜王国”と称される福井県で発掘された恐竜の化石などが集結しています。
“福井”が名についた「フクイサウルス」「フクイラプトル」「フクイベナートル」の全身骨格がそろって展示されています。
東京で展示されていると、なんだかスペシャル感がありますね。
注目展示の1つは、2023年に新種として認められたばかりの「ティラノミムス・フクイエンシス」の部分骨格です。「福井産のティラノもどき」と名付けられた新種恐竜が東京で展示されるのは初めてとのこと。
卵から幼体がかえってから“育児”をしていたと考えられる「マイアサウラ」のロボットも展示されています。赤ちゃんをかいがいしく世話をしている場面をとらえたロボットです。
第2会場は、福井県立恐竜博物館の研究員が、現代に残されたヒントを手掛かりに恐竜の実態を解き明かしていくプロセスにもスポットを当てています。
頭骨の化石から脳の形や大きさを推測して恐竜がどんな知覚を持っていたのか仮説をたてたり、3歩以上の足跡から恐竜の移動速度を推測したり……。アカデミックな内容がわかりやすく解説されており「限られた情報からこんなことがわかるんだ」と、子どもも大人も恐竜の世界をより深く知ることができる内容となっています。
フジテレビの「球体展望室」に全長約15mのスピノサウルスが出現
null続いて、第3会場の球体展望室「はちたま」へ。
空中展示されているのは、全長約15メートルの「スピノサウルス」のロボット。
水中に生息していたといわれるスピノサウルスが、首をくねらせ、大きな鳴き声をあげています。王者の風格を漂わせる巨大ロボットの全長はおよそ15メートル。空気の中を泳いでいるかのようです。
人気恐竜の頭部の化石も展示。大きな頭部が巨大な全体像を想起させます。
「オダイバ恐竜博覧会2024 -福井から“ヤツラ”が新幹線でやってくる!-」は、会場から会場へ移動するときに、北陸新幹線のミニ列車や、ジオラマなど、新幹線スポットも点在しています。
鉄道好きな子の心をくすぐりそうですね。
化石が好き、肉食恐竜の迫力が好き、最新情報が好き……などなど、恐竜をめぐっていろんな”好き”があると思いますが、今回の博覧会では「化石発掘が好き」にも寄り添っています。
フジテレビ本社屋1階では、会期中の土日祝日を中心に化石発掘体験を実施中。
筆者の子ども(中1)は小学生のころに福井県立恐竜博物館で発掘した古代の貝の化石を今も大切に持っています。他にも複数のワークショップが開催されているとのことなので、ホームページでスケジュールを確認してみてください。
会場には、福井県のグルメやおみやげを買えるスポットも用意されています。博覧会を回ったあとは、福井の特産物をショッピングするのも楽しそうです。
「オダイバ恐竜博覧会2024 -福井から“ヤツラ”が新幹線でやってくる!-」は、恐竜好きな人のさまざまな“好き”に寄り添う展示内容となっています。
親子で恐竜の世界に没入しに、足を運んでみてはいかがでしょうか。
【展覧会情報】
展覧会名:オダイバ恐竜博覧会2024 -福井から“ヤツラ”が新幹線でやってくる!-
会期:開催中〜2024年5月6日(月・休)
※ 会期中無休
開催時間:午前10時~午後6時(入場は午後5時30分まで)
会場:フジテレビ本社屋
入場料:一般2,200円、中・高校生1,500円、3歳~小学生1,300円/3歳未満無料
※ 最新情報は公式HPでご確認ください