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「サロン・デュ・ショコラ 2024」の注目ショコラを試食!目玉の新ブランドを大紹介

たべごとライターの川越光笑です。突然ですが、チョコレートはお好きでしょうか? チョコ・ラバー待望の『~パリ発、チョコレートの祭典~サロン・デュ・ショコラ 2024』が2024年1月に三越伊勢丹にて開催されます。

注目の新ブランドを取材、試食もしてきましたのでレポートいたします。

「Touch!心がふれあう。世界が変わる。」がテーマ

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1995年にフランス・パリで誕生した『サロン・デュ・ショコラ(通称、SDC)』は、世界最高峰のショコラティエ&パティシエのクリエーションが集まる世界最大級を誇るチョコレートの見本市。日本での開催は次で22回目を迎え、なんと約150ブランドが集結します。

まさにチョコレート好きには夢のような祭典ですよね。今回のテーマは、「Touch!心がふれあう。世界が変わる。」。

本テーマ「Touch!」には、リアルなTouch(出会い)、SNSを通したTouch(コミュニケーション)、心のTouch(感動)をさまざまな角度から表現。コロナ禍によって、人との繋がりの大切さが浮き彫りになったことから、ショコラを通して人が集い繋がる“サロン”としての役割を強化するのが狙いとか。

よりパワーアップした開催に

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24年度の『サロン・デュ・ショコラ』では、3つの大きな柱があります。

(1)バレンタインまで続くロングラン開催

例年1月中旬から2月頭までの会期でしたが、2024年は一般会期が1月18日~214日のバレンタインデーまで、約1カ月の開催が決定。これだけ長い会期は、世界的にみても日本だけ!

(2)今までの2部構成から3部構成へ

会期延長に伴い、今までの2部構成から3部構成へ。PART1PART3まで各テーマとも充実のコンテンツになって、さらにパワーアップ!

(3)海外シェフの来日・イートインも

PART2では、コロナ禍で来日が難しかった海外シェフの招聘を再開。
※シェフの来場はエムアイカード会員の特別ご招待日のみ。

PART1PART3では、実演販売や人気飲食店によるイートイン開催を実現。イートインでは、ガストロミーからクラフトビール、ピッツァまで楽しめます。

PART2は初登場のブランドぞろい

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さて、3部制の中でも特に注目したいのは、PART2です。

THE ARTISANS―ショコラティエ、パティシエの技―」というタイトルで開催されるこちら。日本開催の『サロン・デュ・ショコラ 2024』初登場となる3ブランドを含め、全27の直輸入ブランドをラインナップ。

特筆すべきは、販売商品の約3割が新作なんです! つまり、『サロン・デュ・ショコラ』に合わせて世界最高峰のシェフたちがオリジナルのショコラを手掛けてくれたということ。その贅沢過ぎる試みには感涙モノです。

期待のニューブランドを公開!

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PART2の中でも注目したい初登場のブランドは、「マチュー・ルルナール(フランス/ジュネーブ)」、「レ・フレール・イバーブ―(フランス/ビダール)」、「アルティザン・パシオネ(フランス/アンジェ)」です。

マチュー・ルルナール

まずは、「マチュー・ルルナール」からご紹介。2023年にM.O.F.を受賞した、マチュー・ルルナール氏は、いま最も注目すべき新進気悦のショコラティエです。今回の『サロン・デュ・ショコラ』に合わせて自身の名前を冠したブランドを立ち上げたほどの力作が話題。

レ・フレール・イバーブー

続いては、「レ・フレール・イバーブー」。バスク地方の中心部(ビダール)で、ホテル&ミシュラン一つ星レストランを兄弟で運営。

兄のシャビ氏が料理担当、弟のパトリス氏がデザートを担当するファミリー経営で2人の技をショコラに凝縮。自然豊かな土地の素材を活かしたボンボンショコラを出店します。

アルティザン・パシオネ

さらに、「アルティザン・パシオネ」のオレリアン・トロティネ氏のボンボンも要チェックです! 乳製品や小麦など可能な限り地元の食材を使っており、中でもキャラメル使いが得意とか。ショコラの中にもそのこだわりが存分に発揮されているそうです。

注目の3ブランドを試食

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本邦初公開の新作は、3ブランド共に外せません。さっそく、お宝ともいえるボンボンショコラの味わいを試食してみました。

マチュー・ルルナール氏のボックスは、「柑橘」がテーマ。

写真の「パンプルムース」は、フランス語でグレープフルーツを意味する単語とか。一口かじってみると、薄くコーティングされたショコラが何とも繊細! 一瞬で口の中で溶けたかと思いきや、中から柑橘系の香りがふわり。

「新鮮なグレープフルーツを丁寧に処理し、フルーツピュレを使っていない」というシェフのこだわりに納得です。3層に分かれたアーモンドペースト、ジュレ、ガナッシュの異なるテクスチャーも味わいの魅力です。

次に「レ・フレール・イバーブー」のショコラアソートから。キラキラと光り輝く赤い惑星のような美しいボンボンをいただきました。

パリッとした食感のショコラの中からは、真っ赤なコンフィがお目見え。味わうごとにマイルドな辛みが舌にピリッと広がりました。これはフランス・バスク地方原産の“エスプレット唐辛子”を使った自家製コンフィだということが判明! 柔らかなピュアガナッシュの口溶けも上品です。

最後は「アルティザン・パシオネ」のボンボンを。他の2ブランドのボンボンとまったく異なるテクスチャにビックリ!

シャリッとした食感のピエモンテ産のへーゼルナッツプラリネと、まったりとした口当たりの塩キャラメルが印象的です。「キャラメルが得意」というパシオネの実力がわかる逸品。これは食べる価値ありです。

他にもプラリネやフルーツ系など多彩な味が12粒入っているボックスが販売予定で、かなりお得。

噂のショコラティエが初来日!

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今回、150ブランドが集結する中で、初来日のシェフがいます。イケメンで噂のアルバン・ギルメ氏です。大本命という方もいるかもしれませので、少しだけチラ見せしますね。

ギルメ氏は、ピエール・エルメなどを経て独立。『サロン・デュ・ショコラ』では、2021年に初登場して大ブレークした超人気シェフです。

「地元愛」をショコラで表現

モン・サン=ミッシェルを模したチョコレート

今回のテーマは、「生産者をはじめ地元の宝物を大切にしたい」という地元愛をショコラで表現。

地元の名称、モン・サン=ミッシェルを象ったショコラ(写真左)で、その名も「ショコラ モン・サン=ミッシェル(6個入り/4,860円税込)」やリンゴ農家とコラボした「カリポム(9個入り/5,184円税込)」(写真右)を出店予定ですので、お楽しみに!

フリー入場、オンライン販売をねらってみて

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やっぱり会場に駆けつけたい!という方も多いのでは。
ただ、カード会員の抽選入場予約などは、もう終了しています。

でもがっかりしないで。フリー入場の時間帯も多く、オンライン販売でゲットするのもオススメだとか。
ぜひお気に入りのチョコレートとの出会いを!

PART1
一般会期1月18日(木)~22日(月)フリー入場時間帯 12~19時
※最終日18時終了

PART2
一般会期1月27日(土)~31日(水)フリー入場は1月29日(月)~31日(水)12~19時
※最終日18時終了

PART3
一般会期2月5日(月)~14日(水)フリー入場時間帯12~19時
※2月8日(木)16時終了、最終日18時終了

 オンライン販売
一般会期 1月8日(月・祝)10時~2月2日(金)18時

※数に限りがあり、売り切れになる場合があります。

川越光笑
川越光笑

たべごとライター・編集者・管理栄養士。
「ヒトは食べたもので体がつくられる」をモットーに“食と健康”をライフワークとする。日本の食文化に関心が高く、著書に『おにぎり~47都道府県のおにぎりと、米文化のはなし~(グラフィック社刊)』がある。現在は、管理栄養士ライターとして二足の草鞋を履いて活動中。

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