『長ぐつをはいたネコと9つの命』のストーリーは?
null『長ぐつをはいたネコと9つの命』の主人公は、『シュレック』シリーズから飛び出した、レジェンドネコの“プス”。剣を片手に数々の冒険や戦いに挑む大人気キャラクターです。
プスは9つの命の持ち主でしたが、8つの命を失い、とうとう残された命は最後の1つに……。「残りの人生をどう生きていくのか」という問題に直面するところから、プスたちの新たな冒険がスタートします。
日本語吹き替え版は、プス役の山本耕史さんはじめ、土屋アンナさん、中川翔子さん、小関裕太さんら、超豪華なキャストが務めています。
今回『kufura』編集部はプスの元カノ、“キティ”の吹き替えを担当した土屋アンナさんにインタビューを実施。キティへの思いや、映画の見どころについてうかがいました。
強くて優しいヒロイン「キティ」の魅力
null―『長ぐつをはいたネコと9つの命』で土屋さんは主人公プスの元カノである“キティ・フワフワーテ”の吹き替えを担当されています。強さと優しさを兼ね備えた素敵なキャラクターでした。キティに共感するポイントはありましたか?
土屋アンナさん(以下、土屋。敬称略):キティの自分で行動する、自分が率先して戦いにいくところには、とても共感しました。キティは、一見強いプスのちょっとダメで弱いところも見抜いていて、その弱さに引きずられないように、自分の芯を貫いています。
「ここは寄り添うけど、そこまでは知らない!」と突き放す強さもあります。彼を甘やかさないんですよ。
―キティ、めちゃくちゃかっこよかったです。演じる際に心がけたことはありますか?
土屋:声の演技なので表現は大きく、でも自然に演じるために、あまり頭で考えすぎないようにしました。
日本語版の吹き替えの監督は私の演技の引き出しを開けるのがとても上手で、一緒に音楽をつくるような感じで1つのものを作りあげるまでの過程を楽しめました。
土屋アンナさんは、心がネガティブに傾いたらどうしてる?
null―映画からは「“今、自分が持っているもの”を受け入れて、大切にしよう」というメッセージも受け取りました。『kufura』の読者には子育て中の方が多いのですが、子育てをしていると「今、自分が持っているもの」よりも「持っていないもの」にとらわれてしまう日もあると思います。4人のお子さんを育てている土屋さんはそんな心境にかたむいたとき、どんなふうに軌道修正していますか?
土屋:今って、SNSからはきれいなお弁当や幸せそうなファミリーの写真や動画が目に入ってきますよね。その逆もありますし。でも、その情報からすべてがわかるわけじゃなくて、本当に「人それぞれ」だと思います。
生きていくのは楽しいことばかりじゃないし、働かなきゃならない。それに、自分とは全然違う人間を育てる育児が、自分の思い通りにいくわけがないんです。
それを踏まえると「なるようになる」という気持ちが大事だと思います。もし落ち込んだら「落ち込んだ」と家族や友達に伝えたら、誰かが助けてくれると思います。そして、やっぱり最後は自分を大切に。「自分が崩れたら終わり」という強さも大切だから、私はすごく疲れたときには「すごい疲れた~」って言っています。
「ちっちゃいことでへこたれない!」と自分に言い聞かせて「人は人。自分は自分。自分なりの子育てを一生懸命やればいい」と思って過ごしています。
―説得力がすごいです……!
土屋:あとはもう、つらいときはビール飲んで忘れます(笑)。
―映画は、子どもたちの春休みシーズンに公開されます。最後に『kufura』の読者の皆さんにおすすめポイントをお願いします。
土屋:映画館で、プスとキティたちの願いを叶えるための旅をお子さんと見ていただき、映画を見たあとはたくさん話して、たくさん笑顔になって欲しいと思っています。
映像はスピード感と迫力があって、ネコの毛の質感にもこだわって作られているので、映画館で見るとすごく楽しいと思います。春休みは子どもがいっぱい来るので、親子が安心して見られます。子連れ映画館、おすすめです。
―ありがとうございました!
『長ぐつをはいたネコと9つの命』は3月17日(金)に全国ロードショー。
本作は第95回アカデミー賞長編アニメ映画賞にノミネートされ、海外のレビューサイトでも高い評価を集めている作品です。
子どもにとってはワクワクするシーンが満載で、大人にとっては人生について深く考えさせられる映画です。この春、映画館でプスやキティたちと一緒に冒険を楽しんでみてはいかがでしょうか。
撮影/辺見真也
『長ぐつをはいたネコと9つの命』
3月17日(金)TOHOシネマズ日比谷他 全国ロードショー
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