先に収納ケースを買ってくるのはNG!
null今回の取材で矢澤さんのご自宅を訪問した時、まさに洗面所を整理されたところでした。そこで、洗面所の引き出しに何も入っていない状態から、シャンプーや洗剤などをキレイに収納していく方法を教えてもらうことに。
よく失敗しがちなのが、ちょうど収まりそうな収納ケースを先に買ってきてしまうこと。実はこれがNGなんです!
それでは、矢澤さん直伝の失敗しない収納法をチェックしてみましょう!
テク1:仮置きしてから収納ケースを探す
null「まずは、引き出しに入れるものを全部並べます」と、矢澤さん。実際に並べてみると、詰め替え用のシャンプーやコンディショナー、洗剤、歯磨き粉、スポンジ、お風呂掃除用の洗剤など、洗面所の引き出しに入れるものは結構たくさんありますね。しかもストック用のアイテムが多いので、普段から切らさず、引き出しの中には“常時あるもの”ということになります。
「全部並べたら、引き出しの中に実際に入れてみましょう。その際、アイテムをそれぞれ区切りながら、どれくらいの幅のケースが何個必要か予想します。必要だったら長さを測ってもいいですね。
みなさん、先にうまく合いそうなケースをなんとなく買ってきて、それから詰め込んでいくのでぴったり収まらなくなるんです。先にいつもストックしているものを引き出しの中に置き、収納ケースの必要な数と大きさを予測してから探したほうが失敗しませんよ。一気に全部買わなくてもいいので、幅広や浅めなど、自分が使いやすい組み合わせを考えながら整えていきましょう」
確かに、これなら間違いないですね! シンデレラフィットの秘密は“仮置き”にありました。ちなみに、矢澤さんは『無印良品』の『ポリプロピレンファイルボックス』を使用していました。100円ショップだと商品の変動も激しいですが、『無印良品』の定番アイテムなら買い足しもしやすいそうです。
テク2:柔らかい不織布のケースがフィット!
nullさらに便利なのが、「不織布のケース」と矢澤さん。
「柔らかい素材なので、硬いケースに比べて自由度が高く、不織布なら融通がききます。ぴったり収まらなくても、数mmの誤差は全然気になりませんよ。柔らかいのでドライヤーなどを入れても傷がつきにくいのもいいところですね」
矢澤さんは『セリア』の白い不織布のケースを使用していました。これならモノトーン収納にもぴったりですね!
テク3:歯ブラシは戸棚の内側にかけて見せない
null歯ブラシは洗面所の周りにコップなどに立てて置きがちですが、これって実は掃除が面倒。いちいち動かさないといけないので、水回りの掃除が億劫になりがちです。矢澤さんは、歯ブラシは戸棚の内側にかけて見せない収納をしていました。
「こうすると戸棚の内側のデッドスペースも上手に利用できます。『アースネット』の『歯ブラシ5本ホルダー』は、ワンタッチで取り出せてとっても便利。ヘッド部分がカバーされているので、衛生的なのもうれしいですね。家族も気に入って使ってくれています」
以上、洗面所を美しく整える3つのアイディアでした。
洗面所の引き出しや戸棚の中は、ストック用品でごちゃごちゃしがちですが、これならキレイに収納できますね。うまく収納できていない人は、一度すべて中身を取り出して、仮置きしてからぴったりはまるケースを探してみるとスッキリするかもしれません。他の引き出しにも応用できるので、ぜひ試してみてくださいね!
※紹介したアイテムは矢澤さんの私物です。情報は2019年3月のものです。
整理収納アドバイザー・矢澤茜さん
矢澤茜・・・整理収納アドバイザー。インテリアコーディネーター。神奈川県厚木市で夫、子供2人と暮らす。「おうちも心もシンプルに!」をテーマに、スッキリと見せる効率的な整理収納やインテリアコーディネートのコツを教える。ブログ『A+organize』https://ameblo.jp/a-organize/、インスタグラム@a.organizeが人気。
取材・文/岸綾香